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浩の教室・第7期 第28回(通算284回)勉強会の模様

 この日曜日は、当サイト主宰勉強会に多数ご参加いただきありがとうございました。新しくご参加いただいた方々、いかがでしたでしょうか。真剣に取り組む方々ばかりで、刺激を受けられたのではないでしょうか。

 今回の勉強会では、最初に、ワタクシが時間いただきまして、採用試験関係の動向をお話しさせていただきました。そこでは、のちに設けた質疑の時間に、「学力」と「教育力」と、どういうように捉えて述べるべきかということが議論になりました。これは、なるほどの質問でした。最近の教育論調では、学力重視という表現が少なくなり、それに応じて教育力の向上が強調されるようになったということを参加者が指摘されたわけです。これに関しては、府(市・堺)がどういうように考えているのか、つまびらかではありません。

 ワタクシにありましては、「教育力」という言葉にあまりよい印象をもっていません。最近ではなんでも「力」をつければいいと考えているようで、たとえば、「女子力」といったように、まったくわからない、なにをしてその力の基準となるのかわからない言葉があります。「教育力」というのも、また、「人間力」というのもそうです。このテイでいけば、「大学力」とか、「高校力」とか、その他、なんでもいえるようになってしまいます。この「力」が接尾語(?)として有効であるかどうかは、これまでの言葉のあり方が基準となります。「国語力」、これはすでに市民権を得ているでしょうし、許される範囲の表現でしょう。しかし、さっきの「女子力」もそうですけど、「コンピュータ力」っていいましても、これまたわからないでしょう。輪郭のぼやけた言葉は、使うことにも、読むときにも、抵抗があります。

 もともと、「地域の教育力」といった言葉も、批判的に捉えるべきであるとの立場に立つワタクシです。では、教員の教育力向上といったときはどうでしょうか。これは、なんとか理解あるいは想定できます。教員の教育力といえば、結局は、学習指導能力と生徒指導能力を足したものということになり、教員の教育力=教員の指導能力全般と「想像」していいでしょう。ところが、これが「大阪府の教育力」といったり、「児童生徒の教育力」といったとき、内容がぼやけてしまって、一体、何をさすのかわからなくなってしまいます。自治体の教育力が、個々の教員の力の集積を指すのであれば、これはこれでわかります。しかし、これで正しい理解なのかどうか。どうやらそうでもなさそうです。このあたり、みなさんも考えてみてください。

 それから、おそらく大阪府の本音は、というより府知事の本音は、学力向上でしょうから、教育力=子どもの学力の向上を保障する力ということになるでしょう。『讀賣新聞』が2010年3月10日付で全国学力テストの抽出方式について報道しているように、「橋下知事は9日の府議会一般質問で、『(切り替えを決めた)民主党(政権)は考えを改めるべきだ。そうしないと、内閣支持率はどんどん下がる』と批判」している姿勢からすれば、そう判断するのが妥当でしょう。

 したがって、教員の教育力=「確かな学力」を身に付けさせる教員の指導能力と同義となります。ただし、府知事と教育委員会との見解の相違もありうる話ですから、言葉ひとつとっても紛らわしくなります。

 ワタクシからの上のようなプレゼンテーションのあとは、いつものように、自己売り込みのツボと模擬授業を実施しました。

 自己売り込みのツボでは、セカンドチャレンジのOさんやNさん、今年初の挑戦のMさんの3名の方が担当されました。それぞれの方に、今回の報告の問題意識を再確認し、それから実践に移りました。自己売り込みのツボは3分間で自分を語るコーナーです。OさんやNさんは、だいぶん仕上がってきた感じがしました。それでもみなさんからの指摘や、ワタクシからの指摘を是非もう一度吟味されて悩んでください。5月30、31日には、「1分間スピーチ大会」を予定しています。こちらに生かすよう、がんばってください。Mさんは、今回3分を大幅に下回る1分58秒の報告でした。「禁句」もたくさんありましたので、検討の余地が広いです。申し訳ないですが、昨年の報告とあまり変わらない印象を受けました。がんばってください。


 つづいて勉強会では集団面接を実施いたしました。参加者が多いため、譲り合いの精神を発揮していただき、ありがとうございます。集団面接は、いうまでもなく大阪府の1次試験で採用されている人物をみるための科目であり、1次の大きなヤマですね。この科目の征服のため、当勉強会では、今の時期、かなり力を入れています。今後も、みるのも勉強、するのも勉強の姿勢をいただきたく、お願い申し上げます。

 さて、今回は、8名の方がチャレンジしてくださいました。30分くらいです。質問事項は10くらいでして、定番的なものから、演示を求めるものまで、多彩な質問を用意しました。これまでにない、新しい質問事項も組み込んでいるのは、「良く出るかもしれない面接質問集」を勉強している方ならおわかりでしょう。

 いちばんよく聞かれるのは、やはり簡単な志望動機でしょう。これを長々としゃべってしまうと大変です。たしかに志望動機は個々人の実存にかかわる問題ですし、アツク語りたくなるのはわかるのですが、それを冷静に圧縮して表現できるかどうかがひとつのポイントになります。つづいて、長所や短所を聞かれるケースがありますし、リラックスの方法をたずねられることもあります。

 今回、ロールプレイングは質問事項として採用しませんでした。そのかわりに、虐待のときどうするかといった、よく質問を聞いていないとその趣旨が捉えきれない設問をしてみました。こうした出題意図を把握するのに個人差が出る場合の質問は、この勉強会では挙手による応答を採用しています。今回、こうした質問は2つ用意しました。どちらか一方に必ず答えられるようにしましょう。

 さて、もう新学期が近づいてきています。みなさんもワタクシも忙しくなりますね。昨年秋に合格を勝ち取った方々は、すでに4月1日の案内も受け取っておられるようです。中ノ島に集合ですね。教員としての第1歩です。いい「あいさつ」ができるように備えておきましょうか。

(2010年3月14日)

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