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浩の教室・第119回勉強会・水曜会@・勉強会の模様

 第119回勉強会にご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。当日は、「緊急教育制度改正答申」を確認するコーナーを手はじめに、集団討論、集団面接、個人面接を実施いたしました。いつもの教室よりも少し大きめの教室であったのにもかかわらず、ほぼ満席で、「譲り合い」の精神からそれぞれのコーナーにご参加いただき、主宰者としてお礼申し上げます。今後も大きな教室で実施するときがありますが、傍聴することも勉強になるとご理解いただき、また「譲り合い」の精神を発揮していただくことをお願い申し上げます。

 討論の模様は、次の水曜会終了後に再現いたします。25日の水曜会では、同じテーマで討論いたします。ですので、テーマはまだ伏せておきますね。今回の報告では、水曜会の集団討論を再現してみます。

 集団面接には、6名の方がご参加。質問事項を挙げましょう。「きのうはよく眠れましたか」、「場所(受験会場)は迷いませんでしたか」、「私共の自治体を選んだ理由を教えてください」、「講師としてがんばっていらっしゃるようですが、その際困ったことはありましたか。あれば教えてください」、「教育実習でなにか大変だったことはありましたか。あれば教えてください」、「児童生徒との信頼関係を強くするために、どんなことを考えていますか」、「どんなクラスを作りたいですか。クラス目標を示してください(学年を指定)」、「なぜ、その目標を掲げたのですか、理由を教えてください」、「授業中に携帯がなりました。そこで一言なんといいますか。実際の口調でいってみてください」、「あなたの担任するクラスで、残念ながら万引きし補導された児童生徒がいます。その児童生徒が欠席しているHRで、どんなことを話されますか。実際の口調でいってみてください。さわりだけで結構です」、「学習意欲を引き出す方法を志望教科に応じて述べてください。小学校志望者は一番得意とする教科で述べてください」、「豊かな専門性を備えた教員とはどんな教員ですか」、「あなたは『確かな学力』とはどんな学力だと考えていますか」、「児童虐待について思うところを述べてください」、「学習指導要領は読みましたか。どんな印象ですか」、「これだけは誰にも負けない、ということを語ってください」、「先生になって、校長から『何年生を担当したいですか』といわれたとき、どう答えますか」、「その学年を担当したい理由を述べてください」、「最後に、私をとってくれたら、こんないいことがある、ということを含めて、自己PRしてください」。

 今回の勉強会では、時間がありましたので、たくさんお聞きしました。これを分割し、集団面接を2回やってもいいですね。

 個人面接には3名の方が挑戦してくださいました。Iさん、問答に食い違いが発生し、大変でしたが、みなさんからもらったコメントを活用しつつ整理してくださいね。Yさん、かなりあがっていましたね〜。いつもと違うYさんでしたよ。Kさん、質問の繰り返し表現を少なくしましょうね。

 今回の勉強会は、男性9名、女性15名だったでしょうか、みなさま、お疲れさまでした。お金もあまりかけず、面接練習と情報提供がありますので、お申し込みが集中します。メールでは、受付開始1分以内に満席、ということが昨年もありました。みなさまにはご迷惑をおかけしています。みなさん、準備万端で、22時の時報とともに、こちらに一斉にメール送信してくるようです。

 ただ、そのメール枠は少なくなっているのも事実です。このあたり、運営の難しさといいますか、主宰者であるワタクシも、ものすごく苦悩しています。

 面接練習はしたい、しかし、面接や討論を大教室たとえば100名でやっても意味ありません。20名か30数名が限度でしょう。それでも多いという方もいらっしゃるでしょう。しかし、1回1000円で4時間みっちり討論ができ、面接練習ができる会合もあまりないのではないかと思っています。大学で担当授業のない土曜、日曜に開催しています。みなさま、ご理解お願いします。

 水曜会にご参加いただいたみなさま(男性6名、女性11名)、お疲れさまでした。満席となりました。

 また、先週、今週と徳島から通ってくださった方もいらっしゃり、ありがたいかぎりです。参加して「もとをとった」といえるなら、うれしいです。勉強会に1000円+若干の資料代、それに交通費ですから、10000円もかかっていないでしょうけれど、経済的にも、時間的にも通うのはかなり辛いと思います。ワタクシも、香川日帰りでバスの窮屈さにシンドイ思いをたびたびしておりますのでよくわかります。まあ、それでも教採関係の民間業者が実施しているものは、1回当たりもっとかかりますから、是非また4時間+珈琲会にご参加くださいね。

