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浩の教室・第7期 第5・6回(通算261・262回)勉強会の模様


 サイトにあたらしくTwitterを装着しました。これ、書いたことがすぐにサイトに反映されるので、いちいちサイト作成ソフトを立ち上げる必要なく、重宝しています。いわゆるブログパーツみたような感じですぐに設置できます。今後、これを使ってイロイロとワタクシが考えていることや情報を発信していきます。いまは、「鳩山グローバルショック」について、思ふことなどをツラツラ書き散らしています。どういう展開になるのか未知数ですね。また、一回のツィートが140字と限定されているので、長々と書く癖のあるワタクシにあっては、逆に制限が内容をコンパクト化し、駄文とはいえ書きやすくも感じています。

 さて、この週末は連続して勉強会を開催いたしました。その模様についてお伝えいたします。

 この時期、まだまだ新しくご参加いただいている方が多く、勉強会のシステムについて簡単に紹介することからはじめました。新しく参加される方に、いかに楽しく、勉強になる環境を用意できるかと、ワタクシの方は必死なのですが、いかがだったでしょうか。これから1次、2次に向けて、勉強会の内容は流動していきます。いまは、まだ、ボチボチのスピードと内容で実施しています。それでもお渡しした「自己売り込みのツボ」説明レジュメをよくお読みくださいね。これが個々の参加者にあって、最初の関門になると考えられるからです。これは簡単な自己紹介のようにみえて、そうでないという、けっこう奥の深い作業となります。

 勉強会システムの説明の後、大阪府の1次マークシート問題の解答解説にすぐさま移りました。土曜日は34番の生徒指導関連の問題をたたき台に議論を深めていきました。日曜日は35番のキャリア教育関連の問題でした。それぞれ、周辺知識も踏まえつつ、解説を試みましたがいかがだったでしょうか。みなさんからのご意見も賜りつつ、イロイロと考えるポイントを抽出しました。実は、こうした抽出ポイントを自分で発見し、それを深めていくことが、最終的に面接における力になります。各教育領域における自分なりの意見構築にはやくから取り組むことが、秋の実りを大きくします。今回、生徒指導関連の問題では、例の、出席停止措置の手続き問題や、出席停止が学校のどういう状況をあらわすのかなどをお話ししましたし、キャリア教育関連の問題では、雇用、NEET、中途退学と絡めて、複数の視点を準備して、みなさまに考えていただくよう促したつもりです。個別の問題を解くことは簡単です。それ以上の教育的思考を、マーク問題に関連する時事とタイアップさせて作っていくことがなによりも重要であると思っています。

 次に、学習指導要領の検討に移りました。こちらは毎回継続して読みすすめています。といっても、読みながら一言一句を検討しますので、どうしても時間がかかります。この2回で3ページすすんだかどうかでした。地道に検討する作業はあるいは迂遠な行為のように思われますが、決してそうではない。読むとは、字面を眺めることではなく、解読していくことでしょう。そう、まだまだワタクシたちにとっては、学習指導要領の文章は、古代形象文字なのです。じっくり、一つひとつ、意味を分析してまいりましょう。

 このあと、みなさま同士の友好を深めるためにも、20分くらいの休憩時間をとりました。なにしろはじめて出会った方同士、大学3年生からお母さままで、イロイロなメンバーがいらっしゃいます。みなさんで協力しあって、苦しい試験までの道のりを歩んでいきましょう。このお休みの時間の間には、先輩たちの残していってくださったノート類の閲覧も、していただきました。

 そして最後に、簡単な集団討論的議論をしていただきました。今期初の集団討論めいたものです。実際、あまりフォーマルな議論を求めませんでした。まだまだ勉強をはじめたところでありますし、気さくな感じで語っていただくような感じですすめました。

 テーマはだから、固定的なものではなく、すごく長くなりました。「みなさんのなりたい教師像、理想の教師像、こんな先生になりたい、こういう先生にあこがれる、こんなふうになりたい。どういう切り口でも結構ですので、語りあってください」というものでした。大阪府では、集団討論はなくなり、代わりに模擬授業となりました。しかし、当勉強会には、堺市や奈良県や兵庫、神戸市をめざす方々も参集されます。そうした方々の勉強のためにも、また、府を受ける方であっても、初歩的な議論を通して教育的な考え方をもってほしいとのワタクシの考え方から、集団討論的な議論の時間をとっています。

 今回はフォーマルな集団討論ではありませんので、その「一定程度の再現」は割愛します。しかし、だいたいのところを明日以降、紹介しましょう。


 昨日紹介しましたように、勉強会の後半では、参加者の主体的な学習意識を向上させるために、人物対策系の課題を設定しています。まだまだはじまったばかりですので、あまりフォーマルにすることなく、談話的に実践していただくことになりました。テーマは、ですので、長ったらしくなりましたが、「みなさんのなりたい教師像、理想の教師像、こんな先生になりたい、こういう先生にあこがれる、こんなふうになりたい。どういう切り口でも結構ですので、語りあってください」といたしました。ここで登場したご意見がどのようなものであったのか、箇条書き風に、ワタクシからのコメントを絡めて紹介いたします。

