日々旁午

2008



第152回となりました勉強会における集団討論の模様を再現し、お伝えします。今回のテーマは、「不登校生徒の家庭訪問を学担として繰り返していましたが、保護者からもう来ないでほしいと言われました。そのあとその生徒や家庭とどう接するか、議論してください」でした。これと似通ったテーマが昨年実施の採用試験において議論されたことでしょう。テーマがかなり限定的な表現を含んでおりますので、議論の幅をどのように広げるかが最大のポイントになります。このテーマは、いわゆる「狭いテーマ」ですので、議論しやすい反面、時間が余ってしまいます。今回、実際に議論していただいて、17、8分でした。6名の方に20分間でお願いしたのですけど、時間を持て余してしまったようです。
 こうした場合、どうすればいいのか。テーマから離れすぎてはいけませんが、自分なりに「翻訳」し、テーマに接続する問いを立てることが有効でしょう。このテーマの場合、生徒指導の一般論的な議論から、具体的な経験談、保護者との信頼関係の形成の仕方など、イロイロと工夫の余地があります。さて、どんなふうに議論は進んでいったでしょうか。仮にA〜Fさんとして、発言を追っていきますね。
 まず、Bさんから発言がありました。テーマを確認しつつ、家庭訪問の教育的な効果を再確認されました。家庭訪問は、児童生徒の生活を理解できるだけでなく、保護者の心境やその変化をも知ることができると述べられます。ただ、テーマにあるような問題が発生した場合、先輩や管理職の先生と相談しつつ、方法を変えてみるのもいいと付け加えられました。Cさんも家庭訪問の有効性について同意され、このテーマのケースのように、保護者とコミュニケーションをとることの困難さを指摘しながらも、前向きに取り組んでいくべきであると抱負を語られました。Aさんは、このケースの場合、児童生徒が問題を抱えているほか、家庭に問題があるかもしれないと指摘し、たとえテーマにあるように「来ないでほしい」と断られても保護者とはコミュニケーションをとり続けるべきであると発言されます。
 Dさんもテーマから場面設定し、保護者が子どもの問題を認識しているかどうか、まず確認するべきとされ、もし保護者が我が子の理解に苦労しているようであれば、その対策も考えるべきとの主旨の発言をされました。Fさんも、たとえ「来ないでほしい」といわれても保護者との接点を持ち続けることが問題解決の糸口であることに変わりはないと捉えられています。したがって、手紙でもメールでも方法を家庭訪問に限定せず、継続的に見守る方策を検討すべきであると指摘されます。Eさんは、スクールカウンセラーや心の相談員との協力体制によって、テーマのような事態を悪化させない方向に導けるのではないかと考えられています。スクールカウンセラーは、児童生徒の悩みを受けとめるだけでなく、今回のテーマのような場合、保護者の相談にのることもできるのではないかと発言されました。養護教諭との連携も指摘されました。惜しむらくは、こうした協力体制を実施した後、どのように教員をめざすEさんがタッチしていくのか語られなかった点です。カウンセラー任せではなく、どういうように最終責任を果たしていくかの観点を述べられたら、もっとよくなります。Eさんは広島から通われていますね。大阪往復は大変ですけど、がんばってください。
 Eさんのほか、三重や滋賀、愛知から通われている方もいらっしゃって、主宰者としてはありがたく、その情熱に敬服します。長野からも申し込みがあるのにはびっくりいたしました。でもウレシイ〜
 あ、話がそれました。
 ここではまだ、テーマに即してイロイロなトピックをなんとか提出しようと必死になっている集団の様子がうかがえます。なにか種となる凝集点がなければ、議論が成立しないからです。Dさんも、なんとか提出しようと発言されました。それはすなわち、この不登校の状況を個人の問題とせずに、クラスの問題とし、件の不登校児童生徒を学級に復帰させる方策として、ほかの児童生徒に連絡帳を持たせてお家にいかせてみるなどです。Bさんは、保護者が学校や教員に対して不信感を抱いているから、それを融和する必要性を訴えられます。保護者は子どもを通じて学校を知るのにもかかわらず、その子どもが学校へ通えないわけですから、余計に学校を知ることができない状態に保護者が追い込まれているとBさんは指摘し、学校で保護者とだけでも話す機会を設けられないかと提案されました。
 Aさんは、Dさんのいわれた他の児童生徒の訪問は有効な手段であると賛成されます。児童生徒は先生という存在に一歩引いてしまうので、友人を媒介とすれば、あるいは問題解決の一助となるかもしれないと希望と期待を述べられます。このご意見については、後に傍聴者から物言いがつきました。後述します。Cさんは、「来ないでほしい」との考えが、果たして児童生徒の意思なのか、保護者の意思なのか、どちらなのであろうと疑問を提出され、飽くまで児童生徒とのコミュニケーションが必要なのであるから、児童生徒の意思を尊重する方向で回復作業にとりくみたいと主張されます。この点、Aさんは、控えめな指導がここまでこじれた場合に有効なのではないかと発言されました。何度も訪問するのは、しつこさを保護者や児童生徒に感じさせ、さらに糸をもつれさせてしまう結果を招来するかもしれないので、ここは「一端引くのもいい」とのご意見です。
