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浩の教室・第14期 第13回(通算775回)勉強会の模様

 クリスマスだというのに、25日の勉強会にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。当日は新しくご参加された方も2名いらっしゃいました。いかがだったでしょうか。

 今回の勉強会では、自己売り込みのツボの報告者がおふたりいらっしゃった関係上、ワタシの講義は割愛しました。自己売り込みのツボの報告、集団討論、個人面接、といたしました。

 自己売り込みのツボでは、MさんとOさんにがんばっていただきました。Mさんは教育実習の経験しかなく、教職への情熱をどのように実践的なところを含めつつ表現するべきか苦労されていました。教職の志望理由を強く語ろうという意志は伝わってきました。Oさんは講師の経験をベースに、どのようにして専門の数学に興味を持ってもらえるかを述べられました。多くの教科の中で数学は喰わず嫌いが多いですので、その最初のページをどういうように読ませるか、がポイントとなるようです。おふたりには、かなり深く突っ込んでコメントしましたので、それらを次に活かしてください。

 つづいて集団討論を実施いたしました。今期、奈良や兵庫、愛知の志望者が多い関係上、このように機会があれば極力、集団討論の練習も行ないたいと思っています。テーマは、「いじめについて」というように、かなり幅広いテーマにしました。いまの段階で、テーマを局限することは、発言することが難しくなります。なんでもいってみようの精神で手を挙げていただきたいのです。

 ということで、討論がはじまりました。時間は20分少々、挑戦者は5名です。仮にA〜Eさんといたします。まずEさんが口火を切りました。定番的な出だしで、まずはテーマの確認をされまして、それにつづいていじめ全般について議論するとしても広範になるので最初にいじめの未然防止について話し合いましょうと述べられます。実際に小3生の指導にあたって「いじめは、してはいけないこと」と強い姿勢をとっているということです。Bさんは、ネットいじめのことを問題提起されました。他校からも書き込みを通していじめが起こることを問題視するご意見です。そこでAさんが、携帯のことを話題にし、学校全体の対策をどうするべきか事例検討するべきであると述べられました。

 ネット上のいじめも問題ですけど、未然防止の観点からそれを検討する方向で討論が流れていったほうがよかったでしょう。ただそれはとても難しいですね。ネットいじめの未然防止は手付かずだと思われます。Bさんはこれを受けて、教員の研修や文科省のサイトのことを話題にされました。

 Cさんは、いじめを許さない毅然とした姿勢、ネットいじめのほか、いじめを具体的に防止するには児童生徒と接する中で児童生徒同士が認め合える存在になるかどうかであると主張されます。係り活動をすることが自分のがんばりと責任感を仲間にみせることになり、自尊感情も芽生えるでしょう、と説明されました。これを受け、Dさんが、いじめは私たちの目の届かないところで起きるとの原則を述べられ、休み時間に児童生徒が集うところを確認したり、声かけをしたりすることが未然防止になるといわれます。そして話題をネットの世界につづけられ、ラインの返事や写真を無断で載せることなどに触れつつ、結局、ネットというかインターネットの空間はネガティブな印象でなにごとかが捉えられ、そのまま流通してしまうというニュアンスのことを述べられました。

 Aさんがここでもう一度話題を未然防止の観点に戻し、靴がなくなる事例を挙げられました。そこで、いじめをみんなで解決する学級形成が大切であると主張されます。Bさんはこれにつづけて、モラルを育てる教育が必要といわれ、それは社会に出てからも重要なことだと指摘されました。Dさんは、日常の教員の業務として声をかけること、児童生徒との関係を振り返ること、平素の児童生徒の様子を職員室で話すことなど、多角的に児童生徒をみていくことが肝要であるといわれました。このあたり、発言者の議論が噛み合っておらず、傍聴していてちょっと困ったような感じを受けました。このDさんの発言を受け、Aさんは保護者への対応という「連携」お大切で、一人の児童生徒を多角的に見ることができると追加されます。Cさんも「連携」を重視し、教員の目の届かないところもカバーできると期待を込めて述べられ、その情報共有が欠かせないと話されました。Bさんは、こうした発言と承認しつつも、支援が必要な、発話が難しい児童生徒の場合はどうするかという方向で話を進めようとされます。

 Aさんは、このあと、いじめのアンケートのことについて触れられました。いじめに関しての定期的なアンケートは効果があるとの主張です。Eさんは、アンケートの効果として、自分では気付かなかったこともアンケートから知ることができたと実際を話されました。そして、聞き取り調査も有効であると付け加えられます。Dさんは、アンケートを毎月のようにとっている勤務校の実態を報告しつつ、その結果から、ある行為がいじめかいじめでないのか、ズレを感じたときもあったと正直な感想を述べられました。

 ここでCさんが、未然防止についてはかなり話し合いが進んだので、いじめが起きたあとのことを話しましょうと話題転換を促します。いじめがあったとして、それを自分自身にのみ閉鎖せず、情報を他の先生とも共有すること、上司の先生に伝えること、そして、児童生徒にも伝える旨をいってから報告することなどとまとめられました。

 Bさんは、情報モラル教育について再度、話題提供しようとされます。いじめの潜在化を許さない立場からです。

 これまでの多様な意見を受け、Eさんが加害者と被害者に対する今後のケアについて述べられ、加害者のケアについてどうするべきかというCさんのご意見がでたところでタイムアップとなりました。Cさんは、家庭での虐待がいじめの遠因になっていることもあり、臨床心理士との協働も視野に入れられていました。


 このあと、個人面接の練習に移りましたことを追加報告いたします。個人情報になりますので、こちらの詳細は掲載いたしませんが、エントリーシートを元に質問をするケース、こちらが用意した質問事項をお聞きするケースとありまして、今回は後者のケースとなりました。実践の時間が短くて失礼しました。

 来年は、1月7日からはじめます。勉強会の日程は別ページに掲載しています。このページには書いていないのですけれど、各回とも、1月期はあと2,3人の応募で満席になります。「受付中」となっている日程のお申し込みをお待ちしています。


(2016年12月25日)

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