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浩の教室・第7期 特別開催・25回(特別開催・281回)勉強会の模様

 昨日、一昨日は、浩の教室主宰勉強会を開催いたしました。その模様はまたお伝えするとして、話題になっていた歌をAさんが発見し、それをOさんが教えてくれましたので、紹介します。弥生の初日は、このような更新になりました。遣唐使になりたい、いや、侍になりたい。



 2月の末の土日は、当サイト主宰勉強会を開催いたしました。両日とも満員御礼、ありがとうございます。あたらしくご参加いただいた中には、とおく群馬からご参加の方もいらっしゃいました。遠いところ、お疲れさまでした。月末は27、28日にあたりますが、27日の土曜日に、昨秋より継続的に検討してまいりました『学習指導要領解説編』をようやく読了いたしました。ワタクシたち教員をめざすものにとっては、バイブルのような書籍であり、これをじっくり読む機会が実際はないことに鑑み、かなり詳細に読み込んでまいりました。遅遅として進まずではありましたけれども、インスティンクトリーディングとは、こうしたものではないでしょうか。私たちはややもすれば「読んだ気」になりますけれども、文字面だけを眺める読み方ではなく、「読む」=批判的に読むことが大切なのではないかと思います。

 現実には、採用試験程度の問題において、学習指導要領を丸暗記するのは愚の骨頂です。また、じっくり読み過ぎても、時間の浪費にあるいはとられるかもしれません。しかし、現職の先生ですら、学習指導要領の1ページ目から最後まで読了している方は、一握りでしょう。そうした現実において、学習指導要領を一から十までちゃんと読んだという経験は、得がたいものであろうと思っています。最終目的は教採合格ではありません。採用の先の教員としてどうしていくのかというところにこそ、このサイトの、みなさんとともにめざすところがあるのです。単なる受験技術を手に入れるような、いまどちらかといえば主流の「手軽に」とか「10日間でマスター」とかは、ワタクシのとるところではありません。付け焼刃は、いつかは折れてしまうものだからです。

 さて、学習指導要領の検討が終了したことにより、40分くらい、今後の勉強会では時間がとれます。こちらを使って集団面接を2回にするとか、個人面接を実施するとか、模擬授業を2人するとか、そういうように活用したいと思っています。思うどころか、現実に28日には、集団面接を2回実施いたしました。

 さて、その学習指導要領の検討の最終回は、教育課程編成の手順と評価についてでした。これは、これまで採用試験に登場したことが管見のかぎりなく、出題される可能性があるかどうか、「これまで出てないから出る」といえばそうなのでしょうけれども、しかし、学習指導要領そのものの文面ではないので出題を見合わせてきた経緯があるように感じます。大事なポイントなんですけどね。教育課程の編成は、教務課を中心に最終的には校長が責任持って仕上げるのが一般的であります。その際の手順について述べられているコーナーです。また、前年の教育課程に対する反省をどうするか、といったことにも触れていました。こちらも大切なことではありますが、現実に学校で反省が行なわれているかといえば、そうでもないようです。それよりも、教育課程をどう編成するか、「作成」の方に力がどうしても入ります。今回、現職の先生にご参加いただきましたが、学校では、教育課程編成を秋からはじめられているようです。来年度のいわば計画を秋から半年近くかけて作るわけで、そりゃ、「作成」がメインで反省はそれほどないのもうなずけます。ただしかし、教育課程を「作成」すると同時に、昨年の教育課程がうまくいったかどうかの反省思考が働くわけですから、していないといえばウソになります。ただ、こうした個々人レベルの教育課程に対する反省が、学校全体の衆知になるかといえばそうではありません。そこに、問題があるというわけです。まだ掘り下げていくと学校組織論になってしまいますので、これ以上は、ここでは踏み込まないことにします。

 こうした検討の後、「自己売り込みのツボ」を実施いたしました。すでに、2回目のチャレンジの方々になっています。さすがに2回目とあって、みなさん、文面にしまりがあり、すごくよくなっています。この売り込みのツボは、「参加者に私のことをわかってもらう」効果もあって、当サイト主宰勉強会につどう仲間の結束力が高まる結果にもなっています。つまり、「この方は、こういう方なんだな」との自己紹介がお互いに深いところで理解され、お互いの教育観の相互尊重が結果されることになります。

 土日で、6名の方にこのツボは実践していただきました。こちらがそのシートになります。このシートを少し改良したものを勉強会では使用しています。土曜は、Oさん、Hさん、Tさんの3名の方に報告担当いただきました。民間にて職務経験のあるOさん、Hさんは、かなりそこをつっこまれる問答が展開されました。Tさんは、講師歴あり、主張が学校教育に集中していました。どちらも興味深いものでしたが、とりわけOさんの主張には、つっこみどころが満載で、教育を理想的に見過ぎているところに打撃を与えてみました。Oさん、Hさんともに強調されていたことに、「中高でなにをやっていいかわからない、ひいては大学にすすみ、そのあとどういう方向で生きていくかわからないのは、小学校教育の問題である。だから小学校教育を志望する」というのがありました。これについて、他の参加者からも意見をいただきながら、掘り下げていきました。Tさんは、だいぶん仕上がっていますね。順調です。売り込みのヴァージョンも数種類になりました。よかです。

