浩の教室・第14回勉強会の模様

 昨日は、多数の新しいメンバーの参加を得て、自称「ニュータイプ」の講義と勉強方法の雑談的議論、集団討論を実施いたしました。参加された16名(男性6名、女性10名)のみなさま、お疲れさまでした。本日も、講義を叩き台にみなさまの問題意識が醗酵し、ワタクシも勉強になりました。

 6・3・3制と4・4・4制の義務教育制度再編の議論から、学齢の区分けの意味を突っ込んで考えられたことは、大きな収穫でした。小学校中学年と高学年の間に横たわる溝が、具体的にみなさまにどのように実感されているのか、これは興味深かったです。肉体的には第2次性徴期を迎え、かつ勉強の面でも深化がみられて「児童自身が自分なりに納得のいく取り組みを求める学習態度」が生まれようとするこの時期の重要性といいますか、なるほどの観点でした。と同時に、そこから例の免許更新制の話題に飛び火し、面白くなりました。

 更新制はペーパー免許の、教職についていない一般の教員免許保持者にもかかるのかどうか、など、不明瞭なところも質問にでました。それはそうですね。そういう疑問はあります。でも、教育公務員になった正採に更新制の網がかかると考えるのが一般でしょう。「講師にも免許更新制を」との提案は、現実的に実現不可能でしょうけれども、児童生徒の目からみれば、すべての先生が同一の地位あるい身分にあると「先生」は受けとめられているわけであって、理の通ったご意見であったと思います。民間の厳しい人事考課からすれば、公務員一般はまだまだアマイという厳しい見方もありました。このあたりの改革は、民間に較べればたしかに10年遅れているという感想をワタクシももっていますが、緒につきそうな更新制の評価方式を検討していくことにより、下からの変革が可能であると思います。ただ評価の基準が恣意的でないよう細心の注意が制度化には要求されます。

 ポルトマンの議論では、胎児を3Dで映視できる最新医療技術があることを教えていただきました。教養を考えるところでは、ボランティア経験や友人間の刺激のうけあいなど、みなさまの個人的な教養体験をお聞かせいただき、それが動態的になっている印象をもちました。本を読むこと=教養ではない姿が、21世紀の教養ということでしょう。また、このことと、それほど教採試験に出ませんが、教養答申との関わりを確認しました。そのほか、ヘルバルトの4段階教授法と単元の関係に触れたり、自我の問題に触れたり、話が拡大していきました。

 雑談的勉強方法の話題では、やはり王道を歩まないと合格はないというところに落ち着きました。大阪と兵庫、神戸市との傾向の違いは大きく、どちらに絞るべきであるか考えないといけませんね。とにかく「書くこと」をつづけないと、面接や討論には太刀打ちできません。朝2時間、夜2時間の勉強時間は死守してくださいね。ただ、高校社会は勉強の質や量を超越した問題がありますね。受験者数=倍率というのは、なにか神の手が働かないとあかんような気がします。残念ながら。

 さて、集団討論のテーマは、「学校で徳育をどのように進めていけばよいか、具体的に議論してください」というものでした。6人の方に、25分で討論していただきました。本音を申しますと、ビックリしました。失礼ながら、この時期にこれほどまとまった討論に出会えるとは思っていなかったからです。

 児童の倫理観をどのようにして引き出すか、相手の気持ちを考えるとはどういうことか、どういうふうに児童生徒に自覚的に考えさせていけばいいか、考え方を一方的に押しつけるのは問題、など、うなづくことばかりです。身近な学校生活に道徳意識の向上を見出すため、イスをそろえる、靴、ゾウリをそろえる具体的な行為行動の意味を悟らせる…なるほど、履物をそろえるのは心をそろえることにちがいありません。また、ノートを提出させるとき、無言で手渡す児童生徒の態度を戒めることなど、忘れてはならないことです。ささいな学校の日常に、倫理の鉱脈が隠されています。

 一体、心を鍛える術はどこにあるのでしょうね。空き缶などのポイ捨ても、たしかにいけない。そうした心のちょっとした積み重ねが、やがて学校教育活動全体において広く実践されるところに、道徳教育の次へのステップが見出されるのでしょう。将来どのように自分自身をみつめていけるか、道徳教育は、その出発点となるはずですね。さらに、道徳教育は、家庭と切り離して考えられるものではないし、保護者との円滑な関係形成があってはじめて徳育が充実するというご意見もありました。回りの気も引き締まり、回りの人も気持ちよくなる、そうした清々しい行為が学校世界を覆うようがんばりたいものです。集団生活や共同精神はそこからでしょう。

 ちなみに、今回の討論では話題になりませんでしたが、道徳教育は生徒指導論と密接に関わっています。また教科教育との関わりもポイントになるでしょう。そうした観点からの討論の組み立ても一考してください。いや、いい討論でした。

 次回の勉強会もよろしくお願いいたします。勉強会にご興味をもたれ、一度参加してみたい方、気軽な、自由な、それでいて真剣な場です。どうぞメールくださいね。お待ちしています

上の写真は勉強会の教室風景です。

(2004年10月31日)

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