(つづく)
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あわわわわ〜
 やることがいっぱいあって、集団討論の模様再現が遅れています。もうしわけない。
 大学のシラバス作成やら、まぐプレの原稿作成やら、手間のかかる仕事が目白押し。年明けに大学の授業もありますし、そうそう、試験問題も作成せねばなりません。そのあとには地獄の採点が待っている…(ナニシロ答案用紙1000枚を超えるんだから)
 ちょっと疲れてきました。喉に痰もからむ変な風邪だし。
 再現は、もう少し待ってください〜
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昨日、新年第1回目となりました勉強会にご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。新しくご参加いただいた方もいらっしゃいました。Iさん、いかがだったでしょうか。新規の方にあっては、サイト経由のみでお申し込みになっていらっしゃいますので、不安やご心配があっただろうと思います。変な新興宗教団体や物品売付団体ではありませんので(笑)、今後ともよろしくお願いいたします。
 参加を迷っておられる方は、「変な宗教ちゃうの」とか、「何か売りつけられるのちゃうの」とか、「女性一人で心配」とか、イロイロとお考えだと思いますが、まあ、そこはサイト運営などから判断いただいて、信頼を感じていただくほか、こちらの手立てはありません。現在のメンバーは、講師の方、ママさん、大学生と多様な立場の方にご参加いただいております。大学生も、関西の国公私立大学からご参加いただいております。ちなみに昨日は、男性4名、女性13名のご参加でした。毎回、ご参加は女性の方が多いです。一緒に切磋琢磨できる仲間と会ってみませんか。
 どうぞよろしくお願いします。
 さて、昨日は、まずワタクシの方から講義をいたしました。そこでは、学校そのものの役割を社会との関係で説明したり、学校・家庭・地域の3者連携の関係性について説明したりしました。また、教育基本法のいうところの「人格の完成」をめざすこととはどういうことかなどについて、みなさんからのご意見をお聞きしながら進めました。
 つづいて「自己売り込みのツボ」を実施しました。Kさん、がんばりましたね。みなさんにも好評でしたね。大学3年生らしいフレッシュな感じがよくあらわれていて、また、そこでの報告と、いつもみているKさんのお姿とのギャップがあって、いい意味で傍聴者を魅了していました。もうひとりの報告者Nさんには、年相応の要求をしました。厳しいいい方にもなりましたが、それも去年の轍を踏まないためです。がんばりましょう。ただ、「慈愛」はむつかしいものです。今日のコメントを参考に、原稿を練り直してまた持ってきてください。
 最後に集団討論です。討論については、次回更新で述べますね。
 しかし、昨日は勉強になりました。つけ睫毛、100均で売ってるんですね〜
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とっくり(徳利)呑んでみよう〜 ちょこっと(猪口)呑んでみよう〜
 ということで、正月はよく呑んだわけであります。みなさまも、たくさんいただかれたと思います。さて、長く怠けていたわけで、そろそろ仕事も更新も再開しなくてはなりません。すでに5日は決戦の日。がんばらないと…
 新春6日は、当サイト主宰第152回勉強会を開催します。新年2日に参加者に対しましてご案内のメールを差し上げております。ご確認されていない方、到着されていない方はご連絡お願いします。
 当日は、「議論のたたき台としての教育学講義」、「自己売り込みのツボ」、「集団討論」の3本立てです。時期がきますと、ここに集団面接を追加いたします。春手前を予定しております。「議論の…」は、もうあと数回で終了したいと考えております。
 集団討論のテーマは、「不登校生徒の家庭訪問を学担として繰り返していましたが、保護者からもう来ないでほしいと言われました。そのあとその生徒や家庭とどう接するか、議論してください」といたします。がんばってください〜
 ところで春4月からは、土日は即満席になりますので、水曜日午後も勉強会を実施いたします。こちらは「水曜会」と命名し、ほぼ週1回の開催です。平日ですが、例年、こちらも満席になります。水曜日に時間の都合がつく方で、大阪市内にまでご足労いただける方、一緒に勉強いたしましょうね。
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あけましておめでとうございます。ご閲覧のみなさまにおかれましては、よろこばしい新年をお迎えのことと存じます。みなさま本年も教員採用試験対策サイト「浩の教室」をよろしくお願いします。
 平成20(2008)年 元旦

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