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浩の教室・第14期 第14回(通算776回)勉強会の模様

 昨日は今年初の勉強会に多数ご参加いただきましてありがとうございました。新しく参加いただいた方もいらっしゃいました。

 まず、勉強会をどのように進めていっているのか簡単に説明して、ワタシからの講義ではじめました。中教審答申を題材とし、正誤をたずねる問題です。例の「社会に開かれた教育課程」を議論の中心にいたしました。「論点整理」は、じっくり読む必要がありますね。

 予想対策の問題演習とその解説は、今回で終了し、次回からは2016年夏実施の大阪圏の過去問を検討してまいります。

 次に、「自己売り込みのツボ」の報告です。3分間で自分自身を売り込む文面を参加者の前で報告するコーナーです。今回はKさんに挑戦していただきました。内容は個人情報ですからもちろんここに書きませんが、教職志望理由が確固たるものでなければ、この先の教員生活を送っていくことができないでしょう。そのあたりをまずは吟味し、苦しんでまとめてください。昨日は、ほんとうに多くの意見が出てまいりましたので、参考にするところが多かったと思いますよ。

 つづいて集団討論と個人面接の実践練習に移りました。ツボの報告までで3時間近く消費してしまいましたので、やはり時間が足りませんでしたね。もう少し、講義の時間を少なくし、みなさんの主体的参加の時間に割きたいと思っています。ただどうしても、いろいろ教職教養については話してしまうので、顧問に止めてもらうことが必要でしょう(笑

 集団討論のテーマは、「学校安全について」でした。討論参加者は5名、時間は少し短く17分でした。上のような状況でしたので、反省することしきりです。


 安全教育に関する討論に参加いただいたのは5名でした。仮にA〜Eさんといたします。17分間において全20発言でした。まず、Cさんが口火を切りました。安全教育のテーマを受け、児童生徒が危険にさらされているとしたらそれはどのようなものであるのか、具体的に出し合いましょう、ということです。Cさんご自身は、子どもへの犯罪の多発、事件に巻き込まれることなどを挙げられ、安全教育を充実しなければならないと述べられました。Bさんからは、安全教育を充実する背景に、東日本大震災など、自然災害から児童生徒を守らなければならないということがあると指摘されます。Dさんは、上のお2人の意見を受けて、安全教育である以上、児童生徒の安全面における意識改革を促さなければならないと話されました。Aさんからは、開かれた学校というスタンスから、不審者対応をどうするかも、安全教育を実施する背景にあると主張されます。Eさんは、教員が児童生徒の安全を守る意識を不断に保有するべきという当然がある一方で、児童生徒の側にも、安全に関する考え方を持つべきであるし、これを持たせることこそ安全教育そのものであると展開されました。

 Eさんの発言を受けてCさんは、では一体、学校はどのような安全教育を提供するべきか、そもそも安全教育がなぜ必要かという原則論を議論するべきであるといわれます。犯罪に巻き込まれるケースでは、逃げるとか、大声を上げるとか、具体的な方法に踏み込んで「教育」するべきであると述べられました。Dさんは、この点、通学路の安全マップの作成や期せずして怪我をしたときの対応をどうするのかなどが安全教育の内容たるべきであると指摘されました。これに加え、不審者から児童生徒を守るという観点からは、集団下校を実施する、携帯電話の有効活用がある、といわれたのがAさんでした。こうした防衛を考えていくことが大切とBさんが付け加えられました。

 それをするのが授業であり、HRであるとはEさんのご意見です。シュミレーションも含め、実践的な授業展開を描いておられます。この点、Cさんは、自己防衛の立場から安全に対する意識の向上を問題にされます。それを具体的には交通事故などの安全問題をどう考えるかと問題提起されました。Dさんは、さきほどの安全マップの作成のほか、予測できる力を身に付けるよう指導するべきであると追加されました。ただこれも、机上で言葉だけでは伝わりにくいので、消防署や警察署の方に来ていただいて実際的なところを学習するべきだと指摘されますし、震災であれば、多少大掛かりになりますけれども、揺れている部屋をみさせるような社会見学もよいのではないかと応答されました。Bさんから、そうした知識を児童生徒に提供するべきという言葉をはさみ、Aさんはつまりは関係機関との連携と安全に関する研修を充実させることが求められているとまとめられました。それはDさんのいわれるように、早急に手を打たなければならない問題です。

 Aさんは、たとえば児童生徒が怪我をしたときの速やかな連絡であるとか、養護教諭との連携であるとか、さらにはAEDの活用の仕方にも触れられました。何かが起こったとき、どう対処するか、その際に動転しないようにするには、緊急マニュアルを用意しておくことも必要とは、Eさんのご意見です。Cさんは、児童生徒へ提供する安全教育とその体制をどうするかという組織論とでもいうべきものに展開されていきます。児童生徒のことを第一に考える意識こそ教員が保持しなければならない最も大切な意識であるとしてきされ、最後にBさんが最悪の事態を想定して児童生徒への指導と教員の意識を変革していくことが期待されると述べられて、今回の討論は幕を閉じました。


 さて、討論はいかがだったでしょうか。勉強会当日には、個々の参加者に対して多少のコメントをしました。ここでは、全体を通してどうであったか、感想を述べておきましょう。安全教育の重要性が教育現場で云々されている昨今、その根本にあるべき学校保健安全法についてひとことも出ていないのでは、教職教養を勉強した甲斐がありません。その意味では、このPDFも、閲覧しておくべきでしょう。

 討論は受験生の協調性を確認するところに大きな評価基準があります。その意味では、他の方の意見をちゃんと聞いて捉まえているかを示してみることも重要となります。ただ、それがあまりに多すぎて、自分自身の主張が薄くなるようではいけません。

 集団討論は、今後も実践してまいります。みなさま、がんばりましょう。

 この後、個人面接を実施しました。ところが、最初に申し上げたように、講義と自己売り込みのツボに時間をとりすぎた嫌いがあり、時間を圧縮してせざるを得ませんでした。その結果、5名の希望者があったにもかかわらず、3名しかできませんでした。あとひとりは確認的な応答だけで、最後の方は時間切れという…。

 こうしたことから、1月14日の勉強会では、もう確実に講義の時間を削って、主体的な参加の時間を確保したいと思います。


(2017年1月7日)

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