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浩の教室・第8期 第19回(通算361回)勉強会の模様

 週末の勉強会にご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。今週は日曜日のみの開催で失礼いたしました。当日は、ワタクシからの講義と「自己売り込みのツボ」、模擬授業の発表、そして集団面接でした。

 ワタクシからの講義では、教育とは、世代間のプレゼントのようなものであること、教育を通じて世代がつながっていること、その伝えるべき内容が文化的な価値であることなどをお話しました。文化的な価値には物質的な価値もあれば、精神的な価値もあります。この両者を身につけていく格闘のさなかに、児童生徒そして学生は存するわけです。文化を獲得する過程において輝く個性が育まれます。ワタクシたちは、学ぶ能力があるものとしてこの世に生まれてくるとは、ルソーの言葉ですが、まさにワタクシたちは、生まれてすぐに文化的価値の中に身をおいて、自己形成をはじめてまいります。それが、結局は、前回に議論したところの教養形成とオーバーラップしてくるわけです。

 若い方々の直向な教養形成=文化の主体的獲得が、ワタクシたちの住む社会をよりよい状態に変革してくれます。将来社会のあり方は、教育にかかっているといわれる所以です。今週末は、この続きとして、学校教育の出発について、みなさんと議論していきましょう。

 講義の後、「自己売り込みのツボ」を実施いたしました。今回担当のIさん、よくがんばりました。しかし、いちばんおいしいところが抜けていて、ワタクシからも、みなさんからも、厳しい指摘が。セールスポイントを3分間で語るのが、このコーナーの趣旨なのに、ちょっとザンネンでした。なによりも、他の受験生と区別されるべき、主張するべき内容をもっていらっしゃるのに、それがいえていないところに問題がありました。ここでは、個人情報になりますので、これ以上突っ込んでは書きませんが、新しく書くつもりで仕上げてくださいね。

週末の勉強会における模擬授業の担当者は、算数の授業を5分間実践してくださったSさんでした。Sさんの報告は、はじめての模擬授業実践であるにもかかわらず、みなさんを納得させてくれる実演と評価していいでしょう。

 基本的に、この時期においてこれだけできれば、合格点を差し上げたいところです。しかし、問題点も当然ありました。2年生の算数ということで、「たし算、ひき算」をしていただけたのですけれども、学習指導要領とのかかわりもあり、むつかしい評価態度となりました。テープを図示してたし算、ひき算を児童に視覚的に理解させることがメインだったのですけど、このポイントにまでいけなかったことがまず問題点として挙げられます。つぎに、指導のスピードの問題です。2年生の3学期との設定でしたので、もう少しゆっくりやっていいのではないかとの指摘がありました。この授業スピードの問題は、どういうテンポが指定の学年に適当かを理解していないとなりません。やはり低学年に対しては、ゆっくりゆっくりするべきでしょう。しかし、その一方で、模擬授業の課題をクリアしなければなりません。ゆっくりしているとすぐに授業の演示時間は終わります。でも終了1分前には、模擬授業の課題のクリアするべきポイントを超えなければなりません。このアンヴィヴァレンとなことを、短い時間の中で表現しなければならないのですから、本当に骨が折れますね。

 ワタクシは、授業スピードの問題を一定程度容認してもいいと考えています。課題のクリアポイントになにも触れることなしに終わるくらいなら、少々スピードがあったとしても、許されるのではないでしょうか。もちろん、あまりにも速いスピードであればダメでしょうけれども、それでも、模擬授業の採点官は、採点ポイントを設定いていますので、そこに触れないで終わればそれこそ受験自体が終了します。
 以上のことは何を意味しているのでしょうか。それは、模擬授業とは、「特殊環境」であるということです。現実の授業の雰囲気を滲み出しつつも、ある程度の「現場との違い」は当然、採点官に認識されているということです。その上での評価といっていいでしょう。

 さて、そうした視点から、再度Sさんの模擬授業を評価してみますと、先に書いたように、「この時期においてこれだけできれば、合格点を差し上げたい」ということになるわけです。次回のチャレンジをお待ちしています。

 当勉強会では、開催ごとに模擬授業を実践していただいています。これをみなさんと一緒にみて、意見を出し合います。しかも、模擬授業担当者にコメントを残すのとバーターに、模擬授業の指導案をいただけます。これらを共有財産としています。

 勉強会の「遺産」として、これまで数百枚の指導案ができあがりました。こちらを差し上げることはできませんが、閲覧は可能です。合格者の作成した指導案を一度みてみてくださいね。本当にあらゆるテーマの模擬授業指導案がありますので。

 模擬授業の後は、集団面接でした。こちらは、いつものように、6名で30分間の実施です。最近、集団面接の実践者が固定化してきていますよ。みるのも大切ですが、やってみるのが重要です。是非、チャレンジしてください。質問事項は、当サイトの「よくでるかもしれない教採面接質問集」を基盤として、その質問事項を本番的にしたもので行なっています。

 さて、あす、あさっての勉強会でも、模擬授業をしていただきます。担当のかた、がんばってくださいね。

(2011年1月23日)

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