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浩の教室・第91回勉強会の模様

 勉強会にご参加のみなさま、昨日はお疲れさまでした。昨日の報告です。

 来年度に向け、新しく出発した当サイト主宰勉強会。新規の方が多いこともありまして、まずばこの勉強会について主宰者ワタクシの方から簡単に説明しました。ただ、主宰者からの説明では客観性がないため、昨年度よりご参加いただいているKさん、Fさんから、この勉強会の特徴を語っていただきました(お二人とも女性)。新規の方にあっては、サイト経由のみでお申し込みになっているので、不安やご心配があっただろうと思います。変な新興宗教団体や物品売付団体ではありませんので(笑)、今後ともよろしくお願いいたします。

 次に、2次合格報告を2名の方にしていただきました。大阪在住で富山に合格したYさん(女性)。おめでとう!大学4年生の現役合格、見事です!2次試験の概要とともに、この1年間、どんなふうに勉強してきたのかを中心に語っていただきました。Yさんの持ってこられた勉強用のノートは大変なものでした。地道な学習が合格を勝ち取ったことが証明されていました。

 それから神戸市合格のTさん(男性)。報告ありがとうございました。講師として数年、ようやく手にした合格、価値があります。Tさんは、神戸市の試験の実際をユニークにお話してくださいました。実技についてもわかりやすく報告してくださいましたね。ありがとうございます。また、勉強の方法、どのようにしてやってきたのかについても、ご自身の学習ノートを紹介していただきながら参加のみなさんにお話いただきました。Tさんには、マル秘情報もお教えいただきました。ありがとう。

 お二人とも、勉強会に継続的に参加していただき、切磋琢磨した仲間です。本当におめでとう!また、勉強会で刺激を受けつつ、日々の隠された努力をもお知らせいただき、ウレシク思います。いい先生になってください!

 そして、今月26日に大阪府や市の発表がありますけれども、府と市のそれぞれの受験報告を、これまたお二人の方にしていただきました。ありがとうございます。おひとりは初受験で府の2次へ駒を進めたHさん(女性)。勉強会にほほ全出席、最初の頃は大変でしたが4年生の若さを勢いに、講師の方にも負けない学習と経験を積んでこられました。

 もうひとりはKさん(女性)。大阪市ほか、4つの自治体の合格を手にされています。市の模擬授業について、イロイロとお教えくださいました。

 お二人とも、合格を既に決められたYさん、Tさんとともに、これまた切磋琢磨してきた仲間です。こうしてみなさんがライバルであり、しかし、貴重な友人同士であり、学ぶことでつながりあっていることが、ワタクシにとりまして大変うれしいことです。是非、同期として今後もよい関係を保ち、「私のめざす教師像」を追求してくださいね。

 なお、報告していただいた内容は、来年の春以降、配属が決定されてから、このサイトに個人情報を守秘して掲載します。ご許可ありがとうございます。

 このあと、大阪府の過去問を検討する時間になりました。手はじめに教職教養の24番の問題です。これは、勉強会になかなかご参加できない方にも、メルマガを通じて配信しております。興味のある方はお申し込みくださいね。今回は教育課程、学習指導要領について、ごく簡単に説明を加えました。時間の制約がありましたので、ご自宅で今一度読み直され、知識を定着させるようにしてください。

 最後に、集団討論です。初参加の方々が討論に自ら参加されウレシイです。討論は場数です。やればやるほど実力がつく。それに度胸もつきます。人前で話をする訓練が、是非とも必要ですよ。今後も自分自身を作ってまいりましょう〜

 討論のテーマは、「『このような先生になりたい』、について自由に話し合ってください」でした。討論は難しいテーマもあれば、簡単(と思われる)テーマもあります。今回は、新規参加の方々にもチャレンジしやすいテーマといたしました。参加するということは、教員になりたい意志が明確な方ばかりということなので、少なくとも、「こんな先生になりたい!」との抱負をお持ちであるからです。さて、討論はどのようになったでしょうか。

 討論の参加者は6名、20分間の実践です。仮にA〜Fさんとして、発言を追っていきましょう。

 まずBさんが発言されました。「このような先生になりたい」との問題に対し、@生徒をじっくりと、ひとりの人間としてみつめることのできる先生になりたいと述べられました。じっくりとみることによって信頼が生まれ、ひとりの人間としてみるということは、偏見を持って生徒をみないということであって、生徒をカテゴリー化しないということでした。カテゴリー化は、つまり、色眼鏡でみない、非行に走る・走らないなど頭から決めつけない態度を指しています。A保護者と一緒に児童生徒のことを考えられる先生。保護者も多様化し、コミュニケーションをとりにくいケースもある、そうした保護者とうまくやっていける先生像を描いておられます。保護者のライフスタイルに関することをも視野に入れて発言されていました。Bわかりやすく楽しい授業ができる先生。英語科志望のBさんは、歌を導入したりカルタを使ったり、楽しい授業を求めています。そして、緻密な教材研究がわかりやすい授業を提供できるとかんがえておられます。

