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浩の教室・第77回勉強会の模様

 本日は、当サイト勉強会に多数ご参加いただきありがとうございました。4月初旬以来、常に満席で、一緒に勉強できてウレシク感じております。今回も初参加の方がお見えでした。いかがだったでしょうか。満席状態がつづき、なかなかお申し込みいただいてもご参加いただけない場合がありますが、キャンセルが出る可能性もありますので、よろしくお申し込みください。お待ちしております。

 本日は、まず、大阪歴史文化問題対策報告をいたしました。他都道府県受験の方に申し訳ありませんので、15分くらいでいつも切り上げております。今回報告担当のNさん、ありがとうございました。これで、大阪歴史文化対策問題のレポートが15枚になりました。勉強会にご参加のみなさんにはコピー代だけで提供いたしますので、いつでもお声掛けください。報告者の方、本当にありがとうございます。次回は担当者不在のため、ワタクシの方から、大阪の教育についてのペーパーをお渡しします。無論、コピー代だけでの提供になります。これは、分量が多くなります。すんません。いままで、大阪の歴史、人物、建物、商業、雑学系、芸能、とイロイロお調べいただき感謝しています。そして、みなさんで共有してよいと快く調べていただいたことを放出してくださり、ご参加のみなさまの心の広さに感服しております。

 次に、自己売り込みのツボを、Iさんにしていただきました。Iさん、お疲れさまでした。Iさんの人生経験の豊富さが伝わってきました。また、多様な資格をうまく売り込んでおられました。3分間、ゆっくりとご自身のことをほとんどなにも見ないで発表できたことは、大きな自信となるでしょう。みなさんからいただいたコメントを大切に、まとめたことを生かしてください。これをやっておくと、必ず、役に立ちますよ。次回、Dさん、がんばってください。やれば必ず自信をもって本番に挑めますよ。

 今回、資料を用意してくるのをうまくやったつもりが、数が足らず失礼しました。次回、持参いたしますのでよろしくお願いいたします。その資料は、「読書活動推進計画」でした。今回の勉強会におきまして、この「読書活動推進計画」資料の検討は終了しました。「読書センター」、「学習情報センター」など、聞かれそうなワードがありました。再度のご検討、期待しております。巻末の問題演習は、勉強会の最中にはやっておりませんね。しかし、それは時間的な問題からで、大変重要です。資料を全部持っていらっしゃる方は、予想問題を10数題持っていらっしゃるわけで、これを十分活用してください。それぞれの問題は、それぞれの資料(答申)の重要事項を振り返ることができるように作成されています。これを解くことによって、資料(答申)の再確認ができます。それぞれの資料(答申)の理解を深めるべく、十分活用されてください。

 今後は、こうした資料検討はちょっとお休みします。もう、あらかた出題されそうな資料は渉猟したからです。7月の頭には、予想問題を全国の過去問から精選し、みなさんと解きましょう。

 次回以降の勉強会は、集団討論と集団面接、それに自己売り込みと個人面接をやってまいります。個人面接は、今年度はじめての試みとなります。みなさんの挑戦をお待ちしております。次回の勉強会で詳細をお話いたします。

 では、第77回勉強会における集団討論の模様をお伝えします。今回の討論テーマは、「担任していない学級の児童生徒に注意する(指導する)とき、どのようなことに留意すべきか」でした。このテーマに対し、6名の方(仮にA〜Fさんとします)に25分間、熱く議論していただきました。

 討論の最初に、まず挨拶がありました。これは一人ひとりがする「挨拶」ではなくって、「よろしくお願いします」の掛け声的挨拶です。やはり、いまから知らないもの同士が議論しようというのですから、礼儀として必要ですね。これがあるナシでは、討論のスムーズさに関わってくるものです。この挨拶につづき、Cさんからイロイロ意見を出し合いましょうとの発言があり、これを受けてBさんが切り出されました。

 Bさんは、このテーマから、学校の組織的な側面を強調されました。つまり、担任していない学級の児童生徒といえど、指導すべきことを指導せず、「みてみぬふり」をすれば、場合によってはトラブルになるといわれます。指導すべきときに指導しないと、その状況をみていた児童生徒が家庭において「先生がいたのになんも注意せんかった」となれば、保護者も不思議に思うし、そうなれば、学校の信頼が損なわれる、ということです。担任でないとしても、学校の組織としての信頼を守る意識を私たち教員が持つべきであるということですね。

