浩の教室・第15回勉強会の模様

 

 昨日は勉強会に多数参加していただき、ありがとうございました。勉強会に利用した建物が明治末年の建築ゆえ、レトロな雰囲気を感じることもできました。味のある外観と裏腹に、内部の会場は現代的でした。暖房の調子が悪かったのか、ちょっと寒かったのですけれど、それを吹きとばす熱い議論がありました。参加者は男性6名、女性6名でした。梅田の会場と違い、落着いた雰囲気がありました。

 昨日の勉強会は、3部構成をとりました。第1部は、講義スタイルの検討会です。そこでは、「教育の可能性」にかかわって、参加者の活発な報告がありました。学びんぐサポートに参加されている学生の方からの興味津々の現状報告もありました。また、保護者としても学校に関わり、講師としても学校に関わる2足の草鞋を履く立場から、冷静に学校世界を分析されたご意見もいただきました。

 配布したレジュメには、かなり文章を載せています。またゆっくり進行し、初参加の方にも気を配り、内容消化に配慮しました。その反面、消化量は減っています。しかし一方通行の講義を自己反省するこの試みは、いまのところうまくいっているのではないでしょうか。この点は、参加者にご批判いただき、常に改良していくようにいたします。

 さて、中盤は、答申の輪読です。本文を参加者に読んでいただきつつ、その意味を考えていっております。本日は、「今後の学校の管理運営の在り方について」を検討しました。中教審答申の中で、比較的最近のものです。もちろん全文を読むことはできません。まずは全体の構造を「概要」で確認し、この答申に出てくるキーワードを摘出、それを現実の学校状況と照らし合わせ討論しました。教育委員会と学校運営協議会との人事権をめぐる多角度からのご意見は興味深かったです。次回もひきつづきこれを輪読します。当サイトの「中教審キーワード」も参照してください。

 終盤の討論は、予告通り、「奉仕活動の必修化について議論してください」をテーマに設定しました。討論は静かにはじまりましたが、論理的な発言、現状と絡め合わせて実感を誘う発言、答申をベースに適確に印象に残る言葉を組み込まれた発言、など、内容豊富な時間となりました。

 昨日の旁午には、ワタクシは、戦略として、「反対」を表明しました。戦略というのはこういうことです。まず書き手であるワタクシがピシッと立場を表明する。すると、「それは違う」とか、「同意である」とか、イロイロ他者が感覚することになる。つまり論争を引き起こす意図を含めて書いているということです。是々非々主義の間には、多様な角度からの見方が捨象されており、そうした考える余地あるところが見直されることになります。あえて反対表明するということが、旁午読者の考え方を引き出すことを期待しているわけです。

 そうした意見のひとつに、討論でも提出されましたけれども、「必修化は奉仕活動を知るよいきっかけになる」というのがありました。また、提案として、「必修ではなく、選択制でできないか」というご意見もありました。それから、ワタクシが昨日の旁午で見落していた観点として、「奉仕活動の必修化に伴う評価をどうするか」という論点もでてきました。

 このほか出てきたご意見を羅列する形であげていきますと、必修化はどうかと思うが紹介はいい・教員が生徒に対し具体的経験を語れるので、大学のボランティア活動は意義がある・奉仕活動は感謝の気持ちをもらうことである・奉仕活動は数値化できない・まわりから自己の奉仕行為がどのようにみられているかによって自己評価する・奉仕活動をしてみてその楽しさを学ぶ・日々の学校生活に奉仕活動の成果をどのように生かすか・奉仕と必修との矛盾や偽善性を感じるが、やってみておもしろいと感じることも事実・評価は加点式でやる・総合学習と同じく評価は数値化しない・自分が役に立っている自覚が生れ、自分の存在意義を確認できる・自主的に社会貢献をする意欲があるかどうか、それを必修化は育てられるか・必修化は強制化でもある・自発性と無償性と継続性をどう考えるか・やらされて来る「ボランティアさん」の問題をどう考えるか・奉仕活動先が被害を受ける場合もある・ボランティア精神と必修化は相反する精神である・阪神大震災の経験から考える・就業体験とのかかわり、などなどです。

 この秋合格した方も参加いただき、討論参加者に対する客観的な評価もしていただきました。討論参加者の発言内容についてはもちろん、参加者の雰囲気についてもコメントいただきました。

 さて、次回は27日土曜に開催します。いつも書くことですけど、様々な方を受け入れる包容力をもつ会合であると自負しています。それはワタクシだけでなく、継続して参加してくださっている方々のお気持ちでもあるでしょう。今後もサイト浩の教室と、その実践版の勉強会をよろしくお願いいたします。お申し込みはこちらです。

上の写真は、今回利用した教室のある建物の入り口です。この喫茶店が「コーヒー会」の場となりました。

(2004年11月13日)

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