日々旁午

2014


■土日最後に検討した奈良の問題は、評価についてのものでした。平成22年の中教審答申「児童生徒の学習評価の在り方について」(報告)を素材とした問題です。
 まず、()の中の”報告”とはどういうものなのかを説明したあとに引用文の検討に入りました。引用部分は同報告の「1 学習評価の基本的な考え方とその見直しの経緯等について」の(1)からとなります。ここでは、「目標に準拠した評価」や「集団に準拠した評価」、そして「観点別学習状況の評価」などの意味内容がどのようなものかおさえておかなければなりません。また、誤りの選択肢として並べられている形成的評価、総括的評価が、ブルームの完全習得学習のときにいわれる語句であることを確認し、さらにはブルームとよくまちがうブルーナーについても確認しました。
 観点別学習状況の評価は、関心・意欲・態度、思考・判断・表現、技能、知識・理解の4観点ですね。学習指導要領の変遷に応じて、観点の区分けが変わりました。このあたりも過去に出題されていましたので注意が必要です。
 問題検討のあとは、自己売り込みのツボを実施、2度目のチャレンジの方も含めて4名の報告をお聞きしました。個人情報になりますので詳細は避けますが、具体的にかかれたもの、抽象的なものと混在でしたね。イロイロと議論はありましたものの割愛いたします。
 最後に集団面接の練習です。25分程度、5名の方が挑戦されました。志望動機など基本質問を1つしました後は、人間性を確認するような質問、ちょっとひねった質問をしました。
 日曜日の珈琲会では、しゃべりすぎまして失礼しました。いやしかしね、評価についてはよくよく勉強しておいてくださいよ。それから、学習指導要領についても。がんばりましょう。
Jan.15,2013
■昨日及び本日、新年最初の勉強会にご参加いただいたみなさま、オツカレさまでした。新しくご参加いただいた方もいらっしゃいました。いかがだったでしょうか。また、なかなか時間をとれず、お申し込みいただきながら参加できなかったみなさま、次回また是非ご参加ください。よろしくお願いいたします。
 勉強会は土日連続して同じメニューとなりました。奈良県の問題の解答解説、自己売り込みのツボ、集団面接です。
 奈良の問題は、2日間で、4問進めることができました。文部科学省の「学校運営の改善の在り方等に関する調査研究協力者会議」から報告された「子どもの豊かな学びを創造し、地域の絆をつなぐ〜地域とともにある学校づくりの推進方策〜」を下にした出題が最初に検討した問題です。この資料、全編に目を通しましたがよい提言集になっていますね。ただ、いままでに登場した学校と家庭、地域社会の連携について深めるという本質からはそうそう遠いものではなく、これを補強した内容に終始しています。その意味では、これまでの理解で十分対応できる問題です。驚いたのは、受験生のみなさんが、「熟議」という言葉をあまり聞いたことがないということでした。民主党政権時代から、教育系のタウンミーティングでよく使われていた言葉でしたので、意外でした。
 2つ目に解答解説したのは規範意識形成に関する問題でした。こちらは多少古い資料からの問題作成でしたね。「児童生徒の規範意識の醸成に向けた生徒指導の充実について(通知)」は、平成18年に文部科学省が教育委員会ほかに「通知」したいわば「手紙」です。通知項目は6つあり、そのうちの2つを1つにくっつけて選択肢とした関係で、問題には5つの選択肢が陳列されているわけです。この問題を検討していて、「ゼロ・トレランス方式」をみなさんが知らなかったことは勉強不足といえるでしょう。「ゼロ・トレランス方式」は、共感的理解と正反対の生徒指導の一つの方法といってよいものです。これを知らないと正答できないですね。もうひとつの誤りの部分を導き出すのは簡単です。「個々の教員が自らの判断で適切な罰則を課する」がまちがいですね。
 次に検討したのは、生徒指導のバイブルといえる「生徒指導提要」を素材とした問題です。この資料も平成22年のものですからもう6年前になるのですね。生徒指導について本格的にまとめた文献ですし、安価で売っていますので是非入手していただきたいところです。問題は、147ページ、148ページから文章を拾っています。それらに多少手を入れて、誤りの選択肢を作っています。誤りの選択肢は4番だけでした。選択肢は全部、同書の第6章「生徒指導の進め方」、T 児童生徒全体への指導 第4節「学級担任・ホームルーム担任の指導」を出典としています。解答の仕方としては、「のみ」といった限定表現のおかしさに気づくかどうかというだけです。しかし、内容的には吟味すべきことがたくさんあります。まずは、特別活動全体の意味、特別活動の構造、特別活動と生徒指導との関連などなど、ということになります。生徒指導が懲罰的なものではなく、一人ひとりの児童生徒の健やかな成長を願う学校教育活動の一環として成立していること、その立場から一人ひとりの児童生徒理解を進めていくことが前提となることなども、勉強しておくことでしょう。
 (上記、の追加説明・・・まずは、「生徒指導提要」から出題された問題でした。取り上げられた選択肢は、同提要の「第6章 生徒指導の進め方 T 児童生徒全体への指導 第4節 学級担任・ホームルーム担任の指導」からです。第4節がさらに細かくチャプターになっており、「1」の生徒指導における学級担任・ホームルーム担任の立場」から1つ、「2」の「生徒指導の基盤としての学級経営・ホームルーム経営」から1つ、「3」の「学級経営・ホームルーム経営と生徒指導の進め方」から3つ、用意されています。
 この問題も、部分的に否定的な内容を持っているもの、ないしは限定的な表現になっているものが誤りの選択肢として登場しています。具体的には選択肢エなのですが、エの「学級・ホームルームという場において、配慮を必要とする児童生徒のみの成長発達を考慮し」の箇所が間違っています。ただしくは、「学級・ホームルームという場において、一人一人の児童生徒の成長発達が円滑にかつ確実に進むように」と表現されています。
 この問題は不思議と誤りの選択肢がエだけでした)
 以下、次回更新。
Jan.12,2014

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