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浩の教室・第11期 第22回(通算614回)勉強会の模様

 本日、勉強会にご参加いただいたみなさま、オツカレさまでした。満席表示になっておりましたが、体調不良等で欠席がでまして、結局、15名の参加者となりました。

 本日で、ようやく奈良のマークシートの解答解説が終了しました。来週からは和歌山の問題に移ります。そして、リクエストがありましたので、神戸市の問題の解答解説をいたします。

 さて、奈良の問題の解答解説ですが、まずは、小学校学習指導要領解説総則編に取材された「交流及び共同学習」についての問題でした。難問です。最初の穴埋問題は間違えることはないでしょうが、次の「障害者基本法」(平成23年8月改正)の正しい条文を選ばせる問題は、さっぱりの方もいらっしゃるのではないでしょうか。「交流及び共同学習」にかかわって、「障害者基本法」にも条文規定があるというわけで、4つの中から正しいものを選ばせるわけです。そもそも、「障害者基本法」をじっくり読んで受験する受験生が少ないであろうと推測されるわけで、難問といえるでしょう。それでも、突破口はあります。

 取り上げられたのは以下のようです。

 「全て障害者は、可能な限り、どこで誰と生活するかについての選択の機会が確保され、地域社会において他の人々と共生することを妨げられないこと。」(第3条第2項)。
 「障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策は、障害者の性別、年齢、障害の状態及び生活の実態に応じて、かつ、有機的連携の下に総合的に、策定され、及び実施されなければならない」(第10条第1項)。
 「国及び地方公共団体は、障害者である児童及び生徒と障害者でない児童及び生徒との交流及び共同学習を積極的に進めることによつて、その相互理解を促進しなければならない」(第16条第3項・・・これが正しい選択肢となる)。
 「国及び地方公共団体は、障害者の意思決定の支援に配慮しつつ、障害者及びその家族その他の関係者に対する相談業務、成年後見制度その他の障害者の権利利益の保護等のための施策又は制度が、適切に行われ又は広く利用されるようにしなければならない」(第23条第1項)。なお、「成年後見制度」については、Q&Aが法務省に用意されていますので、リンクしておきます。
 成年後見制度〜成年後見登記制度〜 
 自分のために−みんなの安心 成年後見制度

 結局、「認知症(にんちしょう)知的障害(ちてきしょうがい)精神障害(せいしんしょうがい)などの理由で判断能力(はんだんのうりょく)の不十分な方々は,不動産や預貯金などの財産を管理したり,身のまわりの世話のために介護などのサービスや施設への入所に関する契約(けいやく)を結んだり,遺産分割(いさんぶんかつ)の協議をしたりする必要があっても,自分でこれらのことをするのが難しい場合があります。また,自分に不利益な契約(けいやく)であってもよく判断ができずに契約(けいやく)を結んでしまい,悪徳商法(あくとくしょうほう)の被害にあうおそれもあります。このような判断能力(はんだんのうりょく)の不十分な方々を保護し,支援するのが成年後見制度(せいねんこうけんせいど)です」を憶えておけばよいでしょう。なお、まちがいの「禁治産制度」ですが、1999年(平成11)民法改正で廃止されました。

 「国及び地方公共団体は、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策を講ずるに当たつては、障害者その他の関係者の意見を聴き、その意見を尊重するよう努めなければならない」(第10条第2項)。
 「国及び地方公共団体は、障害者が、その年齢及び能力に応じ、かつ、その特性を踏まえた十分な教育が受けられるようにするため、可能な限り障害者である児童及び生徒が障害者でない児童及び生徒と共に教育を受けられるよう配慮しつつ、教育の内容及び方法の改善及び充実を図る等必要な施策を講じなければならない」(第16条第1項)。
 「政府は、障害者の自立及び社会参加の支援等のための施策の総合的かつ計画的な推進を図るため、障害者のための施策に関する基本的な計画(以下「障害者基本計画」という。)を策定しなければならない」(第11条第1項・・・これが正しい条文)。
 「国及び地方公共団体は、障害者である子どもが可能な限りその身近な場所において療育その他これに関連する支援を受けられるよう必要な施策を講じなければならない」(第17条第1項)。
 正しい用語を強調しておきました。

 次に解説したのは、基本問題。教育基本法第2条の穴埋問題でした。難しい問題の次に簡単な問題と、よい配列ですね。ここは、解説が必要ないところです。「教育の目標」の条文です。例によって、虫食いのところを太字にします。

