勉強会のお知らせページへ 勉強会報告一覧ページへ  勉強会申し込みページへ


浩の教室・第127回・勉強会の模様

 先日は、第127回当サイト主宰勉強会に多数ご参加いただきありがとうございました。当日は、集団面接、集団討論、集団面接、個人面接の順番に実施しました。今回は20数名でしたので、移動等手間取りましたが、みなさまのご協力もあって、運営がスムースになりました。ありがとうございました。

 さて、まず、集団面接の質問事項を掲げます。1次試験のメイン科目といえる個人面接ですが、「うしろのこくばん」に、ほどほどさんがコメントくださっていることを是非、参考にしてくださいね。

 「お名前と志望校種、教科をどうぞ」、「いまの意気込みをどうぞ」、「教員をめざす上で、自分を高めるためにどのようなことをしてきましたか」、「私どもの自治体をどうして選ばれたのですか」、「最近熱中していることは何ですか」、「学校において、『しつけ』はどこまでするべきでしょうか」、「児童生徒に『価値観の違い』を理解させ、指導するためにはどうすればいいでしょうか」、「豊かな人間性を児童生徒が身につけるためには、どんな指導をするべきでしょうか」、「こんな先生にはなりたくない、というのがあれば、いってみてください」、「やさしさと甘やかしとはどう違いますか」、「授業で楽しさを追求するために気をつけていることはなんですか」、「教科指導において、是非やってみたいことがあると思います。それを教えてください」、「保護者とどういうように関わっていけばいいでしょうか」、「『言葉の力』の養成に必要なことはなんでしょうか」、「あなたの考える『確かな学力』とは、どのようなものですか」、「『開かれた学校』とは、どのような理念でしょうか、説明してください」、「ADHDとはなんの略ですか」、「OECDとはなんの略ですか」、「PISAとはなんの略ですか」、「配属されますと、先輩のたくさんの先生方がいらっしゃいます。先生方とどのような関係を作っていこうと思っていますか」、「学校と塾の違いはなんでしょうか」、「このごろの児童生徒の言葉遣いをどう思いますか、それに対してどのような指導をしようとお考えですか」、「最後に何かいい残したことがあれば、どうぞ、短く述べてください」、でした。これは、当日2回の実施した質問のすべてです。当然ながら、本番より長く、1グループ15分の実施です。途中、「本番なら『この質問で終りです。しかし練習ですから、もう少しお聞きします」のアナウンスをいれて続行して15分なわけです。

 集団面接のポイントについて、個別に申し上げたことを是非振り返ってください。「動くな!」も面白かったでしょ。みなさんで交換しあったカードのコメントを次回に生かしてください。みなさん、だいぶんうまくなってきています。今回は、スピード感もあったし、詰まるケースもあまりありませんでした。これはいいのか、悪いのか。できすぎなんですよね。本番は、いい方が悪くなりますけど、もっとレベルが低いです。みなさんは、自信を持っていい反面、本番で「なんだこりゃ」とならないように、達観することも必要です。これについてはまた勉強会で詳しく説明しますね。

 個人面接は、4名の方にチャレンジしていただきました。これは、個票に基づく質問なため、ここではアップしません。なお、ひとり15分の持ち時間です。2次対策としては、もっともっと時間をかけてしなければならないかもしれませんね。しかし、挑戦されたみなさん、しっかり答えられていたと思います。

 集団討論のテーマは、「携帯電話やインターネットが普及しています。どのような問題を児童生徒に与えているでしょうか。また私たちはどのようなことに注意し指導すればいいでしょうか。議論してください」といたしました。

 このテーマに、7名の方がチャレンジしてくださいました。時間は討論終了後の2、3の質問を含め、20分間です。いつものように仮にA〜Gさんとして、討論を再現してみましょう。今回は、話しやすいテーマであったためか、多くのご意見がでました。

