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浩の教室・第79回勉強会の模様

 昨日は、当サイト主宰第79回勉強会に多数ご参加いただきありがとうございました。当日は、大阪歴史文化問題報告、自己売り込みのツボ、集団討論、集団面接を実施いたしました。大阪歴史文化問題報告を担当いただいたFさん、ありがとうございました。また、自己売り込みのツボの報告者Y先生、ありがとうございました。

 大阪歴史文化問題報告につきましては、これでほとんどカバーしているのではないかと思われるくらいになりました。全部で30枚は越えています。6月には、「水曜会」(水曜日の勉強会)もはじめます。こちらにご参加の方にもお頒ちいたしますので、6月7日にご参加のみなさまにご案内をメールさせていただきます。もちろん、コピー代のみでのご提供です。ご返信お願いいたしますね。

 自己売り込みのツボは、Y先生の周到な報告をお聞きすることができ、さすがにすごいとみなさん啓発されている様子でした。貴重なボランティア経験を巧みに表現するのは骨が折れると思います。是非、いまよりもわかりやすい報告に仕上げてくださいね。

 集団面接は、今回時間を長くとり、多くの質問をいたしました。全員に答えていただく質問、挙手制で答えていただく質問を織り交ぜた20分間ほどの集団面接でした。手を挙げるときは、「ハイ」としっかり声を出してくださいね。その方があててもらえる確率が高くなりますし、元気がいいと判断され、評価にもつながります。難しい質問、たとえば大学生にとっては、保護者対応など実際したことがないのに、うまく答えられていて「オヌシ、ナカナカヤルナ」の感を持ちました。講師の方にヒケをとらず、立派なものです。そのほか、生徒指導の具体的な質問に的確に答えられていらっしゃって、みなさん、がんばっているなぁと思いました。

 では、集団討論の模様をお伝えいたします。今回は、課題の理解が難しかったようです。テーマは、「友達がなかなかできない児童生徒もいるものです。言動に自信がもてない児童生徒の指導について留意すべきことはどのようなことでしょうか。議論してください」でした。25分間で7名の方に実践していただきました。

 テーマの理解が難しいというのが、討論終了後の、みなさんからのご意見でした。これはどういうことかといいますと、第1に、「友達がなかなかできない」ということと、「言動に自信がもてない児童生徒の指導」ということとをどのように結び付けて議論していいのか迷ったということです。友達の作り方を議論すべきか、言動に自信を付けさせる指導をするのか、その両者をどう考えればいいのか、そしてこのことは、第2に、次の問題点を導いたようです。

 それは、該当児童生徒に対する対処法がテーマの中心なのか、それとも、集団指導をメインに議論すべきかということです。実際の議論はどのように進んだのでしょうか。いつものようにA〜Gさんとして、発言を追ってみましょう。

 まずBさんが、言動に自信をもてないままでは、教員として該当の児童生徒を指導したことにならず、このかか卒業させてしまったら彼自身困ることになるといい、社会性の育成に対する教員としての反省の態度を示されました。そして、彼のいいところをみつめて、叱る指導よりもほめる指導に重点をおく、クラスにおいてさりげなく該当児童生徒のよいところを広めていく指導をするのがいいとご意見されました。Aさんも、該当の児童生徒をほめるのは一番いい方法であると同意され、ひとつでも認められたら自信がその児童生徒に生まれるといわれました。Cさんは、言動に自信を持たせるようにする指導は、担任だけではなく他の先生とも協力し組織として解決する課題であるとし、また、保護者からも情報を入手して、該当の児童生徒がどのような性格を持っているのか知っておくことが大切であると指摘されました。Eさんからは、該当の児童生徒が言動に自信をもてないのは、クラスの中での人間関係にかかわっている。だからクラスにおける人間関係を理解することが必要であると指摘されました。

 Gさんは、上にでてきたご意見はすべてもっともであると肯定されます。その上で、言動に自信がもてなくなったのにはなにか原因、きっかけがあったのかもしれないし、また、クラスの仲間がお互いを知り合うことによって解決されるかもしれないと述べられました。そこで、英語教諭を目指す立場から、、自分の得意なことを話す場としてshow and tell の方法を採り入れるようにしたいと提案がありました。

 Aさんは、該当児童が自信を持つようにするには、「なにごとにも挑戦すること」が大切であるとされます。したがって、クラス作りの在り方によって挑戦を可能とする雰囲気を作り出すことが必要であり、「間違えても大丈夫なんだ」という安心感を持ったクラスを作りたいと抱負を述べられます。この抱負は、Aさんが以前、不登校の児童を担当した経験を交えて語られたものです。Cさんは、クラス作りというところからもう一歩進んで、グループ活動が言動に自信を持たせることになり、友達も作る上で有効であろうとし、そこで教えあい、互いに高めあっていける関係を作ることができると述べられました。Fさんは、小学校における体育の時間に、フォークダンスがあるが、そうした活動において友達の意外なところを発見するケースもあることを紹介し、友達の多様な側面を認め合うことが大切であるとの主張がありました。

 Bさんは、高校志望ですから、少し突っ込んだご意見をお持ちでした。それは、言動に自信を持たせるように、いわば荒治療で取り組むニュアンスで披露されます。たとえば、少人数で意見交換する場を設ける、あえて、自分の意見をいわなければならない状況を作るなどです。Dさんも高校志望ですけれども、音楽の試験において、初めて会うもの同士の合奏をするなど人間関係を広める方法もあるといわれました。