 Dさんも、担任でないからといって、なにもいわないのは問題であり、指導すべきことがあった場合、それをするのが大切である、だから、つねに声を掛けられるよう自覚しておかなくてはならないと述べられました。Aさんも上の2者に同意され、それに付け加えて、叱った後のフォローをどうするかということを述べられました。つまり、ある事情で叱ったとして、どうして担任でないのに叱ったのか説明する、叱った後、その児童生徒の担任へ報告すること、場合によっては保護者へも報告する、というように、です。Cさんは、担任でなくても注意すべきはできるように、「この子はこんな子」というように児童生徒観察をしておき、名前の把握もしたいといわれ、職員会議でも報告するのが必要であろうとご意見されました。その結果、一人ひとりの児童生徒を見つめる目が養われることを期待されています。Fさんは、Dさんのご意見を受け継ぎつつ、声を掛けやすい雰囲気つくりが大切であり、声掛けの初歩として、挨拶を交すのが重要であると指摘されました。これはもっともなご意見であり、その際、一人ひとりの顔をみるのが、これまた重要であると付け加えられました。

 Eさんも、挨拶はコミュニケーションの第一歩とのご認識をお持ちです。担任でない自分自身を児童生徒によく知られるようにするには、自分を伝えるチャンスを積極的に設けるべきであり、たとえば校門指導で挨拶をこちらから掛けるといいと述べられました。そうした能動的活力的な教員の行動は、今年講師として1年目のEさん自身の経験に裏打ちされた具体的指導のようです。Dさんは、こうしたEさんのご意見にうなづきつつ、「あいつ誰なん」と生徒にいわれた経験を報告されました。ひとつの高校内であっても、担任でなく、また、教科も担当していなければ、まったく知らない生徒がでてくる。そうした状況にモロに出会ったわけで、Dさんは、まず「私が教員である」ということをさまざまな機会を通して周知させなければならないと実感込めて述べられました。

 Bさんは、だからこそ挨拶を励行することは重要で、教員と児童生徒間の人間関係、信頼関係を形成していくのであると指摘されました。Cさんは、挨拶に加えてなにかプラス一言を心掛けていらっしゃるようです。Aさんも挨拶の励行は社会でもそうであると述べつつ、学校では、教科指導3割、生徒指導7割の意気込みでとりかかりたいと抱負を語られました。Fさんからは、Cさんのプラス一言に関連し、生徒の変化に気が付く一言を添えるといいかもしれないと提案されます。「私のことみてくれているねんな」という意識が児童生徒に生まれれば、成功だし、自分が忘れられている存在ではないと児童生徒が自覚し、そこから自尊感情も芽生えるのではないかとご意見されました。Cさんも、このFさんのご意見を受け、担任だけでなく、一人ひとりをクラスの全員がみているという雰囲気つくりが大切だとされ、さらに、休み時間など、児童生徒と一緒に遊ぶときに、他クラスの児童生徒も一緒に遊べば、テーマの担任外児童生徒にも注意できるようになっていくと方法を提示されました。

 ここでDさんから、それでは担任(担当)外児童生徒にどのように注意するべきか、注意の方法に何かあるかということで話題を転換されました。Dさんは、担当外生徒に注意して、生徒に胸ぐらをつかまれた経験もあったそうです。Cさんは、これに対し、日頃からの信頼形成に問題は帰着するとし、普段からの人間関係の形成を強調されます。Bさんからは、担任と同じ調子で叱ると、「あの先生なんやねん」となるから、そこは考えなければならないと指摘がありました。Dさんの「胸ぐら」問題に慎重に応答したわけです。Aさんも、「胸ぐら」問題に関し、結局は信頼関係の構築がその解決策だと考えられているようです。

 この「胸ぐら」問題に関連し、Cさんから、最近はいわゆる「キレやすい子」が多くなっている。カッとなっている場合は、ガツンと叱らない配慮が必要で、落ち着いて話を聞ける状態に児童生徒を着陸させないといけないと考えられています。Fさんは、叱り方の使い分け、と同内容のことを表現されています。だからこそ、Cさん曰く、どんな児童生徒であるか事前に知っておくことが重要で、職員室で情報交換を同僚とし入手することが教員に課されていると述べられました。