 まず、Cさんがテーマを確認してから、2004年6月の長崎佐世保事件について話題にされ、危機感を持っていることを表明し、学校現場ではみえにくいインターネットの利用状況ということを述べられました。Fさんはより具体的にアダルトサイトの問題やいわゆる裏サイトについて言及し、匿名の情報や書き込み飛び交うネットの状況がいじめのアイテムになっていることを指摘され、ここに問題があるといわれます。Dさんは、その裏サイトについて、子どものいじめの場の移行に同意され、個人情報管理について児童生徒にちゃんと教えることが求められていると指摘されます。「世間」に個人情報が流出してからでは遅いですからね。Aさんは、携帯について述べられました。携帯を持っている児童生徒同士がやり取りをする場合に、メールの返信が遅いと「キレル」ケースを紹介されました。ここには、返信できない理由が何かあるなど、相手のことを考える想像力の欠如があると指摘されます。また、Bさんは携帯をプツッと切ったのがきっかけとなり、トラブルに発展するケースを紹介され、表情やしぐさのみえない携帯で、そうしたことを補う教育が必要かもしれないと提言されました。Gさんは相手の表情を想像するだけでなく、タイミングの図り方や間の取り方にも言及されました。

 Fさんは、携帯について、時間や空間が異なってもやり取りできるメールの特徴を指摘し、「すぐに返事が返せなくて当然」との意識をどのように根付かせるかについて述べられました。Eさんは、携帯は人間関係を親密にする一方で、悪口を語るケースもあるので、直接のコミュニケーションが確立していないと、トラブルになるので注意が必要とご意見されました。表情やしぐさの欠如ということでは、Cさんが絵文字のあるなしも児童生徒当事者においては重要なポイントで、誤解を受けないような文面の作成、伝え方のよしあしをよく考えさせることなどを述べられました。

 Aさんは、コミュニケーションツールとして携帯を使うことは問題ないが、感情が高ぶっているときはすごい文面のメールになるので、怒っているときは使わないほうがいいと指導したいと述べられます。Fさんもこれに近いご意見で、すぐにメッセージを送信することの功罪に言及され、「間をおく」大切さをご意見されました。Dさんは、そうしたことをまとめ、携帯は普及しているけれども、メールの使い方一般については啓蒙されていないので、情報教育の一環として指導すべき時期に来ているといわれます。Gさんもその立場を共有し、たとえば誹謗中傷などがネット世界で起こるのは、責任感の欠如、愉快的発想なのであって、さまざまな他者に迷惑をかけている自覚がない証拠であろうと推測されます。Bさんは、それはネットの掲示板でよくみられることであり、ひどい言葉が書かれているケースもあるとし、また、メールも様々な他者に送れてしまうので、注意が必要と述べられました。いずれにせよ、情報教育によって、危険に晒されている児童生徒の情報機器の扱いと自己を守る自覚の樹立についてがトピックになっています。

 Eさんは、ネットでは、どのようなサイトに児童生徒がアクセスしているのか、教員が情報共有することもいいのではないかとおっしゃいました。ただこれは、検閲になりかねないので、発言の際には注意が求められます。この問題ではFさんがプロバイダとの契約時にアクセス限定措置ができることを指摘されました。そうした措置のためには、教員として保護者と連携しなければならないと述べられました。この点、Bさんが指摘されたように、日本の保護者は子どものネット利用に関心を持っていないようですね。
 携帯を持っているかいないかで、犯罪たとえば性犯罪に巻き込まれる可能性が高くなる統計もあるとCさんは報告され、Dさんは便利なツールであるがゆえにその活用例を「教育」する価値があるとご指摘されます。Gさんも授業での活用、利便性の実感、情報の正しい活用という3点にまとめられ、ご意見されました。Aさんは、ネットによる情報の獲得の際、多様な情報に溢れている中で、すべてがすべて正しい情報ではないことを判断する能力も児童生徒には必要であり、そうしたテキストクリティックならぬネットクリティック能力を高めるためにもメディアリテラシーの養成を推進するべきであると指摘され、議論が終了しました。

 全21発言でした。さすがにネットについての知識はみなさん高く、問題点もよく理解されています。問題は、そうしたみなさんが、ネット活用に未熟な児童生徒に実感もって指導できるかどうかですよね。

 今回、なかなかよかったです。話しやすいテーマだったので、よく手があがり、バッティングする場面がありました。このときの押し引きも難しいものですね。ただ、身近な話題過ぎて、みなさんの生活実感で話を進めるだけでは、ありきたりになります。情報教育に関する答申や報告書を、是非、ご確認ください。

 あす、水曜会ですね。ご参加のみなさま、よろしくお願いします。大阪府ご当地問題対策のプリントを、すでに申込をお聞きしている分のみ持っていきます。これ、出題されるかどうかなんて全然わかりません。まあ、知っておくのはいいことです。57枚、コピー代だけくださいね。

(2007年6月17日)

戻る 浩の教室・トップページへ