2004年夏実施
大阪府2次試験情報

ほどほどさんより提供していただきました

Nov.2,2004

 記憶に頼る大変なことであるにもかかわらず、2次試験問題・人物重視試験の報告をしてくださいました。来年度の受験生にとって、貴重な情報になります。ありがとうございました。浩@管理人


二次最終面接報告

 9月16日に大阪府教員採用選考テストの二次面接を受けました。その内容について報告いたします。思い出せるだけ思い出し書きましたのでとても長くなりました(すいません)。どうぞ、参考にしてください。
・ 受験校種(教科):中学校(理科)
・ 集合時間:9:00
・ 集合場所:府立労働センター(天満橋)
・ 面接内容:集団討論(20分)、集団面接(20分)、個人面接(12分)
・ 私の状況:一年前に企業を退職。フリーで教員採用試験の勉強中の28歳(男)

【二次面接詳細】

『プロローグ』

 集合時間が9:00ということで、8:30に府立労働センターに到着しました。1階ロビーはエアコンが効いていて涼しかったです。ここに掲示板があるので「受験者の控室はどこか?」と探しましたが、6階が教職員人事課のフロアになっている、という情報しか得られませんでした。エレベータの前に小さく「教員採用試験会場は6階の教室」という内容のたて看板(30cm×60cmくらい)がありました。

 6階のロビーにあがると、緊張した顔つきの受験者であふれかえっていました。なぜかエアコンは効いていなく暑かったです。友人を見つけたので口ならしに話をしました。

『控室』

 9:00ちょうどに控室のドアが開かれました。校種別に座席が指定されているらしく、順番に校種ごとに呼ばれ入室するシステムです。中はエアコンが寒いくらいに効いていました。

 自分の受験番号と名前(カタカナ)がプリントされた札がおかれている座席に着席します(後で胸につける)。座席には他に、「受験番号」「氏名」「住所」「所持(見込)免許状」「最終卒業大学」を簡単に記入するシート、面接の組と順番を示す厚紙でできたボードがおかれていました(シートは個人面接が終わってからでも記入できるので、急いで書く必要は全くありません)。

 座席の縦の列が「集団討論及び面接」のグループです(友人が1人混じっていました)。このとき、7名で1つのグループであることに気づく。「20分で7人か・・・・3回は発言しよう」と決めました。

『集団討論及び面接3分間前』

 受験に当たっての注意が簡単にされた後、すぐに指定された面接室の前まで移動しました(一度に全グループの面接が行われたようです)。

 面接室の前で、メンバーの何人かと会釈し、私のグループに女性が1名いたので、「頑張りましょうね」と、こちらから挨拶する。特に深い意味はなく、一番元気がよさそうだったからです。

 討論のお題が気になり始めていたが、「え〜い、なんでもいいや、きやがれ!」と気合を入れなおしました。平常心を忘れかけていたことに気がついたのです。

『集団討論及び面接本番』

 いよいよ入室です。元気よく「失礼いたします」と分離礼で入室(面接官はすまし顔)。15人くらい入ると一杯になりそうな狭い部屋でした。面接官は50歳台の方が3名。カバン等の荷物は用意されている机の上に置くよう指示されました。

 面接官の「おかけになってください」との言葉とともに着席しました。私はど真ん中の席でした。

『討論開始』

「最初に、自己紹介をしてもらいます。受験番号と氏名、そして今日の朝食のメニューを順番におっしゃってください」と面接官。これは口ならしだろうが、元気一杯で言いました。

 「みなさん気合が入ってますねー」と面接官。

 「早速討論を行ってもらいますが、時間は20分です。お1人の発言が長くならないよう、譲り合って討論してください」と面接官。

 この後、真っ直ぐに並んでいた椅子を受験者らで馬蹄のような形に並べかえました。

 「では、討論のお題を発表します。『青少年のモラルについて自由に議論してください』では、どうぞ」と面接官。1度しかお題は発表されませんでした。前置きもおりませんでした。

