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浩の教室・第121回・第122回・勉強会の模様

 昨日、一昨日は、当サイト主宰勉強会に多数ご参加いただきまして、ありがとうございました。当日は、教職教養の解説をまずいたしまして、生徒指導やカウンセリング、教育相談、特別支援教育、人権教育ほか、押えておくところをピンポイントで示しました。これは、両日ともに同内容です。つづいて、集団討論(5名、15分+4つの質問)と集団面接(6名、15分ほど)、個人面接です。

 ではまず、第121回、122回において実施された集団討論の模様をお伝えします。討論のテーマは、「児童生徒のお金の使い方について、どのような指導をしますか。みなさんの経済感覚を出し合いつつ、議論してください」でした。一風変ったテーマですが、児童生徒の経済認識を高めるのも、ワタクシたちの仕事でしょう。今回の再現は、第121回の討論を中心に、第122回で議論されたポイントを追加する形で再現いたします。第121回は、男性1名女性5名の計6名で15分間、追加に質問し、全20分間、第122回は、男性4名女性1名の計5名で15分間、追加に質問し、全20分間でした。本番でも、このくらいが標準でしょう。

 まず、Dさんが、テーマを確認され、ご自身がお金のありがたさを両親から教えられたという回想を述べられました。そこでは、お年玉など貯金して、大きい買い物をしたときのことを語られ、それに対し、いまの児童生徒は、なんでも買い与えられすぎるきらいがあると対比されました。そして、みなさん、思ったこと、実感を出し合いましょうとDさんが討論参加者に提案しました。Eさんは、お小遣いのことを話題にされました。1ヶ月いくらと保護者からもらったお金。限られた範囲内で支出する、配分して使うということを考えさせるよう指導するべきであるとご意見されました。Fさんは、現在では、消費者金融の問題性もあって、しっかり児童生徒に金銭感覚を養うよう指導したいと述べられ、Aさんは、お小遣いの残高確認などをしていた過去を語りつつ、教員として、算数や数学で、200円ならチョコやアメ玉をいくつ買えるかといった例題を用意し学ばせたいと抱負を語られました。Bさんは、生活科でものの売り買いのごっこ遊びを体験させると述べられました。これを教科教育でも展開すると付け加えられました。

 Cさんは、一ヶ月でお小遣いをどうやりくりするかを指導したいといわれ、遠足のおやつについても語られました。数百円の使い方ですね。Dさんは、お金の計算や単位ということにも着目し、学習を進めると同時に、そのお金がどこからもらっているのかを考えさせると述べられます。このご意見にAさんも同意され、保護者の苦労を考えさせるといわれます。さらに、Aさんは、最近の電子決済の事情にも触れられ、その指導にも注意したいと発言されました。

 Eさんは、お小遣いの額は家庭によってそれぞれであるし、保護者との対談を通して額を知り、児童生徒の消費生活への指導を個別相談で実行したいとご意見されました。Fさんは、カードの支払いなど、どれくらい使ったのか把握しづらい現状を踏まえつつ、お小遣い帳を付ける習慣を身に付けさせると提起されました。Cさんがこれに同意し、計画的なお金の使い方についても学べるといわれます。Bさんは、小遣いについては、友人間のおごる、おごられるということについても注意して指導しなければならないと指摘されました。

 また、Aさんは、友達をおどしてお金をせびることもあり、恐喝事件が起こらないよう注意したいと発言されます。そうした点では、Eさんいわれるように、お金の貸し借りも禁止しなければなりませんね。

 その大切なお金、Dさんは、お手伝いをしてその対価としてお金を渡すなどの方法もあるとし、労働とお金の関係性を学ばせるよう家庭と協力して指導を深めるといわれます。Aさんによると、お金のありがたみの学習は、総合学習でも可能であるとし、また、キャリア教育の一端にもなるとし、奉仕活動をさせてみることもいいのではないかと述べられました。ただ、奉仕活動は、無償ですからちょっとお金の指導とは関連が薄いです。しかし、だからこそ奉仕活動をさせてみるのもよいかもしれません。お手伝いをしてお金を報酬としてもらうとのDさんの意見に対し、Cさんは、家庭環境は多様であって、保護者と話してその把握に努めることが前提になると指摘されます。お金の使い道では、Eさんは、保護者と情報交換するのもいいと述べられました。つまりAさんが指摘されるように家庭との連携ですね。それは保護者に呼びかけてお小遣いに関するアンケートをとるという方法があるとの発言となります。たしかに、Cさんいわれるように、何にお小遣いを使っているのかを保護者が知っていなければなりませんから。

