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浩の教室・第6期 第46回(通算242回)勉強会の模様


 本日、当サイト主宰勉強会にご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。ワタクシも1次マーク対策予想問題解答解説講義のすぐ次の日で、ちょっと疲れておりましたが、声がようやく出るようになり、ホッとしています。

 昨日は、集団面接を2グループと、集団討論、そして個人面接に取り組みました。集団面接、みなさんうまくなってまいりました。もう、完成の域に到達している方もいらっしゃいます。実力ついてまいりましたね。個人面接は、今回は2名の方が挑戦されました。お2人とも、なんか、楽しんで面接を受けているようでしたね。いい感じです。

 集団討論は、クラスの運営の仕方についてがテーマでしたけれども、こうしたテーマが、出題に適したものであると思います。次回の更新から、再現してみます。いま、締め切り抱えており、オオワラワなんで、ちょっと遅れるかもしれません、すいません。

 さて、大阪府の確定値が発表されました(『おおさか教志通信』、第○号の表示が抜けてましたな)。全体で6倍とは、下がってきているような気がします。小学校は4倍少しでしたね。がんばりましょう。高校は教科によっては厳しいのは変わりませんね。

 今年は、「堺にも出願しておこうか」という方が多数だと思います。それが影響してか、堺はかなり倍率がアップしているみたいですね。しかし、両方受けられないですから、みかけの倍率はなんとも…。ただ、市と堺は両方受けられる方がいらっしゃいますね。これまた、読めない闘いになりそうです。

 さて、7月3日の夜は、1次マークシート予想問題解答解説講義を実施いたします。

 それでは、集団討論の模様をお伝えします。今回の勉強会における討論のテーマは、「よりよいクラスとは何か。それを作っていくためにどのようなことをすればいいでしょうか。議論してください」といたしました。スタンダードなテーマですし、どの校種でも出題可能性のあるものです。第9回の水曜会でも実施いたしました。討論参加者は6名、20分間語り合っていただきました。仮にA〜Fさんとして、再現してみます。

 最初にFさんがテーマを確認され、テーマのたずねている2つのポイントのうち前半の「よいクラスとはなにか」について意見を出し合いましょうと提案されました。これが討論参加者全員に承認され、Fさんご自身の思うところを述べられました。それは、いいクラスとは、あいさつができるクラスであるということでした。おはよう、ありがとう、が自然にいえるクラスこそよいクラスであると位置付けられたわけです。Eさんは、助け合いができるクラスがよいクラスであると定義付けられました。そして、助けてもらったら、ありがとうとのことばが自然にます。お互いに助け合って、学習も生活も相互に発展できるといわれます。つづいてBさんが発言。Bさんは、誰にでも得手不得手はあるといい、助け合うことは大切であるとEさんと同意見です。困ったときに助けるという行為を意識せずできるといいと述べられました。Dさんは、Fさんと内容的には同じようなことでしたが、ありがとうやごめんねを素直にいえるクラスがいいくらすであると述べられます。これにつづけて、こうしたコミュニケーションのことばが飛び交うクラスが理想的であり、クラスのお友達同士がお互いに思ったことを受けとめてもらえる児童生徒の関係性を育成することが必要と述べられました。

 Aさんは、高校志望であり、メリハリのある行動ができるクラスを挙げられました。団体行動がある場面では、一致団結して行動できることも、よいクラスの条件であると付け加えられます。Cさんは、1巡目最後の発言者でしたが、これまででてきたよいクラスの条件のほか、笑顔が絶えないクラス、笑顔になれるクラスを追加されました。

 こうしてよいクラスを実現する構成要素が多々登場して、ここからすぐにその具体的な実現方策が語られるのかといえばそうではありませんでした。もう少し、よいクラスの条件を煮詰めようとする発言がありました。これはこれでいいですね。たとえばDさんは、Aさんのいわれた一致団結ということに関連し、文化祭でも体育祭でも団結が期待されるほか、ふだんでも団結心は求められると補填的説明をされまして、図工でみんなががんばっていい船(の模型)をつくろう、おー、と掛け声がでるようなクラスと臨場感溢れる発言をされましたし、Eさんも、クラス目標に向って一致団結することが大切といわれて、文化祭もみんなで見学にいけば多様な感想が出てくるとされ、そこには笑顔が確認できるだろうし、これ以降の学校生活にやる気がでてくるだろうと付け加えられました。Bさんは、一致団結する際に、「クラスを愛する気持ち」がいると鋭く指摘されました。こうした指摘はいえるようでなかなかむつかしいですね。印象に残ります。高校志望のBさんは、とりわけ、一人も欠けないクラスといわれます。というのは、高校は最近でも中退者が多いからです。多様な理由はありますが、不登校から退学してしまう生徒もいますね。そうした状況を是正するためにも、「学校来ないか?」の一言は教員からも、友達からも大切だと思われます。「全員揃って学年末を迎えたい」、まさにそうです。