 なんの反応もないので、とりあえず私から「よろしくお願いします」と掛け声をかけました。その後、3秒程度の沈黙を私の右隣の講師経験者がやぶりました。青少年の現状を長々話されました。それに続き、同じようなことを数名が発言していました。

 私は「自分を棚において子どもの批判か?教員の立場で子どもたちに何ができるかを話せよ!」とポーカーフェイスで憤慨しておりました。だから、自分なりに滑らかに議論の流れを変える発言をし、自分の意見を言いました。そこから、教員のモラル論や、青少年の規範意識を高めるための授業論などへと話が展開していき、討論は終了しました。 発言が特定の人に偏らなかったので、長く話す人を入れても、多様な意見がでて「おおむね良好」な討論だったと思います。

『集団面接開始』

 討論後すぐに椅子を元の形に並べなおし、質疑応答の面接が開始されます。

 討論の中で「教員の常識は世間の非常識といわれている」との発言に面接官の眉が動いたのか、「そういわれている事実に対してどう思うか」と面接官。

 その発言をした受験者を含め、みなさん当たり障りなく「非常識ではない」と応えていました。私は「非常識といわれてしまう教育界の現状を変えなくてはいけない」と考えているので、正直に、「教員が学校の中だけで活動するのではなく、地域の人の顔と名前が一致するくらい教員も学校の外に出て、学校でどんな活動をしているかなどアピールしていかなくてはいけない」と発言しました。おだやかな面接官の顔が真剣になりました。失敗したかなと思いました。

 時間が押しているらしく「もう少し質問したいのですけど、時間がありません。発言し足りなく、みなさん不完全燃焼かもしれませんね」と面接官。どういう意味だろうと少し心配になりました。

 やはり、長々と話をする人がいたので、全体として評価しづらいのかなと思いました。だからなのか、最後の質問は「別の受験者を評価してください」というものでした。

 長々と話している人1人を三人の受験者に別々に評価させていました。私を含めた後の4人は隣の人を評価するよう指示されました。当たり障りなく「よい点」だけをあげ、評価しました。

 これで、「集団討論及び面接」は終了です。おそらく、前置きと討論で30分は使ったと思われます。「集団討論及び面接」が全体で40分配当なら、討論20分と決まっているので、面接官の前置きの時間の長短で面接の時間が決まるのかと思いました。

『個人面接までの待ち時間』

 グループの前から2人目までは控室へは戻らず、個人面接の部屋の前へ移動するよう指示がでていました。私は4番目だったので、控室に戻り、例のシート記入の続きをしました。

 私のグループのトップバッターが控室に帰ってきました。シートの記入が終了していたら、名札を返すだけで府立労働センターとはおさらばできるシステムになっているので、その人は名札を返して帰っていかれました。

 他のグループのトップバッターも続々と戻ってきました。涙目の人がおり、「相当の圧迫なのか?」と不安になりました。

 私の前に座っている人が席を立つ頃、私の緊張は極限まで達してしました。だから、「このままやとまずい、もーええわ!ドーンといったれ!」と開きなおり順番を待ちました。

『さぁ、私の順番です』

 二番目の人が控室に帰ってきました。表情がとても暗い。「う〜む、行くか」と私も席をたちました。少しよろけ、まだ緊張しているのが自分でもわかりました。面接室の扉の横まで行き、待機用の椅子に腰をかけ、大きく深呼吸をしました。そして「大きな心と優しい気持ちだ、生徒が待っている」と言い聞かせました。

 顔見知りが私の前を通り、別の面接室へと向かっていったので、親指を立てて笑顔で送りました。しばらくすると私の面接室の扉が開き、3番目の人が出てきました。「すぐに入ってください」とのこと。

『個人面接本番』

 もう一度深呼吸をし、扉を3回ノック。かすかに「どうぞ」との声。扉を開け、3名の面接官と目をあわします。そして「失礼します」と大きな声で入室しました。

 内心「えっえ?」。個人面接なのに部屋がとても広かったです。顔には出さず、カバンを指定された場所に置きました。面接官の机と私が座る椅子の距離は4ドアの乗用車1台分くらいはありました。面接官が遠く小さく見えました。面接官は集団面接のときの方とは違いました。やはり50歳台の方3名。とにかく椅子の横に立ち、「おかけください」の声で「失礼します」と着席しました。

