平成18年夏実施大阪教員採用試験過去問解答解説集・サンプル



24.次の各文は、教育課程と学習指導要領に関する記述である。正しいものを○、誤っているものを
×とした場合、正しい組合せはどれか。1〜5から一つ選べ。

A 公立小学校の教育課程は、各教科、特別活動及び総合的な学習の時間によって編成するものとする
。また、高等学校の教育課程は、各教科に属する科目、特別活動及び総合的な学習の時間によって編成
するものとされている。

B 小学校、中学校、高等学校の各学年における各教科、領域のそれぞれの授業時間数及び各学年にお
けるこれらの総時間数の標準は、学校教育法施行規則において定められている。このときの1単位あた
りの時間は、小学校では45分、中学校、高等学校では50分である。

C 現行の中学校学習指導要領では、各学校においては、法令及び学習指導要領の示すところに従い、
生徒の人間としての調和の取れた育成をめざし、地域や学校の実態及び生徒の心身の発達段階や特性等
を十分考慮して、適切な教育課程を編成するものとしている。

D 昭和52年に告示された小学校学習指導要領は、学習負担の適正化により、ゆとりのある充実した
学校生活の実現を図ることをねらいとしており、小学校低学年では生活科が新設された。

E 現行の学習指導要領への改訂において、中・高等学校では、生徒の興味・関心、能力・適性、進路
希望等に応じて学べるよう、生徒が選択して学習できる幅がこれまで以上に拡大された。

  A B C D E
1 ○ ○ ○ ○ ×
2 × ○ × ○ ○
3 ○ × × ○ ×
4 ○ ○ ○ × ○
5 × × ○ × ○

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┣☆┫選択肢A
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■まず、Aの選択肢であるが、これは誤った内容である。小学校の教育課程は、4領域に分化しており、
「各教科」、「道徳」、「特別活動」、「総合的な学習の時間」によって編成されている。Aの選択肢で
は、「道徳」がないので、誤っているのは一目瞭然であろう。一方、高等学校の教育課程は3領域編成で
ある。それは、「各教科に属する科目」、「特別活動」、そして、「総合的な学習の時間」である。した
がって、後半部分の記述は正しい。

■なお、高校の「各教科に属する科目」は、「普通教育に関する各教科・科目」と「専門教育に関する各
教科・科目」とから構成される。前者は、まさに「普通」であって、国語・地理歴史・公民・数学・理科
・保健体育・芸術・外国語・家庭・情報である。後者には、農業・工業などの専門科目が用意される。

■このほかにも、「学校設定教科・科目」がある。
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┣☆┫選択肢B
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■選択肢Bも、誤った内容である。その理由は、1単位時間の取り決めがなくなったからである。下に示
すように、平成15年一部改正版では、各学校が主体となって適切に定めるよう指示されている。
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◆「平成15年一部改正中学校学習指導要領」における説明(第1章・第5 授業時数等の取扱い) ↓
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1 各教科,道徳,特別活動及び総合的な学習の時間(以下「各教科等」という。ただし,1及び3におい
て、特別活動については学級活動(学校給食に係るものを除く。)に限る。)の授業は、年間(1   )
週以上にわたって行うよう計画し、週当たりの授業時数が生徒の負担過重にならないようにするものとする
。ただし、各教科等(特別活動を除く。)や学習活動の特質に応じ効果的な場合には、これらの授業を特定
の期間に行うことができる。なお、給食、休憩などの時間については、学校において工夫を加え、適切に定
めるものとする。
2 特別活動の授業のうち、生徒会活動及び学校行事については、それらの内容に応じ、年間、学期ごと、
月ごとなどに適切な授業時数を充てるものとする。
3 各教科等のそれぞれの授業の1単位時間は、(2    )において、各教科等の年間授業時数を確保
しつつ、生徒の発達段階及び各教科等や学習活動の特質を考慮して適切に定めるものとする。
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高校でも、以下のようである。
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◆「平成15年一部改正高等学校学習指導要領」における説明(第1章・第5款 各教科・科目、特別活動
及び総合的な学習の時間の授業時数等) ↓
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8 各教科・科目、特別活動及び総合的な学習の時間(以下「各教科・科目等」という。)のそれぞれの授
業の1単位時間は、各学校において、各教科・科目等の授業時数を確保しつつ、生徒の実態及び各教科・科
目等の特質を考慮して適切に定めるものとする。
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■以上の証明から、45分・50分などと時間を決定している記述が間違いであることがわかる。
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┣☆┫選択肢C
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■選択肢Cは、正しい。これは中学校学習指導要領の総則・教育課程編成の一般方針に同じだからである。
該当部分を引用しておこう。
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◆「平成15年中学校学習指導要領」における説明(第1章・第1 教育課程編成の一般方針) ↓
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 各学校においては、法令及びこの章以下に示すところに従い、生徒の人間として(3    )のとれた
育成を目指し、地域や学校の実態及び生徒の心身の発達段階や特性等を十分考慮して、適切な教育課程を編
成するものとする。
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┣☆┫選択肢D
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(以下、略)

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