 このBさんの発言は、Bさん自身が最後に付け加えられたように、少し長い発言でした。理路整然と述べられているので、聞き手が理解しやすい発言でしたが、第1発言者としてはもう少し控えてもよかったかなとの印象をもちました。Bさんの発言を再現した上の文章の分量をみても、長さがわかると思います。問題は、長めの発言をするタイミングでしょうね。討論時間の序盤でするのと中盤でするのとでは、採点官の印象も変ってきますし、3つの論点を小出しにするのも有効でしょう。それに、3つも話題提供しますと、他の参加者が覚えきれないので、対応が難しくなります。

 このBさんの発言につづいたのがAさんでした。Aさんは、Bさんの発言のBを受け、おもしろい授業を提供できるのが「なりたい先生」であると述べられました。そこでは、ゲームを活用する例として、算数の図形、立体の認識について語られました。児童生徒に興味をもたせるため、目隠しをして立体物に触れさせる授業導入を紹介されました。Cさんも、楽しい授業に関連し、楽しい雰囲気をクラスに醸し出すにはどうすればいいかとの観点から、ゲームを取り入れることのほか、流行のTVのキャラクターを調べておいて、外発的な興味をもたせることについてご意見されました。クラスの児童生徒がどんなことに、「いま」興味をもっているのか、それを授業内容を越えたところで把握したいというスタンスですね。

 Eさんは、Bさんの@と関連し、「あのこはダメな子」、「できる子」と分けてしまう態度を反省的に発言されました。職員会議で飛び交うこうしたカテゴリー化について、心を痛めておられる様子です。それが、児童生徒の人権という観点をこの討論にもたらすことになりました。そうした意味では、他の方の意見から新しい観点を提出される「集団に対する貢献」があったと評価していいでしょう。また、Bと関連し、児童生徒主体の授業はどうあるべきか、授業に集中させる方法はないか、と問題提起されていました。Dさんもこうした観点からご意見されました。すなわち、児童生徒の目線に立った授業展開についてです。児童生徒の上からものをいう、教員の頭ごなしの態度を反省することから、楽しい授業が可能となるということを力説されていました。音楽志望のDさんらしい発言でした。

 FさんはBさんの提起したBに対し、実習経験を織り交ぜ、黒板の文字の大きさなど、実践的な立場から「わかる授業」の問題点を指摘されました。さらに、児童生徒の「わかったときの表情」にわれわれ教員は気付くべきであると付け加えられました。ここでBさんは、以上の発言をまとめられ、「児童生徒の目線に立つ重要性」、「児童生徒を真正面から受けとめ問題解決することの重要性」を摘出されました。

 Fさんは、Bさんのご意見を踏まえた上で、ほめること、叱ることについて指摘され、叱るのが一番難しいとご意見されました。みなさんも頷かれていたようです。このトピックに関し、Aさんは仮に児童生徒が問題のある行動をとったとして、それを叱りつつもフォローを忘れないことが肝要であると述べられました。Cさんも、確かに叱り方は難しいと同意され、「共感した叱り方」というユニークな表現を用い説明されました。悪いことをした児童生徒はその行動をとったときに、いわゆるうしろめたさがあるものである、児童生徒の気持ちを汲んで、叱るにしてもその児童生徒の内面的理解をした上で叱るのが大切であるとの謂いでしょう。Eさんは、叱る/ほめるの観点からは、叱る難しさを認めつつ、ほめる実践を大切にしたいと強調され、児童生徒のよいところの発見に努めたいと主張されました。DさんはこのEさんの発言を受け、共感的理解を示すのが大切であると付け加えられました。児童生徒に耳を傾けると同時に教員が「こうした、ああした」といわないのも大切ではないがと教員としての姿勢を討論参加者に投げかけられました。

 ここでBさんが、話題転換されます。保護者とのかかわりはどうしたらいいか、という観点です。Fさんがすぐこれに反応し、Fさん自身が関心を持っていらっしゃる保護者=地域なのか、そうでないのかとの問題を提出されました。古い町においては、「先生」は「保護者」のことを「地域の人」として認識している現実をお話されました。「地域」の主張というものがあるそうです。「地域としての取組がこうだから…」と「先生」がいわれるケースがあるらしいです。

 一方、Eさんは、教員として、保護者の気持ちを理解する態度を持ちたいと述べられ、たとえば学校と家庭と協同して取り組むことに基本的な生活習慣の形成があるが、こうしたことは家庭とタッグを組んで実現していかなければならないと指摘されました。Dさんは、保護者は学校でどんなことをしているのか常に気にしているので、連絡がなによりも大切であるといわれ、Cさんは、家庭に対して教員が協力を求めるとき、育児とは大変なことなのであるということをしっかりと認識してお話を進めるべきであると指摘されました。

 そうであるからAさんがいわれるように学級通信を充実させ、担任としての意志を適確に伝えることが重要になってきますし、教員間の連携も要請されますね。

 ここでタイムアップです。討論をしたことのある経験、つまり場数が発言量に比例するのが一般ですが、経験者の配慮があったようにみえました。参加者がまんべんなく意見を述べるのが集団討論では理想ですね。今回の討論は、緊張で張り詰めていた(?)勉強会初参加の立場からすれば、「ひとつ乗り越えた〜」といったところでしょうか。

 一回、また一回と、自分の色を出せるよう、切磋琢磨していきましょう。来年の7月をめざして。

 いましがた、奈良合格の報、三重合格の報が… 今年度は極めて多くの2次合格者が出そうです。ウレシイ限り。

(2006年9月30日)

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