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浩の教室・特別開催D・第120回勉強会の模様

 昨日は、当サイト主宰特別開催D勉強会に満席ご参加いただきまして、ありがとうございました。昨日も和気藹々としつつも緊張感あるうちに4時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

 男性4名、女性12名のご参加でした。人数的にもこのくらいがベストですね。みなさん同士の心理的距離が近くなるからです。また、討論や面接に全員参加できますしね。今後、ちょっと大きな教室になるときは、是非、ご協力お願いいたします。

 さて、当日は、答申検討、集団討論、集団面接、個人面接といつものごとくです。今回で答申「教育基本法改正を受けて緊急に必要な教育制度の改正について」の検討は終了しました。あすも同一のところを解説します。そのあと、5月イッパイは、答申検討を離れ、集団討論を2回やったり、個人面接を2回やったりします。ただ、6月は教育再生会議の第2次報告の検討をしなければなりません。だから、また討論も集団面接も1回づつとなります。

 それでは、前回(特別開催Dおよび第120回)勉強会における集団討論の模様を再現いたします。今回は特別開催Dで闘わされた議論を中心に、第120回で登場したご意見を加えつつ文字起こししてみましょう。

 参加者は、男性2名、女性3名の5人の方、時間は15分に討論終了後、簡単な質問を5分間ほどとりましたので、おおよそ20分間になりました。本番の試験で最後に質問がある場合を想定したものです。テーマは、両開催とも「児童生徒の運動不足や体力低下、さらには生活習慣病が問題となっています。その対処の方策を議論してください」といたしました。討論のテーマは、突き詰めれば、知の問題、徳の問題、体の問題となるでしょう。確かな学力について議論してくださいとか、前回実施した善悪判断について、そして今回のテーマのようにです。

 さて、議論はどのように進行したでしょうか。仮にA〜Eさんとしてみていきましょう。

 今回の第1発言者は工夫がありました。単にテーマを確認するだけでなく、「からだを動かすことは好きですか」と討論参加者に問いかけるところからスタートしました。これが集団全体の緊張を解き、なめらかな出だしを作り、また、参加者の意識をテーマにグッと近づけたし、面接官役のワタクシもなるほどと思った出発でした。発言者のCさんは、つづけます。「私たちがからだを動かすことが好きでも、それを伝えていくことが大切ですね、授業、学校生活全体でどのようにしていきましょうか」と提起されました。

 Eさんがこれに答え、昔から児童生徒がしている遊び、たとえば「探偵ごっこ」を授業でも紹介するなど、普段慣れているところから指導し、体育の時間を使ってからだを動かす意識を高めながら、体育の時間を質的に高めていけばどうかと発言されました。Dさんは、児童クラブの指導者の立場から、外遊びの有効性をもっともっと児童生徒に理解させ伝えるべきであるといわれます。というのは、Dさんが経験上、「外で遊ぶ?それとも部屋で?」と聞けば、どっちでもいいなら室内を選ぶケースがほとんどであるからです。

 Bさんは、Eさんが「探偵ごっこ」を授業でとりあげると述べられたのに加え、それを休み時間でできるように指示していくのも指導としていいのではないかとご意見されました。Aさんは、学校では秋に運動会があり、体育的な目標の到達点になるとし、土日もからだを使った遊びを勧めていくと述べられました。目標設定して児童生徒の目的意識を高めていくのは学習指導だけではなく、こうしたからだ作りにも有効ですね。Eさんは、個々の授業では、鉄棒、跳び箱などグループ分けして教えあい、目的達成の動機付けをするのがいいとご意見されました。Cさんは、授業で陸上競技をするとして、チーム内で話し合いをする時間を設け、どうすれば無駄なく速く走れるのか考えさせるといわれます。

 Dさんは、生活習慣に関わり、児童生徒に1ヶ月のスケジュールを見直させ、どんな生活をしているのか自覚させることも、運動不足の解消、生活習慣病にならないために重要であると述べられました。

 Eさんは、体育の目標ノートを一人ひとりに作成させ、自己の記録を書いておき、楽しみながら実行すれば、体力低下に歯止めがかかるようになるのではないかと述べられ、Aさんは楽しむ意識を児童生徒に自覚させることは大切で、DSなどTVゲームが流行し室内における遊びが主になっているのを阻止したいと意気込んでいらっしゃいます。

