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浩の教室・第10期 第28・29回(通算538・539回)勉強会の模様

 本日は、当サイト主宰勉強会に満席ご参加ありがとうございました。新しくご参加された方、いかがでしたでしょうか。また、東京からのご参加オツカレさまです。あすもよろしくお願いいたします。

 また、珈琲会には卒業生のHさんやNさんが駆けつけてきてくださいました。ありがとうございます。今後も受験生の側面支援、よろしくお願いいたします。

 本日は、和歌山2次の解答解説、自己売り込みのツボ、模擬授業、集団面接のプログラムとなりました。和歌山の解説はワタシの方から1時間程度です。今回は中教審答申「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」に依拠した問題の解答解説からでした。この答申は平成20年1月の答申であり、学習指導要領が改訂される寸前に出されたものです。お話させていただいたように、豊富な事例の提示があり、平成20年3月に学習指導要領が改訂され出来されたあとも、問題作成の基礎資料として活用される場合が多いものです。さすがに今後はどうかわかりませんが、昨年度、出題されていることからしても、何がしかの形で引用されることはあるかもしれません。それだけ重要な答申ということができます。問題は、「新しい学力観」以来の「学力」の確認的なもんだいといえるでしょうか。

 従来的な知識を満タンにすることとそれを時折正確に吐き出して点数を獲得するという「学力」に対して、「思考力・判断力・表現力」こそが「学力」であるとする近年の「学力」に関する共通理解が前提されて受験生に問うているものです。こうした「学力」定義の流れに逆行するような内容の選択肢を選ぶのが正解となるわけです。

 また、次の問題も、「思考力・判断力・表現力」とかかわり、言語能力の育成に関する文章引用の穴埋で、表現力の最たる言語能力では、どのような「行為」があるのかを推測すれば、資料をみてなくてもなんとか解答できる出題といえます。ポイントは、言語能力は国語科だけでなくあらゆる教科において育成されるべきというところです。言語活動の内容は、「記録、要約、説明、論述」ですね。ここがわかれば前半の穴埋が確定します。

 つづいて、日本の近代教育史からの出題でした。時期は大正です。大阪圏ではほとんど出題されない教育史の問題ですね。和歌山や奈良は勉強しておく必要があります。教育史を専門にしているワタシなどの立場からすれば、寂しいことであります。大正自由教育のあらましを多少講義して、その上で、長田新(おさだあらた)の「ハゲ頭」ではありますが、かっこいい写真をみましょうなどと、しょうもないことを申し上げました。和製ペスタロッチですからね、憶えておきましょう。

 木下竹次、小原国芳、沢柳政太郎、長田新、手塚岸衛など大正期における重量級の教育思想家、教育実践家が出題となっています。一度は調べておくといいかもしれません。このサイトでも、ときおり紹介しておりますし、ツイッターでもつぶやいたりしています。

 本日最後に解説したのは、外国語活動に関する出題でした。平成20年3月の小学校学習指導要領における外国語活動の「指導計画の作成と内容の取扱い」を素材として、あやまっている選択肢を選ばせる問題です。一瞬、むつかしいものですけれども、いわゆる限定的表現、用法の「のみ」とか、「だけ」とかの表現に胡散臭さを感じることができれば正答に到着します。

 和歌山の2次解答解説につづき、自己売り込みのツボの報告です。今回の担当は、リベンジに燃えるYさんでした。さすがにがんばってきた甲斐がありまして、前回よりも「50%増量」といった感じでした。質も高くなっています。サイトですので詳しく書けないのが残念です。個人情報の漏洩にならない程度に書いてみますと、自己売り込みですから、「思います」などの弱い主張をする必要はありません、ということがひとつです。語るべき内容があっても、自信がないように思われると損ですので、注意しましょう。しかし、あんまり強めに押すとこれまたたいへんなので、中庸をとるようメリハリつけてください。

 専門用語は面接官に取り違えられる可能性がありますので、このあたりも注意しましょう。このことに関連し、Yさんの場合は、前職経験をどう生かすかは、重要なポイントになります。教職を展望しつつ、前職において学んだところをどのように書くべきか、悩みは尽きないと思いますが、がんばってくださいね。みなさんからいただいたコメントを生かして、再調整してください。

 つづいて、模擬授業でした。担当はKさんです。こちらも校種など、詳しいことは書けません。形式的な面だけ指摘しますと、ちょっと淡々となっていたことでしょう。それから、Kさんは奈良志望ですので、奈良に共通する問題を挙げておきましょう。

 奈良の模擬授業は、大阪圏と異なり、教科書をコピーしたペラ1枚が渡されます。これを活用して10分間程度模擬授業をします。それゆえに、教材の使い方を評価されていると考えていいでしょう。児童生徒が目の前にいると仮定しつつ、さらに、教科書を手に持っているわけです。だから、臨場感を持って、授業をしているのだという雰囲気を面接官にみせつける必要があると思われます。教科書の活用事例、といってもそんなにおおげさなものではありませんが、これを無視して模擬授業するのでは、困ります。