 このほか、はるばる九州や中部地方から来てくださって、ネットの威力を感じております。遠くから来てくださる想いに応えられるような時間を提供できるよう、努力いたします。

 さて、最初に、2006年教育基本法のポイントを紹介し、どの語句が大事かのキーワードをお伝えしました。つづいて、中教審答申「教育基本法改正を受けて緊急に必要な教育制度の改正について」を検討いたしました。各論の1まで終了です。

 集団討論は、6名の方がチャレンジ、この日曜に開催したテーマと同一でした。「児童生徒に善悪の判断をつけさせるように、どのように指導しますか。議論してください」でした。

 集団討論は、単に討論させるだけの場合と、討論終了後、何らかの質問を討論受験者にする場合とが想定されるでしょう。ということで、今回は、討論終了後、簡単な質問を追加してみました。また、その質問の時間がありますので、通常20分間で実施している討論を短縮し、15分間の実施、そこに質問のやりとり時間5分を加えた20分間といたしました。

 まずFさんが、テーマである「児童生徒に善悪の判断をつけさせるように、どのように指導しますか。議論してください」を読み上げて確認し、児童生徒の行為をほめたり叱ったり、メリハリのある指導をすることが判断能力をつけるのに是非必要とご意見されました。Eさんは、それに加え、いいことをしたときにそれがなぜか、悪い行為をとったときにそれがなぜか、しっかり児童生徒に説明し納得させなければならないと述べられました。

 Cさんは、メリハリのある指導に賛同しつつ、善悪の判断基準を教員がちゃんと持っていないと注意できないということを述べられます。いわば善悪観というのでしょうか、道徳観をしっかり一人ひとりの教員が養っていないといけないというご意見です。そうすれば、家庭に対しても叱る(叱った)理由を正確に伝えられるということですね。Bさんは、善悪の判断を児童生徒が自覚するにあたって家庭環境の影響が強いとし、だから家庭教育において「ダメなものはダメ」と教育してもらわないと、学校だけでがんばっていても指導効果はないと述べられました。

 こうしたご意見を踏まえ、Aさんは、学校全体における善悪価値基準の一致ということを問題にされました。全教職員が教育方針を共有するのはいうまでもなく、注意する判断基準に統一性がなければ叱られる児童生徒の方も混乱するからです。Dさんはこれらのご意見をまとめて、学校と家庭との協力体制と述べられました。

 Cさんは、家庭環境は様々であるということも考慮しなければならないとAさん、Dさんの発言に付け加えられ、さらに、児童生徒がなぜ叱られているのか自覚していないと困るとし、たとえば、怖い先生だから、「叱られるとやばいから、ちゃんとしとこか」と態度を改める児童生徒もいるといわれます。しかし、これでは表面的に改まっても、児童生徒の胸中に、自主的な善悪の判断基準を育成したことにならない、そこが問題であると指摘されました。自主的な道徳的判断能力の育成が道徳的実践力につながるよう指導するのが学校教育の役割ですね。

 Bさんは、なぜ悪い行為をしたのか、それが「みんながしているから」ではいけないと指摘されます。このご意見も、個々人の確固とした判断能力の充実を求めるご意見といえます。道徳心情においても「流されない自分を持つこと」が求められていますね。Eさんは、児童生徒の行為行動についてしっかり説明していけば、判断能力育成のステップを登っていけると発言されました。

 Aさんは、ここで、話題転換し、児童生徒に善悪基準を考えさせるのは大切なことではあるが、説明できないけれども悪い行為はあるとし、たとえば援助交際などの「売春」など「あかんもんはあかん」と理屈ぬきで厳しく叱らないといけないと喝破されました。本番の試験でもそうですが、「売春」といったある意味いいにくい言葉をバシッといい切れるところに、Aさんの力強さを見出しました。「援助交際」ならば、間々いえるとは思われるのですけど、「売春」とはっきりいうのには抵抗感を持つ受験生がやはり存在すると思われるからです。Cさんは喫煙や飲酒に対しても毅然とした教員の対応が欠かせないと付け加えられました。理屈ぬきで叱る、という点では、Fさんの指摘された「命に関わること」もそうでしょう。

