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浩の教室・第71回勉強会の模様

 昨日は、当サイト主宰勉強会にご参加いただきありがとうございました。満席でした。キャンセル待ちの方々にはご迷惑おかけしました。昨日のキャンセル待ちも5名あり、また、4月8日の勉強会のキャンセル待ちも、ただいま4名ほどいらっしゃいます。そうしたわけですので、お申し込みは、是非、お早めにお願い申し上げます。ウェブ上におけます5月のお申し込み受付は、4月1日からとなります。

 さて、昨日は、昨年度の卒業生にきていただきました。昨年大阪府に合格されたI先生です。I先生のエントリーシートを何度も何度も添削したことを微笑みを持って思いかえされます。I先生にも、先々週のT先生につづき、合格体験を臨場感もってお伝えしていただきました。「合格したものはすべて努力している」というのが、正直な印象です。こうして、合格した先生にきていただくことができ、お話を後輩であるご参加のみなさんにしていただくことができ、ほんと、このささやかではありますが勉強会を開いていてよかったと思える瞬間です。また、合格するまで2年、さぞ大変だったと思います。でも、赴任先校区も決定され、いまは安堵されているご様子で、I先生が幸せな状態にあることを、これまたウレシク感じています。お話いただいた内容は、さすがにここでは述べることができません(個人的な突込みを含む面接質問についても、惜しみなく報告いただいたため)が、昨年の試験情報をいただいておりますので、そろそろアップしようかと考えております。

 さて今週から、新しく「初等中等教育における国際教育推進検討会報告」を読みはじめました。現在まだサワリの解説部分です。次回までに少し読んでおいてくださいね。

 それから、シート式の問題解答解説集A4版47枚は、自主的に学習できるように組んでおりますので、これはご自宅で繰り返しやってみてください。教職教養の多様な分野から代表的な問題を作成し解説しておりますので、少しはお役に立つと思います。こちらもコピー代だけはいただきますが、是非ご活用いただくことを願っております。今後も、徳島の過去問を題材に、問題演習を集中的にしようかと検討中です。

 さて、次に自己売り込みのツボを報告していただきました。Hさん、お疲れさまでした。みなさんからイロイロな問題点を指摘されたところを構成しなおし、次回5月7日の報告会で再度披露してくださいね。期待しております。

 最後に集団討論と集団面接をいたしました。

 今回、なぜか時間が少なく感じられ、集団面接の時間が少なく、コメントの量が減少してしまいました。スイマセン。もうちょっと、構成考えます。みなさんからこの勉強会の進め方について、ご遠慮なく、ご意見お待ちしています。常に最善をめざすものの、やはり不満はあるものですから。全体のバランスを考えつつ、作っていきたい。今後、大雑把な方針としましては、答申や報告書類の読み合わせは、次にお届けしようとしている「子ども読書活動推進計画」を最後にし、人物対策の時間を多めにとりたいと考えております。今回の集団討論のテーマは、「自尊感情を高めるためには、児童生徒にどう教えるか」でした。このテーマを、今回は少し短かったのですけれど、20分7名の方に実践していただきました。当日発表のテーマながら、みなさん語りやすかったのか、傍聴者からかなりの高評価を得られた討論でした。A〜Gさんとして、再現してみます。

 まずGさんが、自尊感情を育てるとはどういうことなのか、参加者全員の共通理解を求める舵取り的な発言をされました。これに答え、Eさんが、児童生徒に自信を持たせてやることであるとされ、Gさんもすぐさま返答し、いいところを気付かせてやることだと述べられました。Cさんも、自尊感情を育てるのは大切なことで、よく「〜できない」といわれすぎ、児童生徒が萎縮し自信をなくしてしまっている場合があるので、ほめて支えるのが重要と発言されました。Fさんは、ここに付け加えられ、児童生徒一人ひとりは学校でも家庭でもかけがえのない存在であるということを自覚させることが大切であるといわれました。

 そしてAさんは、Fさんのご意見を踏まえ、家庭の中でも継続的になにか「仕事」をやってみることで自尊感情が養われると提案されました。一瞬、この「仕事」とはなんのことであるのかわかりづらかったのですけれど、Fさんが後に「家庭でお手伝いすること」と具体的に提起されたことによってAさんの発言が生きました。

 一方、Bさんからは、他の人と比較してではなく、自分しかできないことを発見するのが自尊感情を高めることにつながると述べられました。Dさんは、学校現場では絶対評価が実施されているように、児童生徒一人ひとりをよく理解する方向にある。だから彼らの個性をみぬいて、自尊感情を育んでいかねばならないと提案されました。