 これにFさんも大賛成。また、笑顔をで過ごせるクラスとの条件もスバラシイとCさんの発言に言及されます。また、40人揃って登下校、「また、あしたな」も、いい発言でした。Dさんは、笑顔が絶えないクラスという条件に付加して、教員自らも楽しむといわれました。ただ、「まず、教員が楽しむ」は、勇み足だったように思われます。Eさんが指摘されたように、そこにあらわされた教員の積極的な児童生徒へのアプローチは了解できるところです。教員も児童生徒も、クラスにいて楽しい、という気持ちで一杯になるというように、Dさんは、述べましょう。また、Dさんは、勉強のできる子、できない子、クラスになじめない子というようにいろんな立場に立つ児童生徒がクラスに存在することから、自己肯定感を持たせる指導の実施について述べられました。お花に水やりをしている児童生徒を発見すれば、それを認め、ほめる。そうした教員に必要な細やかな行為をDさんは発言されました。

 Aさんは、いいクラスの条件に、いじめのないクラスを追加されます。one for all all for oneと、なんだか懐かしい響きの標語を挙げられて説明されました。目標に向ってみんなで助け合い、補い合い、団結する。懐かしい標語ですけど、あとで、すごくよかったとのコメントもありました。このいじめのないクラスは、絶対条件であると指摘されたのが、Fさんです。「あかんもんはあかん」と道徳の時間や学級活動で厳しく指導すると述べられます。この点、Cさんも同じ立場であり、3年生の担任を持っていたとき、児童から、「たたかれたり、けられたりしてんねん」と相談を受けられたそうで、こうした相談を受けること自体が、「ああ、ちゃんとクラスをみていないんだなあ」と反省的に受けとめられていらっしゃいました。児童と多くの時間を共有しクラスの人間関係を把握していないといけないとの、教員的自覚の表明でもありました。学校生活を楽しんでいるかどうか、これを児童生徒にいつでも確認することが大切なのですね。こうしたいじめは絶対にダメということを、春4月のあいさつで述べるとはBさんのご意見です。ちょっとしたからかいも許さん、と力強く指導すると宣言されます。Eさんは、いじめにはことばの暴力も含まれることを指摘されます。クラスに友達がいなくて、他のクラスにいく児童生徒がいたそうです。その該当児童生徒に、他の児童生徒から「ストーカー」といったことばが浴びせられたことを報告していただきました。もちろん、そうした「事件」に対して指導をされたのはいうまでもなく、Eさんは、なにげなく使っていることばに注意しなければならないと締めくくられました。

 Dさんがここで、では、いままで登場してきたようなクラスをどのようにして実現していきますかというように、テーマの後半に誘導されました。Dさんは、「あかるく、やさしく、げんきよく、よくかんがえる1くみさん」を学級目標におかれました。これだけでしたらよくあることですが、Dさんは、この目標を一人ひとりにノートに書かせたそうです。そうしたことで一層自覚がすすみますし、クラスに対する帰属感も高まったと述べられました。

 Bさんは、高校が大学や社会に巣立っていく一歩手前であることから、キャリア教育をすすめる上で、どういう希望を持っているかの調査をし、それぞれの目標を鮮明にすると発言されます。そして、それぞれの生徒の進路のちがいにかかわらず、個々の目標達成に相互に助け合うとまとめられました。Eさんは、特別支援を担当する立場から、多様な行事の決定も、児童生徒に任せて自主性を育みたいと述べられ、一致団結の促進をはかる具体的な指導内容を述べられました。一人一役ということも同時に指摘され、個々の障がいある児童生徒の役目を自覚させ、責任感の育成指導をするといわれました。さらに、それを単に担当するEさんご自身が評価するだけでなく、他の先生や保護者の方にも評価いただくと述べられました。Fさんは、担任として、「ありがとう」といえるようなクラスにしていきたいと意味深長です。児童生徒の1つひとつの行動に、ありがとうといえる教員像の提示です。鍵を閉めてくれてありがとう、というように、些細なことでも感謝の念を教員から示すことが、やがてはクラスに広がっていくと確信されていらっしゃるようです。

 助け合い、学び合いは、たとえば日直の多くの仕事を、日直でない児童生徒も忙しそうであれば助けるということで実践できるとAさんは述べられました。黒板を消すのを助けるのも、そうでしょう。「日直の仕事はみんなの仕事でもある」といわれます。一人一役と矛盾するようなご意見ではありましたが、そうではなく、担当の日直が一所懸命している上での助け合いですので。

 最後に、Eさんが、放課後、そして寄宿舎があるので、そこで数学について深く語り合うまでになったという事例を述べられて、今回の討論は終了しました。

 今回の討論は、全26発言ありました。内容豊富でよかったです。討論終了後の反省会では、時間配分の問題、発言の偏りの問題、長い発言をどうするか、といった一般的な反省点が提出されたほか、特殊には、「めりはり」についての関連指摘がありました。というのは、最近は、「けじめ」ということばはご法度なんですね。「けじめある態度」といったようによく使っていたものでしたが、人権問題上、いまでは使わないようになっているのですね。

 水曜日の議論ではどのようなご意見が出たのか、次回少しだけ、触れてみます。

(2009年6月28日)

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