 これで15分間が終了です。このテーマは、話しやすいようで、難しかったようです。なぜなら、そもそも学校を挙げてお金の話をする場面はあまりないですし、議論でもあったように、かなり家庭に踏み込んで聞かないと解決しないことでもあるからです。お小遣いの額も違う。そこで、討論終了後、一体、お小遣いをいくらくらいもらっているのかということについて、みなさんの経験や現状から発表しあいました。すると、小学校高学年で月2000円、高校で月5000円くらいでした。また、必要なときにもらうなどもありました。家庭科で金銭感覚を養う指導をするとの意見が、今回なかったので残念です。小6で教える単元です。

 今回の討論の反省点は、お金の使い方の指導なので、学校で児童生徒がお金を使う場面をどれだけ浮かべられるかにかかっていますが、その場面があまりなかったことです。もちろん遠足のおやつの話は出ました。しかし、ほかにも部費の活用や修学旅行で大金を持つこと、高校志望の方なら、当然アルバイトのことなどが話題になるでしょう。消費者教育、金融教育、豊かさとは何か、もトピックにすることができるでしょうね。高価なものを持っていることがなんらかのサインになっていることもあります。討論での発言では、小学生の通学カバンがシャネルであったり、中学生がキャッシュカードを持っていたりすることもあるようです。びっくりします。cocolulu?エンジェルブルーの服?ワタクシなど疎いものにはわかりませんが…

 お金の価値を世界の国々との関連から考えさせるとのご意見や、生活レベルの違いなどの話題が、第122回の討論ではありました。このほか、買い食いのこと、ロールプレイでお金の教育を具体的にすること、お金で買えない価値があるもの(なんか宣伝文句みたいですが)について、などがありました。

 集団面接における質問事項を掲げます。「名前と志望校種教科を答え、今の気持ちを述べなさい」、「いつから教員を目指しているのですか」(短答で)、「なぜ、その頃に目指したのですか、理由はなんですか」、「ボランティアの経験のある方、手を挙げてください」、「あなたが経験したボランティアは、あなたの人生においてどんな意義をもたらしましたか」、「なぜ、ボランティアをしようと思い立ったのですか」、「そのボランティアは、教員になって、どういうように役立つと思いますか。あるいは役立たせますか」、「保護者から、個性を大切にしたいから、子どもの好きなようにさせてやってほしい、といわれたらどう対応しますか」、「授業中に携帯がなったと想定してください(今回は、小学校でもなったとします)。そのときあなたは児童生徒を叱り付け、あとでその保護者からクレームがつきました。どのように対応しますか」、「授業中、ゲームをしていたので取り上げました。その日は返さず、2、3日経っても返しませんでした。すると、保護者が学校に来て、『どうなってるの、私の子どもの持ち物でしょ、あなたに取り上げる権利があるのですか』とすごい剣幕です。あなたがその現場に実際いるとして、その保護者に対しどのように応答しますか。実演してください」、「個人情報保護が社会で問題になっています。学校現場はいうまでもなく個人情報で溢れています。個人情報をの扱いに対し、あなたの心構えを教えてください」、「厳しい先生と優しい先生、あなたはどちらかといえば、どちらの先生になりたいですか」(短答)、「それはなぜか理由を交えつつ、教員生活に対する抱負を述べてください」、でした。

 面接は、Tさん、Kさん、Fさん、の3人が挑戦してくださいました。個人情報にかかわりますので、質問事項はここには書きません。みなさん、がんばっていますね。質問をされてから答え返すまでにどのくらい時間をとるか、つまり、考える時間をどのくらいとるか、悩んでいるようですが、ある程度まとまるまでは間があってもいいと思います。しかし、30秒も間があると次の質問にいってしまいますからだめですね。やはり10秒くらいでしょうね。

(2007年5月12日、13日)

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