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浩の教室・第9期 第27・28回(通算456・457回)勉強会の模様

 昨日、一昨日、勉強会にご参加いただいたみなさま、オツカレさまでした。新しくご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。土日連続の開催で、両日参加いただいた方にも、ちらちらいらっしゃいました。

 さて、勉強会の内容は、これまでと若干変更がありまして、時期的にはやいかなとは思われましたが、模擬授業をはじめることといたしました。すでに「模擬授業のポイント」は解説済みでありますし、1次免除の方もご参加であることから、実践していただくことにいたしました。

 ということで、勉強会のプログラムは、土日ともに、まずは自己売り込みのツボ、模擬授業、集団面接となりました。

 自己売り込みのツボの挑戦者は、Hさん、Tさん、Aさん、Aさんです。特別支援を目指すHさんは、文面、内容はよろしいのですけれども、ファーストインプレッションに問題があると指摘させていただきました。介護施設における経験や養護教諭的経験もお持ちであるので、それを特別支援教育に生かすメリットもありますし、現にそのように論旨を展開されておりました。しかし、そうした「よいところ」が、元気のなさでかき消されてしまったようです。明朗、快活、健康的、などなど、評価基準がどこにあるのかわからない「評価」ではありますが、それを自治体が要求している限り、そこにこちら側が合わせていかないと覚束ない結果になるでしょう。

 Tさんは、文面がぶつ切れであったので、個別事項の羅列になっており、全体として自己経験の紹介文に終わっているとの指摘が傍聴者からありました。個別の事項はよいのに、全体としてTさんのよさが伝わってこない「残念な報告」となってしまっているのではないでしょうか。今回の反省を生かして、文面を再検討してください。

 日曜報告のAさんは、時系列に即した書き方をしないと、こんがらがってしまいますね。いつ、なにを、どのようにやってきて、だから、教員としてこういうことができる、したがって採用して!と強く訴えるのが、自己売り込みのツボの目的です。それゆえ、あっちにいったり、こっちにいったりでは、傍聴しているものがふらふらになります。そして、小学校志望における音楽教育の重要性は理解できるものの、それを前面に出して、学力重視の現状教育界にどれだけのインパクトを与えられるかは、検討の余地があります。

 最後のAさんは、魅力的。本音と建前をずばり語るところも、主催者のワタクシとよく似ていますね。内容的には、コミュニケーション能力が前職経験において高まったと述べられているところは、削除したほうがよいでしょう。その代わりに是非とも、教育実習経験を述べてほしいところです。弁論部の活動や音楽活動など、多様な経験が人間的魅力となっているのはよくわかります。しかしそれを教員生活の中にどのように混ぜていくのか、お聞きしたいところです。単にそうした活動をやっていた、だけではダメだということですね。

 つづいて、今期初の模擬授業の実践。HさんとMさんに担当いただきました。

 Hさんは、小学校5年生の算数、Mさんは高校1年生の数学でした。巻頭を飾る科目は算数・数学となりました。まずは印象批評になりますが、お2人とも、合格ラインにあるのではないかと判断しています。なぜそういえるのかを、次回の更新で述べてまいりましょう。

 第1。模擬授業の基本は、出だし⇒ポイントのクリア、です。ここが学校の模擬授業とちがうところです。学校の授業の指導案は、通常、導入⇒展開⇒終末です。3段階にわけて構成されるわけで、さらに細分化して綿密な指導案の作成が期待されるところです。しかし、模擬授業では、終末はいりません。模擬授業では、まずは、出だしですが、出だしが悪いと大きく減点対象になると思います。というのは、第一発声で、元気がないとか、さわやかさがないとか、主観的な判断が下されてしまいます。出だしにつづく1分ほどは、こうした主観的判断の再確認です。今回のお2人とも、こうした出だしのところはクリアされていました。

 次に、ポイントのクリアですが、これは、算数のHさんも、数学のMさんも、達成しています。模擬授業のクリアポイントは、出題されたテーマの難しいところ、是非とも説明するべきところをちゃんと説明しているかどうかです。つまり、歌のサビの部分を歌えているかということであり、こちらも、お2人とも超えていると思われます。

 第2。減点対象はもちろんあります。たとえば、漢字の書き順とか、教科書に準拠しているかとかです。この点、お2人とも、教科書をもちろんのことながら下敷きにされた指導案を用意しておられましたので、OKといえます。ただ、Mさんは、若干ちがったようで、そこが減点となります。しかし、致命傷とはいえませんので合格ラインといたしました。

 以上の2つの観点から、勉強会では採点しています。つまり、形式と内容ですね。このほかにも、観点はありますが、ニュアンス的に言葉にしがたいところがあります。

 ちなみに、「終末はない」ということについて、疑問があるかもしれませんが、もともと5分でできるテーマではないのに、それを無理にやらせる府教委に問題があるのであって、これはほんとに受験生泣かせですね。「終末はない」というのを説明いたしますと、模擬授業はテーマを完璧に最後までできない、だから見通しがわかるところ=クリアポイントは通過すればよいということになります。

 博多を目指して新幹線に乗る。大阪から博多までが5分。しかし、途中、広島くらいまで行けば、また、小倉くらいまでいけば、「ああ、もうすぐ着くな」とわかりますよね。こういう感覚、安全に、しかも、収束が予想されるところまで演じれば、OKということなんですね。

 最後に集団面接でした。集団面接では、久しぶりに挑戦される方が目立ちましたが、成長の後がみられず残念な方がいらっしゃる一方で、大学生の存在感が増す結果となったといえるでしょうか。大学生はこれから教育実習も経験し、そのことを応答に組み込み、かなり実力アップしてきます。講師と切磋琢磨しながら、伸びていきましょう。

(2012年3月3・4日)

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