 Bさんは、Cさんも発言された、注意する前提に児童生徒との信頼関係がなければ、注意の言葉は届かないといわれます。Eさんは、「なぜダメなんだろうね」とことばをかける悪い行為と、理屈ぬきで叱る言葉とでは、教員の叱り方、注意の仕方も変えるのがよいと指摘されました。

 ここでまたAさんは話題提供し、悪い行為に対する注意の仕方が議論の中心になっていたが、いいことについても話し合いましょうと提起されました。また、Aさんは、「悪い行為をした場合には、すぐに注意したしなめるが、ほめるときは時間がある程度あいてもいい、そして『あの子はいいことをした』ということが、周りの児童生徒を介して当人に伝わるとさらによい」との趣旨を発言されました。よい行為をどうほめるか。そして児童生徒の判断能力をどう成長させていくか、Fさんは、具体的に学級通信の活用を示され、保護者へも「我が子のよいところ」をほめた事実を伝え、それによって家庭との連携をよい方向で連結していくと述べられました。Cさんは、音楽志望の立場から、鑑賞の感想文を書かせたとき、クラスの全員の前で「すごいなぁ」とほめるのもひとつの手法と考えておられます。Aさんは、いいことをしたとき、それは保護者、教員、児童生徒全員が認めるのがポイントであろうとまとめられました。逆に、Cさんは叱るときにはみんなの前で叱るのではなく、「陰でというか」、ちょっとした注意は該当する児童生徒と一対一でするのがよいと付け加えられました。

 Aさんは、Cさんのご意見を踏まえ、プライドの高い児童生徒もいるので、そういうケースは呼び出しをかけるのもいいと述べられ、Cさんは、人格、プライドの問題は確かにあり、ケースバイケースだとしつつも、児童生徒は悪い行為をとったとき叱られたい気持ちを持っているものと指摘され、そうした児童生徒の気持ちに応えることが教員には求められていると述べられます。

 最後にEさんが、ある児童生徒にとってはいいことでも、別の児童生徒にとっては悪いことかもしれないケースがある、こうしたケースのとき、児童生徒に考えさせる時間をとると実践的な問題に触れられ、議論が終了しました。
 15分間で全22発言でした。本番ではこんなに積み重ねの討論は難しいでしょう。なぜならひとりがだらだらしゃべるケースもあるからです。そうした意味では、スピード感のあるいい感じの討論です。集団に対する評価は合格といえます。あとは、ここから個人としての評価となります。
 15分ですから、こぼれた話題もあります。すぐ思いつくのは、道徳の時間の話しがないということでしょう。また、最も大きな批判は、教員がどう叱るかについての議論になっていて、児童生徒の判断能力の向上をどう支援するか、児童生徒の立場にもっと立った議論がほしかった、ということになるでしょうか。
 第119回で登場した議論も紹介しておきましょう。たとえば、発達段階に応じて判断能力の成長を考えるというご意見。小6と小1では、注意の仕方も内容もちがいますね。児童生徒に自分達でルールを決めさせること。これも自主的な成長を見込める指導でしょう。人権侵害的な行為行動に対する注意。やった方がいいことの推奨、そこからクラスの文化が生まれるということ。思春期における反発意識と善悪判断の関係性。教員として叱るときの基準がぶれないようにすること。曖昧な判断しかくだせないケースをどうするか。教員の正義感の問題。ラポール形成、などなど。

 集団面接は、これまた、6名の方がチャレンジ。大学4年生の方も若々しく大いに発言、よかったです。主な質問事項は、志望理由、最近の教育ニュース、教員に必要な資質能力、それをいまどのようにして培っているか、友人と話すときにどんなことに気をつけているか、生活習慣を身につけさせるためにどんな指導をするか、豊かな人間性の内容、その指導法、特別支援教育について、何年生を担当したいか、担当したクラスで、最初の挨拶をしてください、などなどでした。

 個人面接は、2名の方が挑んでくださいました。教科教育についての突っ込んだ質問や、学校行事に関する質問などなど、かなり答え方に戸惑いそうな質問であるにもかかわらず、うまくこなしました。KさんとTさん、両者ともに数学の魅力について語っていただきました。あとの質問は、プライベートな質問(個票に基づく質問)でしたので、ここでは割愛いたします。最後に、1分間アピールをしていただきました。

 集団討論の再現が遅れがちになっていますけれども、大学の準備もあって、また、論作文添削などもあって、いいわけばかりですいませんが、がんばりますのでしばらくお待ちください。よろしくお願いします。

(2007年4月22日・25日)

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