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浩の教室・第14期 第18回(通算780回)勉強会の模様

 長崎から帰りその翌日の日曜日は、浩の教室主宰勉強会を開催いたしました。ご参加いただいたみなさま、オツカレさまでした。ありがとうございました。当日は、ワタシからの大阪圏過去問のかんたんな解答解説、自己売り込みのツボ、集団討論、集団面接、個人面接と、すべてをやりきりました。教室にこられた方全員がどれかひとつに必ず参加でき、よかったのではないかと思っています。

 講義では、教育基本法と学校教育法の穴埋め問題についてでした。問題を解くだけでは味も何もありません。ですので、周辺的な知識を多少織り交ぜながら進行させました。今後もお渡しした問題は必ず持参してくださいね。

 次に、Hさんの自己売り込みのツボの報告でした。先週からHさんには個別の課題をお伝えしておりましたので、そのあたりを検討してこられたのでしょう、初回の報告にしては傍聴しているみなさんも、ワタシも、おおむね満足しておりました。Hさんも、手ごたえを感じられたのではないでしょうか。さはさりながら、数点新しく直すべきポイントが指摘されましたので、よりよいものに再仕上げしてくださいね。

 個人面接については、それこそ個人情報になりますので詳細報告は控えます。ただし、エントリーシートに基づいた実践的な面接練習であることのみを記します。兵庫や奈良、大阪の方がメインでした。兵庫では昨年のエントリーシートの「教員に必要な3つの資質」を書かなければなりませんが、そちらからの質問に力を入れています。集団面接は、基本的な質問事項に加え、ちょっと力量のいる質問もぶつけてみました。4人で25分程度であったでしょうか。質問に適当した応答の仕方を身に付けることが最初の関門です。質問をちゃんと理解し捉える力を身に付けてください。

 ここ1週間は採点業務に時間をとられ、更新できずでした。失礼いたしました。成績評価というのは胃の痛む作業でありまして、こちらをご覧のみなさまも、そうした経験のある方が多いことでしょう。どうにも残念ながら不可を付ける評価行為のことです。

 さて、ようやく深夜に時間がとれまして、集団討論のまとめをしてみたいと思います。今回の参加者は4名でした。「おもしろい授業、あきない授業のポイントはどういうところにあるか、幅広く語り合ってください」というテーマでした。参加者の希望自治体や校種が異なるため、やや討論の難しさがあったのですけど、なんとかがんばってくださいました。小学校から高校までの校種、そして茨城、奈良、愛知、愛知と、てんでんバラバラですね。愛知や奈良からの参加が多いことも、当勉強会の特色かと思います。大阪はずいぶん少ないです…。

 口火を切ったのは、Bさんでした。テーマを確認され、どういうときに児童生徒が授業をおもしろいと思うのか、挙げていきましょうと発言されました。これを受けてAさんは端的に意外性を挙げられるほか、刺激が与えられる授業、意欲を増進させられる授業と述べられます。担当の世界史の事例をこのあとつづけられ、ノルマン人、バイキングの話、英語とのかかわりについてエピソードを語られました。Cさんは、ポイントとして、驚きのある授業、発見のある授業を挙げられます。具体例として院内学級における図工について述べられ、版画やシールの作成など、あまり細かくルールを決めないで児童生徒の発想を題材の自由さから導くよう期待したということです。Dさんはおもしろい授業とは、理解がまずなによりも先に来る授業であると定められます。暗記しろというだけではついてこない児童生徒に、学習内容を理解させ、理解が進めばおもしろさもわかるとの立場です。授業において、情報処理ではエクセルを活用するけれども、そこで登場する関数式を単に暗記するのではなく、また、その関数式を活用しどのような過程で結果が導かれるのかを理解することが授業のおもしろさにつながってくるのであると主張されます。

