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浩の教室・第9期 第30回(通算459回)勉強会の模様

 18日の日曜日は、今期第30回目となる当サイト主宰勉強会を開催いたしました。ご参加いただいたみなさま、オツカレさまでした。ありがとうございました。新しくご参加いただいた方、貴重なお休みを勉強会に費やしていただいて恐縮です。。いまではその対価を提供できたかどうか、次回も参加したいなあと思っていただけるかどうかが心配です。

 この時期は、自己売り込みのツボ、模擬授業、集団面接の3点セットで勉強会は構成されています。自己売り込みのツボは、来週で終了となります。

 3分間で自分自身を語り訴えるコーナーが自己売り込みのツボなわけですが、今回は、NさんとTさんのお2人がチャレンジしてくださいました。Nさんは、志望校種と文面とのミスマッチに悩む結果となりました。異なる校種や教科を講師として引き受けざるを得ないときがあります。たとえば小学校志望なのに、中学校で講師をしているなどです。自己の講師経験を売り物にしようとしても、それをいうと志望先の校種などがちがうので、どうしてもミスマッチになってしまう…、しかし、講師としての指導経験から得たものは大きいし多い…。こうしたミスマッチに突き当たってあえいでいる方が、あるいは多いかもしれません。

 そうした方の心理をここで代弁しておきましょう。多少の創作的デフォルメありで。

 あんね、ほんとはね、高校で働きたいのよ。高校で日本史を教えたいのよ。講師登録も日本史でしてるんよ。私は待った。教育委員会からの連絡をすがる思いで待ったさ。3月は、いつも胃がキリキリ痛むんよ。この気持ち、教委の人、わかってくれる?次が決まらない心配で、寝られへんのよ。ようやく電話があった!「すいません、どうしても中学校のほうで人が足りないんです。高校で教えられる力をお持ちですから、中学校でがんばっていただけませんか」。考える。考える。考える。このチャンスを逃せば、もう、講師の話はないかもしれない。でも高校で働きたい。でも…。ここまでいってくれるなら、中学校の社会科を教えることでがんばるぞ。中学校における指導経験も、きっと将来の糧になる!

 試験当日、「あなた、高校志望なんでしょ。日本史でしょ?なんで中学校で働いてたんですか。高校生の指導経験はあるんですか」と面接官。

 (心の声)あんね〜、あんたの仲間のね〜、教委の人からお話いただいたんですよ。中学校の経験も高校の指導で生きると捉えなおして、あんたの自治体のためにも、そこにいる生徒のためにも、教委のためもと思ってお引き受けさせていただいたんですよ。それを、そんな立場の弱い私の気持ちもわかってくれんと、なんで中学校で働いてたんですか?ですと?あんね、顔ではニコニコしてますが、けっこう、つらいものあります…

 (面接官)イジワルすぎたかなぁ〜、ウフ(ハートマーク)

 こうしたことは、一般的なのである。ここにあらわれた講師採用事情はけっきょく、モロに教育行財政のしわ寄せを講師に及ぼす諸行無常といえる。

 教育委員会は、ずばりいえば大阪府教育委員会は、もうちょっと考えろ!弱い立場の、ものいえぬ受験生に代わっていっといてやる。府教委の人たちも、今回、松井知事傀儡政権(松井と書いてハシモトと読む)の攻勢を受けて、教育理念の押し付けに戸惑っているだろう?面従腹背あるんじゃないか?無茶苦茶いわれて困ってるんじゃないか?本当に思っていることを行政トップにいえるか?いいたいくせに黙ってんじゃないのか?大人の態度を守り、シンドイ気持ちを隠しながら、日々の業務にたずさわっていらっしゃるんじゃない?現状、教委の人たちも、ミスマッチをいやというほど味わっているのではないだろうか。

 民意を盾に猪突猛進するあの方の考え方に疑問を持ちながらも、やり過ごしている方もいるんじゃないだろうか。「いやなら公務員辞めろ」といわれることに戦々恐々なんじゃないだろうか。なにか文句をいえば、反省文を書かされるかもしれないので、恐れているんじゃないだろうか。

 この状況は、イデオロギー闘争の変形版である。

 さて、講師は、穴埋請負じゃない。日々の教育に一所懸命力を注いでいる。使い捨てのような扱いや採用試験における上のようなミスマッチを衝くような質問は、虚しいものであることを是非とも理解していただき、まっとうな選考を実施していただきたい。

 実際、採用辞退者が1割以上、今年はいますでしょ。今年はどうなるかわかりませんが、受験生が激減しませんか。そういう心配をしている教委の人、いませんか。なんのために全国行脚して説明会を開き、受験生集めてる思てんねんとトップにいいたくありませんか。

 Nさんの抱える悩みは、受験生の多くの悩みといえる。これをどう解消し、どう安心感を与え、受験に挑ませるか。そこに私の課題がある。

 自己売り込みのツボ担当のもうお1人は、Tさんでした。Tさんは、流れるような文章、わかりやすい文章、印象に残る文章を問題意識として持って、報告に挑まれました。それはほぼ成功していたのではないでしょうか。前職経験に触れず、教職にどっぷり浸かったかのよな書きっぷりは見事というほかありません。勝負どころを押えているようです。

 最大の問題は、ひとつ。文章の中にあった「残念な人」との表現についてです。この「残念な人」は、誰がいい出したのか、芸能人なのかといったことも当日噂しましたけれども、使っていいのかどうか。フォーマルな面接の場で、「残念な人」は似合うかどうか。極力、流行語は使わない、が、私のスタンスです。たしかに、(ワタクシも含めて)「残念な人」」は多いのですけど、どうなんでしょうかね。ワタクシとしましては、「なにも面接の場でアブナイ橋を渡る必要はない」と思いますので、使わないほうがいいと思うのですけど、個性があらわれていますし、保留にしましょう。Tさんの選択次第です。

 自己売り込みのツボの報告につづいて、模擬授業でした。今回は、Hさんが担当。小学校5年生の算数です。台形の面積の多角的な求め方。三角形を活用するか、平行四辺形を活用するか、の説明でした。上底と下底のごく簡単な説明がなかったので、三角形の底辺との関連がわかりづらいとの指摘がありました。

 内容的にはそんなにダメだ!という感じは受けなかったです。形式上の問題として、板書のつたなさがあげられるでしょう。模擬授業において唯一視認できるのが板書であって、証拠として残りますから、丁寧に書きましょう。丁寧さとスピードは背反するものですが、その調整をとることが求められています。

 まあしかし、そうはいっても、どこまで評価されるかはわかりません。私はありえないと思うのですが、昨年の大阪市などでは、横書きで国語の授業をやって合格した方もいるそうですので。こうなってくると、どういうところに合格基準があるのか、参ってしまいます。

 模擬授業は、今後、開催ごとに2つほど演じていただくことになります。早い段階から、いろいろな模擬授業をやったりみたりすると、感触がつかめてきます。習うより慣れろであり、場数が最後にものをいいます。

 勉強会の〆はいつも集団面接です。今回は、7名の方が30分程度がんばってくださいました。新しく参加された方もチャレンジしてくださり、ウレシイかぎりです。

(2012年3月18日)

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