 Eさんは、朝の会で「じぶんのすきなこと」の発表会をさせてみたい、そのことで友達もできるし自分に自信が持てるのではないかと提案されます。そこでは、各自の「すきなこと」に「おたずね」(質問)をし、子ども同士が関わりあえる場を作っていきたいようです。そして保護者とも連絡をとって、該当児童を見守っていきたいと話されました。Gさんは、職員会議における該当児童生徒の取り上げ方にも注目し、教員のその児童生徒に対する諭し方についても言及されます。すなわち、教員の失敗談を語ってやる、マイナスもいいように捉える術を伝えてやるなどです。Aさんは、Eさんのご意見に同意しつつ、1分間スピーチの効用を話され、そして、心の底から該当の児童生徒が自信を持てるようにするには保護者の協力が是非とも必要であるといわれます。というのは、クラスでその子が認められたとしても、家庭で保護者から認められないケースもあるからだと指摘されます。教員と保護者が協力して、該当生徒の指導にあたらなければならないということですね。

 児童生徒の方でも、たとえ教員から「友達になりなさい」とか、「友達を作りなさい」とかいわれても、「あの子とは話をしない」というケースもある。だから、一緒のクラスになったこの1年間、友達を多く作るのが幸せなことであるということを確認する。これは、Dさんのご意見です。また、保護者が我が子の友人の名も知らないようでは困ったことになるとの指摘もされました。Eさんは、保護者との連携も当然大切であるが、飽くまで児童生徒が「主役」であるといい、学級通信を活用し、場合によっては児童生徒の日記を許可を得て載せて、学校生活を保護者に届けるような配慮をしたいと述べられました。

 Bさんは、クラス替えにも注目されています。児童生徒は恣意的に少集団を形成していくものであるが、あえてそうしたグループを引き裂くことによって新しい人間関係形成を意識させるのも一つの方法であると大胆な提案です。クラス編成の仕方には難しい側面がありまして、Aさんからは、このBさんのご意見に対し、仲良しグループを引き裂くと、小学校では不登校になる場合もあると話されます。Fさんからクラス編成について、小学校低学年なら仲良しグループの存在にも注意しクラス替えを考えるときもある、高学年なら学力も編成上の参考にするべき項目になるだろうといわれます。いずれにせよ、Cさんのいわれるように、差別や排除のないクラス編成が重要でしょう。ところでこのテーマを議論する場合に、いま紹介したようなクラス編成にまで言及すべきかどうかについて疑義があったことを記しておきます。

 Dさんは、ホームルームの意味を考えるご意見を披露されました。ホーム=家、ルーム=部屋、なのだから、みんながみんなを認める場所なのではないか、と。たしかにホームは家です。ひとりだけホームにはいれない状態は、Dさんがいわれるようにいい状態ではありませんね。つまり一つの輪になれるクラスが望まれますね。

 そうしたクラスの中でも、Gさんが指摘されるように、クラスを引っ張っていける児童生徒の存在があります。こうしたクラスを鳥瞰する教員としての力を養いたいと語られます。人間関係を構築する力の必要性や、そこから敷衍して担任としての豊かな人間性を自分自身育みたいといわれました。たしかにクラスを引っ張っていけるリーダーシップを持った児童生徒を「うまく活用する」ことは大切であるとBさんも同意されます。その上で、Bさんは面白い発言をされました。それは、グループ活動に関してのことですが、グループは3人が基本ということらしいです。グループ活動において「脱落者」がでるのは、だいたいにおいて4人以上で構成された場合が多いということです。

 議論はつづいて、Aさんの友達を作る方法について簡単なお話を挿み、Fさんが過去に「ひっこみじあん」であったご自身に対する担任を持ってもらっていた先生からの指導について触れられました。その内容には言及しませんが、Fさんの、「カラをこつんと叩いてやる指導」といういい方が、とても印象に残りました。

 このあと、Bさんから、忘れ物、貸し借りと児童生徒の人間関係、Aさんから靴隠し事件のこと、Cさんから、口下手のケースについてご意見があり、議論は終了しました。

 最初に示したように、このテーマの意図を理解するのが難しかったためか、ほめる指導とクラス作りの方策が中心的なトピックになったほかは、討論参加者の積み重ね的な議論がなかなか進行しなかったようです。そこに校種間の違いもあって、参加者の一定程度の共通理解が成り立たなかったみたいですね。そのことが傍聴者側の印象として、議論が繰り返されている、議論が進んでいっていないとの指摘としてあらわれました。

 討論終了後の検討会では、上のような指摘とともに、多々議論がありましたが、ここでは割愛します。

 なお、願書・面接個票の添削のお申し込み、ありがとうございます。順次、メールにてご返信しております。ちょっとでもいいものを提出しようとするのは当然です。「できるかぎりよりよい文面を、できるかぎり充実した内容を」をモットーに添削しています。イロイロな疑問があればワタクシなりにお答えしますので、添削お申込者は、どしどし質問してくださいね。もちろん話題はパーソナルなものになりますので、情報漏洩はいたしません。ご心配なくお申し込みください。こちらをどうぞ。

 あっ、それから、7月度の日曜開催のお申し込みは、「5月31日⇒6月1日」の「⇒」のところの日付けが変わった時点(つまり深夜)です。おまちがえなくお願いします。

 あすからもう6月ですね。みなさま、がんばりましょう。

(2006年5月28日)

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