 ここで参加者全員が発言をしたことになり、Bさに順番がまわってきました。Bさんは、さきほどは交通整理役的なことしか述べられていないので、ようやくここで自己主張です。おもしろい授業のポイントは主体性にあると発言されます。自ら授業に向かっている姿勢がおもしろさにつながるということです。それはグループ活動にせよ、ペア活動にしろ、自らが動くことが重要とBさんは捉えられているようで、算数における面積の求め方において、お互いに話し合い、円や三角形と格闘することが重要だろうということでした。Aさんはプロセス重視という言葉で、Bさんのいわれた主体性やDさんの主張された理解について説明しようとされました。そしてCさんの意外性ということについても同意され、取っ付きづらい世界史にどのように興味を持たし、さらには理解に導くか日常の苦労を披瀝されます。Bさんは、この発言を受け、理解できることは楽しみをもたらすと指摘されます。小学校志望のBさんらしい発言といえるでしょう。身の回りの生活をみつめなおすところから発展させ、上下水道の設置についての授業を紹介されます。トイレの水は流れてどこに行くのか、といった問を立て、考えさせる授業です。Cさんは、興味関心が高まったとすれば、学びの楽しさに行き着くと指摘します。それは理解から応用に向かう成長が期待されるところでしょう。Dさんはこれを受け、結果は応用としてあらわれなければならないとの趣旨の発言をされました。応用は活用であると。関数を理解したあとのグラフ化は応用の一例と述べられます。

 Bさんはここまでの議論をまとめられ、おもしろい授業は、興味⇒理解⇒応用という指導案のすすめ方の工夫にあると指摘すると同時に、小学校志望の立場から、高校志望のDさんに対して質問をぶつけられました。高校は動機付けをどのように考えているのか教えてほしいとのことです。Dさんは高校商業志望ですので、実践的科目の特性からなかなか議論が難しかったのではなかったでしょうか。簿記などは、もちろん興味関心がその勉強に勤しむ第一歩なのでしょうけれども、なかなか実際にはそういうわけにも参らず、どうしても結果が尊重されがちだからです。だから、どうしてもDさんの場合はおもしろい授業といえば、理解、過程の尊重、結果の重視になります。どういうような過程を経て、その結果になったのか、これを自分の言葉で語れるようになること、ということを重視されるのも、商業科の特性から来るものでしょう。

 ここで話題を変えられたのがCさんです。いまいちど、テーマのおもしろい授業とは、に立ち返り、相手に伝わったかどうかも、そのポイントになるのではないかと指摘されます。これは、発表型の授業におけるポイントになりますね。Bさんは、この指摘から、自分が説明できるか、できれば自分が認められていると肯定感を持つことができるとし、こうした児童生徒の主張がクラスで認定されることもおもしろい授業の構成要件であると発言されました。Dさんは、授業がいわば膨らんでいくこともおもしろい授業のポイントであろうと指摘されます。つまり、授業には習得するべき価値内容があるけれども、ひとつのことをベルトコンベア的に作っていくのではなく、内容的に広がりや深みがでるのがいいのではないかということです。Aさんも高校志望者ですが、歴史のアレンジ方法について語られました。近代とは何か、憲法で学ぶべきは何かなどです。Bさんはこの発言を受け、小学校と高校の違いに改めて言及し、おもしろさを感じるポイントが校種でこれだけちがうのかとさめざめと語られました。最後にCさんがどの校種においても学習に興味を持たせられるかどうかが重要と述べたところでタイムアップです。

 途中、議論が交錯したところがありつつも、聞き応えのある集団討論となりました。校種の違いを乗り越えて、おもしろい授業のポイントがまとめられたらよいですね。ワタシもお聞きしていて小学校と高校、さらには実践的専門学科と教養の史学とでは全然違うと改めて思い知らされました。ただ、それでも、指導者たる教員と教育対象たる児童生徒という構図は変わりません。そうした中で、おもしろい授業のポイントを探る今回の討論は意味があったのではないかと思います。

 次回は2月18日、満席です。みなさまよろしくお願いいたします(まだ11日の報告が済んでいません。ご無礼仕ります)。


(2017年2月5日)

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