日々旁午

2008



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おしらせ今後、当サイト主宰勉強会にキャンセルがありましたら、この「旁午」欄においてアナウンスし、再募集をさせていただきます。再募集はの記号を用いまして表示いたします。開催日程はこちらです。ただし、キャンセルのあった当日朝にご連絡いただいても、連絡がとれません。ご了承ください。その意味では、極力キャンセルされる方は早めのご申告お願いします。

当サイト勉強会で使用している問題集や参考書ほかを、大阪駅前第2ビル地下2階で、いつでも購入することができるようになりました。地下2階にレンタルボックス・キャビン(06-6344-0509:営業時間/平日11:00〜19:30/土日祝11:00〜18:00)というお店に陳列しています。問題集のほか、しょうもない小物も置いていますのでご覧ください。合格お守りのキティちゃんも!
現在、「シート式A」、「シート式B」、「シート式C」、「平成19年夏実施大阪府過去問解答解説集(教職教養部分のみです)」、「新しい答申『幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について』の解説付資料集(答申そのものをワタクシの判断で精選し、縮減したものに解説を少しだけつけたもの)」、などをおいています。
 なお、今年1月17日付の答申「子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体としての取組を進めるための方策について」もおいています。こちらは、解説2枚と「ふろく」を含め、30枚ほどに仕上げました。答申類は、安価にて提供します。
レンタルボックス・キャビン店内に連絡掲示板が設置されています。連絡掲示板にご要望を記入いただければ対応しますので、必要な資料あるいは問題集について簡単にコメントくださいませ。たとえば、現在、「平成17年夏実施大阪府過去問解答解説集」、「平成18年夏実施大阪府過去問解答解説集」、「シート式A」はおいていませんが、コメントがあれば、おきたいと思っています。そのほかは、こちらのページ(日程の下に資料の一覧表があります)、および、こちらのページを、どうぞご覧ください。よろしくお願いします。

各種資料ほかをご購入いただいた方々、ありがとうございました。お礼申し上げます。

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本日、10月10日は、当サイトの誕生日である。2001年のこの日、当サイトは産声をあげた。以来、もうはやいもので丸7年である。感慨深い。この間、公的にも私的にも、本当にイロイロなことがあった。今後も、教員採用試験対策サイト「浩の教室」をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。
 あすの土曜は、第6期・第2回・通算第198回となる勉強会を開催いたします。ご参加のみなさま、よろしくお願いします。すでにご案内のメールをBCC送信しておりますが、ちゃんと到着しているでしょうか。このご案内のメールを携帯の方にほしい方は、そのほしい携帯からワタクシのアドレスにご連絡ください。登録の上、お送りします。新しくご参加される方、よろしくお願いします。あすは、過去問の検討と議論のたたき台としての講義と、最後に集団討論です。
 まだまだ来秋をめざしてのこの始動期、ゆったり構えて勉強していきましょう。集団討論のテーマも掲げます。あすは、「私たちは児童生徒の学力を向上させるためにどのような努力をするべきでしょうか。議論してください」といたします。前回の反省を込めて、学力の課題に焦点を当てていただき議論してもらおうと思います。ご参加予定のみなさま、少しばかりお考えになってみてくださいね。
 では〜
(再掲)◆当サイト10月期勉強会の予定:
 @現職教員の方に1名あるいは2名ご参加いただき、ご自身の受験体験を報告いただきます。どのようにして1年間勉強してきたのか、教職教養、一般教養、面接対策に分けて、お話いただきます。また、その際に作成されたノートなどを、勉強会終了後の珈琲会にてご覧いただけます。ご参加いただく先生方は、勉強会の卒業生です。
 A平成20年夏実施の大阪府1次試験教職教養部分の問題の解答解説をワタクシの方からいたします。これは、毎週1問づつ、レジュメ4、5枚ほどを配布し、問題の意図や問題の背後にある教育課題について議論したいと思っています。
 B教育原理の講義をワタクシの方からいたします。こちらもレジュメを配布いたします。
 C最後に、これも毎週ですが、集団討論をいたします。テーマは毎週異なります。受験勉強のスタート時期のこの秋は、やや話しやすい、わかりやすいテーマで議論していただきます。最初から参加者のみなさんに討論をしていただくのは、上の@〜Bのように、受身の勉強だけでは面白くないですし、参加者がどのような教育課題と向き合っているのかを出し合って、自分自身を再発見するためです。なお、20人くらいの参加者ですので、その中から6、7名の代表の方に議論していただきます。大学4年生や討論を一度もしたことがない受験生がいらっしゃいますから、何度か実際の討論をご覧になるのもいいでしょう。
 以上のようなプログラムで、10月期は実施いたします。すでにほぼ10月期は満席になってしまいましたが、11月期は、現職の先生方からの報告は終了し、今年の合格者にご参加いただきたいと思っています。みなさまからの勉強会へのご参加、お待ちしています。お申込された方は、ワタクシからのご案内にしたがって、1度ご返信のメールをいただくようお願い申し上げます。なお、勉強会のご参加協力費は1回につき1000円となりまして、先に振込みいただくことになります。よろしくお願いします。
(10/10)