 28日の「自己売り込みのツボ」では、女性陣ががんばってくださいました。養護教諭をめざしているIさん、社会科をめざしているNさんとAさんです。Iさんは、かなりよくまとまっていましたね。養護教諭としての優しい面と厳しい面の両方を述べていらっしゃるのが印象的でした。ワタクシの方から、まだ書くべき養護教諭に必要とされる6、7のポイントについて、是非、まとめてください。

 NさんとAさんは、社会科をめざすお2人でした。お2人とも、具体的な授業内容を主張され、それが説得力ありました。傍聴しているワタクシたちは、その文章表現から想像力を働かせられ、具体的な授業のイメージを持つことができました。しかも、両者の批判しようとしている、「社会科は暗記科目ではない」との意図がよく伝わってきました。こうした内容をすべての授業時間に実施することは現実問題として無理であるとしても、授業の1コマをみせようと訴えることは、効果があります。どういう授業をしてくれるのか、しかも、「暗記でない社会科」の立場がどのようなものであるのか、主張がありました。Nさんは傘まで持参されて、みなさんも「なるほど〜」とうなずいていました。ワタクシも、その教材研究の努力に刺激されました。Aさんの遊戯施設をめぐる内容も大変興味を覚えるものです。よく考えていらっしゃいますね。こりゃ、W君、だいぶん一本とられてますな。

 さて、つづいて、Fさんの模擬授業でした。Fさんは、奈良県を志望されている関係上、府の実施要領とは違い、導入に力を入れる模擬授業となりました。この奈良と大阪の模擬授業の違いは、大きいでしょう。なぜなら、大阪は導入がほとんどいらないからです。「めあて⇒本論」が大阪府流です。それに対し、奈良は、「この後どうなっていくのか」を模擬授業終了後にたずねられることもあり、まったく異なります。また、奈良は、教科書ペラ1枚が手渡される分、やりやすいでしょう。奈良では、ほとんど「授業に慣れているかどうか」といった雰囲気の採点ではないでしょうか。そうそう甲乙つけるような採点はできないような気がします。ただそれでも、出された課題の解釈が誤っていると奈良でも厳しい結果を招くでしょう。今回、Fさんには貿易のことを模擬授業していただきました。ちょっと、ワタクシの考えていたプロットと違う内容でしたので、できれば修正いただきたいと願っています。

 最後に集団面接でした。27日は、1回、28日は、2回、集団面接を実施いたしました。大学4年生の方も含めて、みなさん、ずいぶんうまくなりました、というのが、率直な感想です。講師の参加者は、一層増進され、4回生や民間から教職をめざす参加者は、その刺激を受けつつご自身を磨いておられますね。これはとてもよい傾向です。勉強会の開催意義も確認できて、なによりです。

 土曜および日曜の集団面接は、それぞれ6人でチーム編成され、おおよそ25分展開されます。今回、日曜日は2回集団面接を実施し、時間配分がうまくいかず、失礼いたしました。まあ、それでも、20分は行ないました。本番は、このくらいの時間で行なわれます。

 それぞれの回において、当然のことながら、質問事項は異なります。つっこみの質問を入れる場合もあれば、まったく知らんぷりですすめるケース、また、実演を期待する質問もあります。最後のものは、生徒指導における具体的な応答をさせてみるというものです。これは、その場の面接官の要求として出題される可能性もありますし、面接官の質問を自分なりに解釈して実演のケースにもっていくときもあるでしょう。

 今後、もう少し質問をグレードアップさせていきます。シートベルト式はすでにご紹介しましたが、まだ質問のヴァリエーションはありまして、「面接官がアホで、何を受験生に聞きたいのかわからない質問」というのがあります。こうした意図のわからない質問に照準を合わせて、質問を作るワタクシは一苦労なのですが、何問かはやってみたいところです。たとえば、「授業で問題が解けずに苦しんでいる児童がいます。それをみつけたあなたは、駆け寄ろうとしましたが、おなかが痛いと別の児童が手を挙げました。さて、あなたは、ボーっと窓の外をみている児童に何といいますか」です。これ、一体、何が正解だと思いますか。書いている文章を読んで考えるのは、時間もありますからなんとかなるかもしれません。しかし、パッといわれてパッと答える面接で、言葉が空気中に消えて行く面接で、ちゃんと上のような「なんじゃそれ」の質問に答えられるでしょうか。

 今週末、またがんばりましょう。

(2010年2月27・28日)

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