 今回のKさんの模擬授業がそうであったかといえば、そんなことはなかったのですが、次回、模擬授業をする機会には、みなさんに配布する教科書のコピーを用意しましょう。こうした地味な「訓練」が、のちのち光ってきます。

 土曜日の勉強会の最後は集団面接の練習でした。今回は、6名の方が挑戦、25分間です。

 質問事項は、先生になりたい気持ちをひとことで、なぜ教員になりたかったのですか、この1年間かけて自分自身を高めてきたこと、自分が子どもの頃といまの子どもとの違いを述べよ、どのようなクラス運営をしたいですか。豊かな人間性とはどのようなものですか、でした。

 いちばん大切なことは、何度も書いているのですけど、質問に正対した応答であるかどうか、です。まずは、ここを押さえなければなりません。いいことをいうとか、姿勢とか、たしかに評価尺度はありますが、まずは質問が何を聞いているのかを正確に捉えられているかをみられます。

 日曜日の実践の方も、つづけて確認しておきましょう。日曜日は5名の挑戦者で、24分間でした。ひとり減って時間がほぼ同じですから、一人当たりの発言量は増えることになりますね。

 まずは、最近の気になるニュースからでした。「道徳教育の教科化」をあげた方がいらっしゃいましたが、これは避けたほうが無難です。次に教員のやりがいはなんですか、教員として嫌いなタイプはどのようなひとですか。これは答えにくかったと思われます。4月期初、配属されて職員室で挨拶してください、いまの児童生徒の教育的課題はなんでしょうか、児童虐待について教員としてどのようなことができるか、でした。

 挨拶は、みなさんロールプレイでやっていただいたのでよかったのですが、申し訳ないながら、みんないまひとつでした。まずは、元気さを伴うようにし、ピリッとした内容があればよかったです。果たして趣味だけをいっていいのかどうか、前の人と同様の内容をいっていいのかどうか、反省点はありそうです。

 これ以降は挙手制でお聞きしましたが、教職教養にかかわる知識的質問でした。

 教育の中立性について、教科書の供給について、学校教育と市場原理との関係性、体罰について、公務員の禁止事項について、でした。ひとつは手を挙げて応答できるようにしたいところです。なぜなら、5人の挑戦者に対して5つの質問だからです。最後は、いい残したことでした。最後、10秒程度ですいませんがと限定しましたので、長くしゃべっている方はカットしました。本番でも、同様の措置がとられるかもしれません。注意しましょう。

 日曜日開催の勉強会で、ようやく和歌山2次の教職教養解答解説が終了しました。みなさま、オツカレさまでした。これで、大阪圏、奈良県、和歌山県と3つの自治体の教職教養過去問をクリアしたことになります。継続的にお聞きになられた方はおわかりになると思いますが、出題の本質的なところは共通しているということです。基本的に出題はどこの自治体であれ、時事的な、いいかえれば、中教審答申や協力者会議報告、通知などを素材としているのであって、どこの自治体でも、こうした資料を抜いて出題すれば、スカスカになってしまうということです。

 秋からはじめて3自治体分ですから、少ないといえば少ないです。その一方で密度濃く、また同じような内容の出題を再度お聞きいただくことで、昔の話を思い出し、記憶が定着していったのではないかと思われます。今後の課題つまり来年の課題は、神戸市や滋賀県などを攻略することです。今期は神戸、滋賀、京都に触れられませんでしたので、かなり簡略した形で、ドシドシ解説していくのも、一つのやり方かなと思っています。

 日曜最後の和歌山の解説は、心理学の問題でした。学説史と心理検査の知識を問う問題です。そして、いわゆる「新しい障がい」といわれるADHDの「特性」についての正誤問題でした。心理学が不得手なワタシを露呈してしまいました。どうにも苦手です。

 つづいて自己売り込みのツボ。今回は、YさんとMさんのフレッシュコンビの報告となりました。4年生のYさんは、実習経験をふんだんに取り入れ、教員志望動機がどこから発生したのかを中心とした内容でした。若者らしい感動が原初的な体験としてあり、それがそのまま教員になりたいと願う気持ちに直結していて、お聞きしていてさわやかでした。その反面、語られた内容に「怪訝なところ」を感じる場合もあり、どのようにして「事実」を伝えるべきかが課題となったと思われます。

 一方のMさんは、研究の時代と講師の時代との両方を述べられました。文面はちゃんとまとまっていました。ただ、分量的に多かったのをどういうように削るかが課題ですね。また、志望動機の部分も、バッサリいくべきかどうか。3段落構成でまとまりがあるものの、それぞれを掘り下げるとかなりの主張になってしまうわけで、どのように調整するか、5月末の1分間スピーチを迎えるまでに、選択してくださいね。

 大阪市や大阪府の募集概要、また選考試験日程が発表されたようです。みなさま、願書の締め切りを忘れずに。また、願書は不備のないようにしましょう。これって、当たり前田のクラッカーなんですけど、切手の添付ミスや記入漏れなど、チョコチョコなるのです。出す前には、何度か見直しましょう。

(2013年3月2・3日)

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