 たとえば、教員として、職人的なプロフェッショナルになりたい、すべての学年、児童生徒をみる力を持った教員、親しみやすく話しやすい印象を持たれる教員、生徒の心に残る教員、当たり前のことをちゃんと指導できる教員、これから出会う児童生徒に夢を実現する力を付けてやれる教員、この先生に出会ってよかったなと思われる教員、保護者から信頼される教員、教員同士連携をとれる教員、あの先生好きやわぁといわれる教員、児童生徒の友人関係の把握や交友の背景にまでメスをいれて理解する教員、夢を持たせられる教員、生徒の成長を助けてやれる教員、というように、個々の参加者がイロイロななりたい教師像を提供されました。こうした像は、土曜の議論、日曜の議論の両方から出てきたものです。

 これらの教員に必要な要素はなんであるのか、議論は提出された教員になるための努力のあり方に向かいました。たとえば土曜日の議論では、特別支援教育における身辺自立の技術向上がプロフェッショナルとしての教員に必要であるとの議論や、心に残る教員になるとともに私たちは教科の専門性を発揮できなければならないとの議論がでましたし、児童生徒の相談にのる技術、いってみればカウンセリングの能力も身に付けなければならないとのご意見も登場しました。教えるプロとしての専門性は、ほめる指導や自尊感情を高める教科指導能力の形成、3者連携し家庭、地域と調和的に児童生徒を育んでいく社会性をも教員は身に付けなければならないとすばらしい発言もありました。

 また、指導におけるホンモノ感を大切にしたいとの立場から、実物教授を唱えられた方もいらっしゃいます。教科書にある写真よりも野菜や果物など実物を示す方が理解が早いし、実感も湧くものです。掃除や挨拶など当たり前のことができるように指導することも児童生徒の道徳性やコミュニケーション能力を高めるためには必要不可欠です。そうした立場から、教科能力を人間関係の中に浸透させるといった、これまたよい指摘がありました。一方、好かれる先生像というのがありまして、これを披露してくださった方もいます。第1に、優しい先生、第2に、話を聞いてくれる先生、第3に、遊んでくれる先生、だそうです。

 このベスト3は次の話題の源泉となりました。それは「ジレンマ」との表現であらわされるものであり、また、「しつこい先生」論ともかかわるものです。というのは、優しい先生は好かれるけれども、指導しなければならないことをしっかりいえない、やってはならないことをやってはならないと厳しくいえなくなるのではないかとのことです。廊下を走るな、を何度も何度もいうのは、「またあの先生いってるわ、うるさいなぁ」となりがちです。そこをあきらめず、いいつづけることができるかどうか、それがめざす教師像にあるべきであるのです。優しい先生と厳しい先生、この両方を同居させることが重要でしょう。

 このほか、学校安全に配慮できる教員というのも提出された像でした。安全は食の安全にもつながり、個々の児童生徒のカルテも作成し、たとえば食物アレルギー、アナフィラキシーにも対応できるようにしたいとのご意見もありました。

 さて、日曜日の議論ではどのような展開があったでしょうか。土曜日の参加者が何度か討論なるものを経験している「熟練者」であったとすれば、日曜日の参加者は、この勉強会にも初参加の方や、大学3年生の方もいらっしゃいました。それはそれで、フレッシュな意見の登場となりました。

 そこでは、家庭との密度の濃い連携をめざし、マイナスの要素であっても伝えきることが信頼関係の醸成の上では不可欠であるとのご意見や、イロイロな教員が個々の児童生徒をみつめて、広角的に指導を深めていくことが大切だとのご意見もありました。教員が観察力を鍛え、児童生徒の視線と大人としての教員の視線と両者を持つことが指導力の高まりを保障するとのご意見、児童生徒をつなげていくような指導が担任には期待されているといったご意見がありました。また、叱り方の議論や、小さなことにも気づき、それを言葉にすることが児童生徒からの信頼を得ることになるのではないかとのご意見もありました。

 うえのような議論の中で、養護教諭の重要性というトピックにいたりまして、保健室に入り浸ることの問題、保健室になぜ児童生徒がいくのか、どうしたら教室に戻れるのだろうか、といった話題が展開されました。

 このほかにも、参加者の個別経験に基づく話題が出されて、その意味で個性的な「談笑」がありました。

 さて、こうした感じで、今期はじめての「集団討論」的なものが終了しました。みなさん、次回からも、積極的に参加し、発言経験を積んでくださいね。

 ¶勉強会ご参加予定のみなさま、『小学校学習指導要領解説 総則編』平成20年8月、東洋館出版社、著作権所有・文部科学省、113円(本体価格108円)を活用しますので、ご入手お願いします。コチラコチラも参照ください。

(2009年11月7・8日)

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