『面接開始』

 「まず、受験番号と氏名をお願いします。」と面接官(口を開く面接官は向かって左側の方だけでした)。

 とびっきりの声で発声し、元気よく「よろしくお願いします」と挨拶しました。面接官も負けずに大きな声で「よろしくお願いします」と。ヤル気満々のもようです。

 「緊張していますか?」と聞かれ、「はい、緊張しています。」と素直に笑顔でこたえたら、3名の面接官は「ニィ〜」と嬉しそうな顔をされました。どう料理してやろうかとでも考えているのでしょうか。

 続いて、「さきほどの集団討論の出来を自己採点すると何点くらいですか?」と面接官。

 「点数化は難しいですが、多様な意見がみなさんからでて充実した討論であったと思います。ですから80点くらいです。」と私。

 「随分いい討論だったのですね。では、この面接もその勢いでいきましょう」と圧力をかけてくる。

 「はい」と私。さらに「持ち前の笑顔と個票に書いておられますね。存分に発揮してください。」と圧力。

 ここまでが加圧時間だったのでしょう。面接がやっと開始しました。

 「個票を読ませていただきました。会社をお辞めになられてから1年間が経過しておりますが、その間、何をされておりましたか?」と面接官。

 「アルバイトをしながら教員採用試験に向けての勉強をしておりました。」と私。

 「勉強をされていたのですね。何のアルバイトをされていたのですか?」と面接官。

 「接客です。」と私。教育関連のバイトをやっていたらよかったかなと思う。

 まだ経歴についての質問が続きます。

 「大学院まで進学されていますが、大学時には採用試験を受けなかったのですか?」と面接官。

 「はい。」と私。

 「今回が初めてですか?」と目を丸くして面接官。

 「はいそうです。」と私。

 「なぜ、今まで受けなかったのですか?」と面接官。

 「もともと教員を志望しておりましたが、専門的な知識や技能を身に付けるために大学院に入学しました。研究に没頭し、その結果、研究が成功いたしまして、企業から研究員にならないかと誘いを受けました。科学者は私の夢でもあったので、企業に入社したことがその理由です。」と私。

 「もともと教員志望だったのですね」と面接官。

 「はい。企業に入り、充実した研究活動を行っておりましたが、教員になりたいという気持ちが抑えきれず、退職し、今回受験いたしました。」と私。

 「会社をお辞めになるときいろいろあったでしょ?」と面接官。

 「はい。とても信頼できる上司がおり、相談いたしました。その結果、本当にやりたいことがあるならその道へ行け。と言ってくださり、退職いたしました。」と私。

 経歴についてはこれで終わりです。

 次に、「中学校の恩師の影響で教員を目指すようになられたようですが、どんな影響を受けましたか?」と面接官。

 「はい。実は、私は中学時代、荒れている時期がありました。恩師は私が所属していた野球部の顧問でした。部活は厳しかったですが、恩師は本当に熱意を込めて、本気で私たちに接してくれました。その姿のおかげで、私は自分を見つめなおすことができました。野球部でも奇跡がおきました。」と私。

 「奇跡?どんなことがあったのですか?」と面接官 「38連敗のチームが地区代表で近畿大会に出場できたのです。」と私。

 「へぇ〜、それはすごいですね。」と面接官。

 「それで、荒れていたのはいつですか?」と面接官。

 「中学1年生の頃です。2年生になり、その恩師が私の中学校に赴任されてきたのです。」と私。

 「具体的にどんなことをしましたか?」と面接官。

 少しためらい「器物損壊です」と私。

 「どうして荒れていたと思いますか?」と面接官。

 「はい。やることがなかった。何をやっていいのかわからなかった。勉強をする意味がわからなかったからです。」と私。

 「なるほど、そうですか」と面接官。「勉強する意味」については聞いてきませんでした。

 「ところで、部活は厳しかったとおっしゃいましたが、中には挫折した人もいたのではないですか?その時、どうしましたか?」と面接官。

 「はい。私たち野球部の部員は野球が大好きでした。しかし、やはり挫折しそうになった友人もいました。私はキャプテンをしておりました。ですから、野球の上手、下手など関係なく、部員みんなでその友人を支えていくようにしました。また、恩師は、部活では厳しかったのですが、学業面でのサポートも全力で行ってくださいました。ですから、挫折しそうな友人も挫折せずにすみました。」と私。