 「第2条  教育は、その目的を実現するため、学問の自由を尊重しつつ、次に掲げる目標を達成するよう行われるものとする。
 一 幅広い知識と教養を身に付け、真理を求める態度を養い、豊かな情操と道徳心を培うとともに、健やかな身体を養うこと。
 二 個人の価値を尊重して、その能力を伸ばし、創造性を培い、自主及び自律の精神を養うとともに、職業及び生活との関連を重視し、勤労を重んずる態度を養うこと。
 三 正義と責任、男女の平等、自他の敬愛と協力を重んずるとともに、公共の精神に基づき、主体的に社会の形成に参画し、その発展に寄与する態度を養うこと。
 四 生命を尊び、自然を大切にし、環境の保全に寄与する態度を養うこと。
 五 伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと」。

 下線部の誤りを問う問題が2つ目に設定されていますけれども、すべての下線部に間違いがない選択肢を選ばなければならないという不思議さでした。

 奈良の問題も最終になりました。道徳の問題です。学習指導要領の第3章道徳、第1の目標から出題されました。

 「道徳の時間においては、以上の道徳教育の目標に基づき、各教科、外国語活動、総合的な学習の時間及び特別活動における道徳教育と密接な関連を図りながら、計画的、発展的な指導によってこれを補充、深化、統合し、道徳的価値の自覚及び自己の生き方についての考えを深め、道徳的実践力を育成するものとする」。

 最初の「道徳教育」を選択できるかどうかにかかっている問題ですが、難しくはないでしょう。

 奈良の問題の解説のあとは、自己売り込みのツボ、集団面接の練習をいたしました。自分自身を3分間で売り込むコーナーである「自己売り込みのツボ」は、2度目、3度目もチャレンジできそうですね。今回もお2人の方がチャレンジされました。これを2、3度していただくと、ワタシの方で報告者のことをよく知ることができるようになり、報告者のイイタイコトを代弁できるようになります。言葉を補うことによって、報告者の発表の内容が充実すると思っています。がんばっていただきたい。また、新しい「引き出し」を用意するためにも、チャレンジはいいことです。今回のYさんは引き出しを増やそうと健闘された文面ですね。Nさんの報告も、かなりまとまっていました。特別支援の専門的立場から、指導の有様が浮かんできます。最終的なまとめを追加すれば、引き締まります。がんばってください。

 最後に集団面接を実施いたしました。今回は、28分くらいの時間で、5名の方が挑戦されました。5人で30分近くというのは、一人ひとりの方の発言量が多かったということを意味しています。実際、傍聴していて、各個人の発言が長かったと感じていた参加者も多かったでしょう。これは、しかし、「まずい」とはいいきれないところです。そこが不思議ですね。

 というのは、それぞれの方の発言が長かったとしても、それが「えーっと」や、繰り返しの内容が多いのであれば、悪しき発言となりますが、今回のそれぞれの方の発言は、その一つひとつをとりあげれば、決してそうした「だるい感じの長さ」ではなく、内容に個性的特色のあるよいものだったからです。

 質問事項として最初の志望事項については、第一質問であったので、多少は短く切り上げるような発言量であるべきです。初回の質問から長くしゃべってしまうと、それが面接における「標準」となってしまい、あとの質問数に響きます。発言の仕方がうまい方ばかりだといいのですが、「集団面接をこの試験ではじめて受ける」という方も本番にはいらっしゃるわけでありまして、そうした場合、苦しい展開となります。

 質問はあと4ついたしました。2つは、人間性をみる質問、残りの2つは教育と関わっての質問でした。友達に助けられて心底うれしかった経験をお話ください、は、思い入れのある経験で語るほうがよいです。よくあるような、酒に酔ってつぶれて助けてもらったでは、インパクトありませんね。友人と約束をしたのに破られてしまったあとの処理について、は、組織つまり学校においてもよくあることです。約束を破られてしまったあとの対応をどういうようにする方なのか、みているといえます。

 2度注意しても前に座っている子にちょっかいをだす子に、3度目どう注意するか、児童生徒から、このクラスの進度が他のクラスより遅れているけれどもダイジョウブなのか、の2つは、実践的な質問ですので、講師の方にあるいは有利かもしれません。

 大阪圏の1次質問は、学校教育につっこんだ質問をするというよりも、はばひろくその人を見るといったスタンスで聞かれます。その意味では、最後の2つは練習にならないようにおもわれますけれども、これは、2次を視野に入れていまから勉強しておこうというワタシの「配慮」です。そして、1次のあまりに簡単な質問に飽き足らない参加者に対するプレゼントでもあります。最後は、いい残したことをひとことで述べてください、でした。

 そういえば、バレンタインのチョコ、ありがとうございました。

(2014年2月16日)

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