 Bさんは、休み時間にこだわり、そこでの全員遊びをどう指導するべきかを考えると発言されました。

 Cさんは、保健の学習を念頭に、健康とはどのような状態なのかWHOの定義を紹介しつつ、適度な運動、十分な睡眠、適切な食事の3点が健康保持、ひいてはテーマにある生活習慣病にならないための指導理念であると述べられました。つづいてEさんは、生活習慣の見直しに関連し、「夜更かししていたら次の日、学校に遅刻してしまうのではないか」といったことを話し合わせる指導をすると述べられました。ここで問題になっている生活習慣病は、Cさんによれば癌、脳卒中、心臓病で昔でいうところの成人病であり、こうした病にならないよう児童生徒の生活に注意しなければならないと発言され、Dさんがこれに応答し、どんな時間の使い方をするか規則正しい生活習慣を身に付けさせるべきと強調されました。Bさんもこれに同意され、食生活と睡眠時間など教員が簡単に確認するのも仕事のうちであるとの認識です。Aさんは、夜遅い時間でも保護者に連れられて児童生徒がファミリーレストランにいることを指摘し、保護者の生活リズムが児童生徒にも大きく影響を与えるといわれ、保護者の生活リズムの是正が児童生徒の健康な生活を保障するわけで、昼間にキャッチボールをすることなどを推奨されました。

 生活習慣の見直しということでは、養護教諭と協力し、保健室便りを活用してみるのも指導の一貫として有効、というのがEさんのご意見でした。Cさんは、例の「早寝早起き朝ごはん」の実行を主張されました。Dさんは、その実行について、どの程度までできているか、児童生徒に記録をとらせて向上を図ると付け加えられ、それをAさんはチェックシートの表現されました。Eさんは好き嫌いをなくしていくよう給食指導し、生活習慣病をなくしていく手立てにしたいと述べられ、生活習慣のことではCさんが夜更かしせず早く寝ろと声掛けを実践していく指導について述べられました。

 最後に、Aさんが生活科や総合学習で作物を育てる時間を指導に取り容れ、野菜を育てることを通して食育を考えるとご意見されて議論は終わりました。

 ここで15分です。全発言数24というのは、多いといえるでしょう。それだけスピード感があったということです。

 一読されるとわかるように、出だしはなごやかだったのですが、参加者によって問題にしたい点がちがい、議論がうまく噛みあわなかった時間帯がありました。それは、「授業で体力向上にどう取り組むか」と「生活全体でどのように体力向上に取り組むか」であり、Eさんが前者にこだわり、Dさんが後者にこだわったので、どうも討論全体としては、ちぐはぐな印象が残りました。こうした場合は交通整理が必要でしょう。自分のイイタイコトを押し通すのではなく、討論参加者全員で、トピックごとに議論、まとめていくのがいいですよ。両方の視点とも、重要で議論すべきなのですから。

 討論終了後の検討の時間で、もっと議論のポイントはないかと話し合いました。そこでは、学校行事の減少、外遊びの場所たとえば公園の減少、あったとしてもボール遊びができない、体力測定の意義、からだを使って遊ばず塾に行く子ども像などなど。外遊びにおける安全ということも話題に出すべきとの指摘もありました。

 うえの議論で話題にならず、第120回で登場した代表的な意見は、食の欧米化が生活習慣病をもたらしたということや、管理栄養士や栄養教諭に指導を仰ぐこと、朝食を抜くとフラフラする、高齢者と触れ合い外遊びを伝えてもらう、偏食の問題、コンビニ食の浸透、などでしょうか。

 両者あわせれば、第120回におけるまとめの発言であったように、「食育、体育、生活習慣の3点の指導」ということになるでしょうね。

 集団面接は、最初に躓いた感覚が抜け切れず、最後までその「失敗した〜」との気持ちを引きずっていた方もいらっしゃいました。また、全体的に元気なさげでしたよ。このあたり、ひとりでも元気な方がいると、集団が元気よくみえてくるものなのですね。

 個人面接では、Yさん、がんばりました。自然体がキーワードですよ。いつも以上の自分をみせようと、いいようにみられたいと飾っても、やっぱり見抜かれます。そうした方策は避けて、ありのままのご自分で勝負です。Fさんは何度も挑戦、その意気込み、意欲、特筆です。Aさん、時間配分を間違え、すいませんでした。次回の個人面接の挑戦、期待しています。もちろん珈琲会でお話した守秘義務を自覚していますのでご心配なく。

 この集団討論の模様を読まれて教採対策をすることはありがたいことです。ただ、小耳に聞いたこととして、これを印刷してどこか知りませんが予備校に通う方たちが活用するようで、これにはちょっといい気分がするような、しないような。そっちはそっちでいい先生がいらっしゃるでしょうから、その人たちに指導を仰ぐのが筋でしょう。まあ、ネットはだれでも活用できるところに利点があるのですから難しいところですが…

(2007年4月28日・29日)

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