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浩の教室・第10期 第21回(通算531回)勉強会の模様

 今月26日土曜日の勉強会にご参加いただいたみなさま、オツカレさまでした。ありがとうございました。配布物が多く、手間取りまして失礼いたしました。

 勉強会はまず、いつものように奈良の問題の検討からです。今回は、教育心理学の問題がメインで、1問1答式となりました。しかし、中でも防衛機制については、本当にワタシたちはストレスを感じ、意識的にそれを避ける行動をとっているのだなあと思わされました。逃避、補償、合理化、反動形成などなど、よく知られた防衛機制とその説明文を結びつける問題で、知っていれば簡単なのですが、中にはどちらにでもとれるような説明もありまして、正解を確定するのに困った方もいらっしゃるかもしれません。

 あともう少しで奈良の問題の解答解説も終了しますね。引きつづき和歌山の検討に入ります。

 つづいて、自己売り込みのツボと、今期初の模擬授業となりました。今回のツボ報告担当はIさんでした。なかなかに悩まれている様子。言葉の選択におきましても、かなり迷われながら決めたようでした。大きな問題点として、また、傍聴者からの指摘があったところとして、主張自体の平板さがありました。主張を個性的にすればするほど、理解されるかどうかの心配がありますし、主張を平板化すれば、教科書的な売り込みになり、面接官の記憶にひっかからないという事態を招きます。その中間点があるいはいいのでしょうけれども、それが難しい。いかに記憶に残るようなポイントを備えつつ、一般的な教職教養的理解・知識から逸脱しないようにするかというアポリアです。多様な指摘がありましたので、今一度、検討してみてください。

 さて次は、今期初の模擬授業。今回担当されたのは、Tさんでした。テーマは、分母の異なる分数の計算について、でした。小学校のテーマです。久しぶりに模擬授業を実践されたので、マゴマゴしたところがあったと思います。模擬授業のポイントを、2月23日に勉強会で講義しますので、参考にしてください。

 それでも、その実践は、一定程度評価できるものでした。教職員としての姿勢は整っていましたし、声も出ていました。板書はいささか足りないところはありましたが、それでも、合格点をつけていいでしょう。模擬授業の最大の評価は、「この人なら、任せてもダイジョウブ」と思ってもらえることです。この感想を面接官が持ったとしたら、合格です。それだけ主観的といってもいいかもしれませんね。

 勉強会は集団面接の練習でいつも締めくくります。今回は、ツボと模擬授業にコメントが多々つきました関係上、時間が押しましたので、20分くらいの集団面接となりました。挑戦者は5名です。

 今回は、AさんからEさんまで、順番に応えていただく方式を取りました。質問が変われば、Bさんから順番に、また質問が変われば、Cさんから順番に、といった方式です。公平性を保つために用いられる面接方法といえるでしょう。

 質問事項は、さすがにマンネリ化してまいりました。しかし、マンネリ化するくらい、しつこくするのがよいのかもしれません。質問を受けるみなさん方にとりましては、挑戦者が変わりばんこであるわけですから、新鮮でしょうしね。新鮮というよりもむしろ、緊張でしょうか。

 質問事項は、右欄の「よく出るかもしれない教採面接質問集」からピックアップしています。こちらの質問の文章を基礎に色合いを少し変えていくようにして、「質問」として採用しています。このページを印刷し、がんばって応答を考えてみてください。

 問題はしかし、「できた!」といって解答を用意するだけでなく、一歩掘り下げて自分なりの応答にまで高めることです。最終到達地点はここにあります。定番的な質問事項には、定番的な応答があります。しかしそれでは、いい意味で目立てない。記憶に残らない。

 ワタシがいつも申し上げるのは、自己経験を基礎として、応答の核にするということです。こうした話し方が、面接官をひき付けます。今回の目玉の質問は、体罰についてでした。体罰の質問があったとして、それを定番的に応答するのではなく、自分の学校における事例を話すことなどしてはいかがでしょうか。

 もちろん、体罰の単なる報告的応答になってはいけませんし、学校の容認姿勢を擁護するような応答になってもいけません。しかし、体罰が昨今、報道で表沙汰になっていますし、その防止策に学校は敏感になっています。場合によっては、件の高校の募集停止にありましたように、「閉鎖」も現実にあることです。とすれば、学校としてどのような「警戒体制」あるいは「自浄作用」を築いているのか、効果的な児童生徒理解と懲戒を関連させて応答する、などなど、様々な応え方がでてきます。これは、ふだんからじっくり考えておかないと、言葉にならないと思われます。

 また、勉強会の場でも申し上げましたが、5人の方すべてが、体罰の定義について、懲戒との違いも含めて法的にどのように規定されているのかを述べられていませんでした。こうしたあたりをうまく活用して述べるのも、応答のひとつの型でありましょう。

 以上のように、自己の経験に根差した応答、定義的応答、法規的応答などなどその併せ技で応答を練るのがいいのではないでしょうか。

 もう次回の勉強会は如月。冬来たりなば、春遠からじ、夏の試験も遠からじ、です。研鑽しましょう。

(2013年1月26日)

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