 これまで初回発言から沈黙を守ってきたEさんは、ここで、講師として学んだことを披露されます。ひとつは、注意する、叱る際、毅然とした態度で行なうこと、もうひとつ、なぜそれが悪い行為なのか、しっかり説明すること、であると。地べたに座っている児童生徒に注意した例を挙げられ、具体的にそのときの対処法をお話されました。4人に注意したそうですが、その内の2人は担任を持っている生徒、後の2人は担任外生徒。そうした4人に注意したわけで、非担任の生徒はブツブツいっていたそうですが、担任している2人が諌めて生徒同士で「やめとこ」となったそうです。効果的な例示でした。

 Eさんの「なぜそれが悪い行為なのか、しっかり説明すること」に関連し、Fさんから、クラブ指導において注意したとき、「1から10までいわないとわからない存在」として児童生徒を理解したといわれましたが、この発言は採点官にどうとられるか、ちょっと心配です。なぜなら、教育の可能性について深く信頼するのが教員だからです。

 ここでBさんが、テーマにかえり、留意事項として、教員同士の連携ということを発言されました。担任には担任の方針がある。その方針と異なった指導をしてしまうケースもある。だから、教員間の共通的な指導上の理解を深めておかなければならないということです。方針の違いは、教員の児童生徒に対する「線引き」の問題でもあります。学校の全先生方が、生徒指導の方針に一定の基調がなければ児童生徒の方でも混乱しますからね。Dさんも、同僚の先生方と生徒のことを話し合う機会を設けることを強調されています。これには、Aさんも、Fさんも同意されています。Aさんは、挨拶励行に関わって、たんに挨拶するだけでなく、名前を呼ぶ努力もしようとご意見されました。Cさんからは、教員の連携について、児童生徒の方でも、先生たちが連携をとっていることがわかるように教員の組織的姿勢をみせる必要を訴えられました。

 この後、Dさんから、担任外児童生徒に注意した後の関係修復の方法のご意見がでて、それにCさんが「いいところ」の発見に努めると返答され、Fさんは、注意すると落ち込む児童生徒もいるから、普段どおりに付き合っていくのがよいとの提案もありました。Bさんからは、フォローの機会がない場合には、担任にフォローを頼むこともあってよいと指摘されました。

 そして、最後にEさんから、クラス担任としてがんばっていると、それが評価され、担任外の児童生徒にも伝わるものであるといわれ、クラスの児童生徒から、クラス外の児童生徒へと評価が伝わるものであると述べられました。いい指摘です。

 さて、これで25分間が終了しました。テーマにしっかりと答えられた、聞いていて楽しい討論でした。教員は実のところ、担任している児童生徒の指導で精一杯ですが、外への視野をどのように考えているのか、というのがこのテーマの本質です。だから、学校を組織として捉える視点、教員間の連携の視点、が議論に登場していました。そして具体的にコミュニケーションをとる方策としての挨拶励行、児童生徒の名前を呼ぶということが語られました。このほか、大前提としての児童生徒と教員間の信頼関係の形成、一人ひとりの児童生徒をみつめるための情報交換と、話し合われるべきトピックが多数あって、25分間、議論が途切れることがありませんでしたね。話題の転換もうまくなされて、なかなかよろしい。集団討論ですから、相手の意見を尊重し、それをよく聞き、さらに意見を深めたり、付け加えたりしてる参加者のそれぞれの態度も傍聴者は見習うべき点でしょう。

 今回、程よく各参加者の発言回数が分散されました。短いやりとりが積み重なって、議論になっているな、と感じていました。本番でイニシアティブの取り合いにならないよう、しかし、ご自身の主張を忘れないよう、がんばらないといけません。聞く姿勢と冷静な自己主張、集団討論を乗り切る大きなポイントです。

 集団面接につきましては、かなりパーソナルな側面が語られますので、こちらにアップするのは差し控えます。集団面接では、これまた「譲るべきか、譲らないべきか」、状況判断が難しい場合があります。これも場数で慣れるよりほかありません。

 次回も研鑽を積みましょう。

(2006年5月14日)

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