 「なるほど」と面接官。 中学時代の話はこれで終わりです。

 次に「理科を志望されていますが、理科の魅力を生徒にどのように伝えますか?」と面接官。

 「はい。例えば、身近なところで、空に浮かんでいる雲。これは何からできているのかなどを考えさせます。それが、ヤカンから出てくる湯気や蒸気と関連があることを見出させるなど、目に見えるものは液体か固体であるなど、授業毎に新しい発見に遭遇できる授業を行います。私は、新しい発見から生まれる疑問が、また新しい発見につながる。この循環が理科の魅力だと考えています。」と私。

 「では、面白い理科の先生きよったでー!と生徒に思わすようなに、最初にどんな授業をしますか?」と面接官。

 「はい。例えば、体重計を教室に持っていきます。そして、先生の体重は85kgです。今からこの1kgのジュースを飲み干します。さて、体重計は何kgをさすでしょう。と生徒に考えさせます。そして生徒の代表にも500gくらいのジュースを飲んでもらい、体験してもらいます。そのような授業を通じ、私は、新しい発見がクラス全体で共有できるような授業を行いたいと考えております。」と私。

 「なるほど〜」と面接官。 教科に関する質問はこれで終わりです。 次に「そろそろ時間ですので、最後に言い残したことがあればPRしてください。」と面接官。

 えっ?もう時間なのか・・・・と少し驚いてしまいました。少し目が大きく開いてしまいました。

 「はい。私は野球を続けてまいりました。ですから体力には自信があります。採用していただいたら、学校は1日も休みません。また、科学者であった経験を活かし、生徒に生きた科学的なものの見方や考え方を身につかせます。よろしくお願いします。」と私。

『個人面接終了』

 「ありがとうございました」と席を立ち、「失礼いたします」と面接室のドアを閉めました。最後まで大きな声で話をすることができました。しかし、あっという間の12分間でした。緊張と短時間であったため、自分が言ったことがしっかりと面接官に伝わっているのか心配で、なんだか、充実感がなく不完全燃焼気味の個人面接でした。

『エピローグ』

 名札を返しに控室へ戻りました。シートの記入は既に終わっていたので係りの方に「失礼します」と言い、面接会場をあとにしました。 エレベータの中で「応答のペースが速すぎたかもしれない。」と反省。 府立労働センターの外に出る。煙草を二本、深く吸いました(蛇足)。

<私なりのアドバイス>

1. 個票は具体的に書ききってください。おそらくというか、当然というか、個票は「面接のためだけのもの」ではないと推測するからです。面接後もじっくりと読まれるでしょう。筆答テストや面接と同様、重要な選考資料の1つであると考えます。

2. よく「ハキハキと笑顔で」と聞きますが、その言葉の軽さに私は疑問を持っています。私は自分をしっかりと持つことが大切だと考えます。実践では「素」でいくほかはないのです。日頃から「教育にかける情熱」を具体的に磨きたおしてください。

3. 礼儀正しさと誠実さを見せるということも重要であると考えます。一朝一夕で身につくものではありません。日頃から、気を引き締めてください。

4. 面接官の「耳に残る単語」を使ってください。つまり、自分しか持っていない「懐刀」を用意してください。情熱に溢れていても、長々と話しても面接官は退屈します。ズッバ!と言い切ってください。集団討論などでは有効であると考えます。

5. 最後に、当たり前のことですが、「どこに出ても恥ずかしくない」服装をしてください。よく「これくらいは」と言って、服の色や形を気にしない人がいます。足の先から、頭の先まで神経を尖らせてください。


ありがとうございました。浩@管理人

トップページへ   人物重視試験情報・もくじへ

 浩の教室・トップページへ