 こうして全員ご意見を述べられ一巡し、Gさんがまとめて、児童生徒のプラス面を高めていくことであると発言され、参加者全員がこれを了承しました。

 Cさんは、学習面において、低い段階にある児童生徒であっても、ジワッと成長することを期待し、自尊感情を学力の面で伸長させていくようご意見されました。

 ここでEさんから提案があり、教員対児童の1対1の関係で自尊感情を高める方法とともに、教員対児童生徒の集団の関係において自尊感情を高める方法を考えるべきではないかと述べられました。Fさんは、Eさんの提案を受けつつ、自尊感情を高めるためには他者を認める態度が養成されていなければならないといわれ、「手つなぎ大会」などを催すことも一計であろうと発言されました。そして、先程の、Aさんのご意見に関連し、「家庭の仕事」=お手伝い、と具体的に表現され、どれだけできたかを評価する肯定的な姿勢で接し、自尊感情を高めるようもっていくべきであると述べられました。Dさんも、児童生徒同士において自尊感情が高まるよう配慮するべきで、お互いに認め合うよう指導したいと発言されました。

 司会進行役的役割を買って出たGさんが、ここでEさんの教員対児童生徒の視点をどう考えるべきでしょうかと振られて、Bさんも同意し、Eさんからは叱られると自信をなくすので教員はほめることに徹する指導をする方がいいと付け加えられました。Bさんは、ほめる指導を具体的に語られました。つまり、終りの会などでいいことをした児童生徒をクラス全員の前で名前を挙げてほめる、ほめるのは結果だけでなく、どのようなことでもがんばっている過程を認めほめるようにしたいということです。Cさんも「クラスのピカイチくん」、「ピカピカイチくん」を選出する、認めた証にシールを貼って具体的に自尊感情を高める手法について言及され、児童生徒の輝いている瞬間を捉えるといわれました。そして、輝いている瞬間を捉えるのこそ、教育の義務ではないかと強調されました。

 Aさんも、これまでの議論をお聞きの上で、教員対児童生徒、児童生徒の集団の中で見出せる自尊感情について諒とされ、ピカイチくんもそうだとし、まわりの子がいるからそうしたことが可能であると指摘し、クラス作りの第一歩になると述べられました。

 これまでの議論は、児童生徒をほめることによる自尊感情の養成を主にしてきました。Dさんは、こうした全体の論調に棹差すように、叱るのも大切ではないかと矢を放ちました。行為を叱って人格を否定したり叱るのではないと忘れず付け加えながら。Fさんは、叱る行為について、この日叱って、次の日叱らずではダメで、叱るにあたっての線引き、そして何のために叱るのかをはっきりさせる必要があると対応され、たとえば、「命を大切にしない場合に叱る」と具体的に叱る際の例示をされました。わかりやすい表現であったと思います。Gさんは、それでも生徒のプラスの面を伸ばしたいといわれ、極力第三者からみたよいところの発見に努めるご意見を述べられました。Eさんは、叱ってからあと、フォローすることが大切でしょうといい、Cさんも叱ってその後ニッコリ笑う、ある先生の具体例を語られました。Bさんも、テニス部の怖い女性の先生について具体的に語られました。その先生は叱り方が変わるそうです。だらだらしているときっぱり叱られるが、一生懸命の末のミスに対しては「ナイスファイト」の声掛けをいただいたそうです。叱る対象をよく知ったうえで叱るのが大切であるとお話しを結ばれました。

 Gさんは、叱るにせよ、ほめるにせよ、児童生徒の心の動き、現象を知るのが大切で、叱られたのか、見捨てられたのか、そうした判断が児童生徒の方で判断がつかないと自信喪失につながると指摘されました。Eさんのいう、教師の愛情をいかに伝えるかということでしょう。

 ここで討論は終了しました。自尊感情を高めるには、ほめることが大切なのは、誰しも否定しないでしょう。ただ「ほめる」という意見の一致の下、ぐるぐる同じような意見が登場するばかりでは、議論が深められずおもしろくなかったところでしたが、Dさんがあえて叱ることについて話題提供されたので、集団としては助かったのではないかと思います。こうした180度違う意見が出されたときの反応の仕方が難しい。Gさんは、ほめることに力点をおいた発言でしたが、ここは、どうだったでしょうか。阿る必要はありませんが、どう発言に対応するか、いわば「やりとりのあわい」を観察してみましょう。

 このテーマでは、どうも認める事柄が生徒指導関係やクラブ関係になってしまい、授業と結びつくものが少なかったように感じました。ピカイチくんも、印象的にいうと、掃除をしっかりしたとか、給食のときに配膳をがんばってくれただとか、学校生活面のよろしい点を評価する手法のようですよね。ワタクシは、「得意」という言葉が出たように、ある教科で抜群の成績を挙げている場合など、教科的側面から自尊感情を高めることもできると思っていました。

 そして、ワタクシが聞き取れなかったのか、それとも発言そのものがなかったのか、うろ覚えなんですけれども、今回、「個性」についてはほとんど語られなかったのではないでしょうか。自尊感情は個性尊重の教育の上で成立するとすれば、議論の俎上に載せるべきではなかったでしょうか。

 もう春ですね。残り少ない日々を有効に使いましょう。5月7日の「自己売り込みのツボ1分ヴァージョン」は参加のみなさま全員に報告していただきますので、十分かつ慎重にイイタイコトを練ってきてくださいね。では〜

(2006年3月25日)

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