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つづいて発言されたのは、Cさんでした。Cさんは、児童生徒から信頼されるには、どのような態度をとればいいのか、それは児童理解、生徒理解を深めることによると主張されます。具体的には、「いいところ探し」の実施であり、短所にはあまり触れないようにし、児童生徒一人ひとりの「あ、こんなところがあったんや」を多数発見することからはじまると述べられます。それが、クラス作りに関しても展望をもたらすとお考えです。Eさんも、児童生徒をよく知ることは大切であるとCさんに同意し、児童理解、生徒理解を深めるために、「日記」を少なくとも週2回は書かせると提案されます。週末における家庭の様子が「日記」に書かれていれば、児童生徒の生活環境を知ることができるし、そのことが指導においての基盤形成にもなると発言されました。また、「日記」が児童生徒との話題作りの元となるので、活用したいと述べられました。
 Dさんは、EさんやCさんのご意見に同意されつつ、両参加者がポイントとしているクラス形成に関し、個性尊重を再度とりあげ、他者と違う意見を持っていると排除されてしまうという、いわば日本的な精神の構造を打破し、人間の考え方には違いがあることを認め、その上で、いいクラスを作っていくとご意見されました。Eさんは、意見ということについて、学年がすすめば、意見を持っていてもそれを出しにくいことがあると指摘し、担任として「みんなちがってみんないい」の雰囲気をクラスに醸し出せるよう努力すると発言されます。Dさんは、ここで、いいところを認めてクラスがよくなった事例はありますか、と投げかけられました。
 Cさんがこれに応じ、道徳教育の実践例で答えられます。「私のいもうと」を読み聞かせたところ、泣いて聞いていたこと、いじめが絶対に許される行為ではないということ、そうしたことが伝わったということです。ここでは、読み聞かせをしたときに、クラスの全員がしっかり聞く姿勢ができていたということ、ここに「いいところ」を認め、クラスの問題意識に変質があったと説明されました。こうした道徳の問題については、Eさんからもご意見があり、「されていやなことはしない」を鉄則とし、クラスにトラブルが発生したとして、それがどうして起こったのかの原因究明にとどまらず、まさに「されたらどう思う」を個々の児童生徒にぶつけて自分自身の問題として捉えさせるとの主旨のご意見を展開されました。
 たしかに、Dさんがいわれるように、いじめはその芽が小さいうちに摘むべきですね。とすれば、最初の話題に戻りますが、児童生徒をしっかりみつめる観察眼が教員に要求されます。特定の児童生徒を呼び出して聞くほか、ある程度、さぐりをいれるような声かけも、Dさんがいわれるように重要でしょう。
 Cさんは、イジメに対して絶対許せない態度を持つことが何よりも大切であると強調されます。ここでのCさんの発言はすごく力強く聞こえました。イジメは差別をも生む問題であって、いじめた児童生徒を絶対に許さない強い意思がCさんから感じ取れました。天然パーマの児童がいじめられたケースを挙げられて発言されていたのは、具体的でよかったです。叱るときは叱り、ほめるときはほめるのメリハリある態度をもって指導していくと付け加えられました。ほめるという点では、Aさんは、元気なあいさつができたときにほめると追加発言されました。一緒に給食を食べているときに、児童生徒の心情理解をすすめるよう注意を払うとも述べられたのを最後に、20分間の討論が終了しました。
 さて、いかがだったでしょうか。今回の集団討論の問題点、反省点は2つあると思われます。
 ひとつは、学力保障について、ほとんど触れられていないことです。どのような教員になりたいですか、とのテーマに対して学力をちゃんとつけてあげることのできることといった意見が登場しないのはどうしてでしょうか。上で再現した議論内容が大切でないわけではありません。児童生徒との信頼関係を形成せずしてクラス運営は充実しません。しかし、学校生活の大半を占めるのは授業です。この時間を充実させる、つまり学力をつけることについて語っていないようでは、評価は厳しいといわざるを得ません。府教委にしろ、知事にしろ、学力向上が大阪府のひとつの、そして、大きな課題であると捉えているのに、話題としてほぼ挙げられていないとすれば、大きな失点になります。
 もうひとつは、討論の形式的な側面です。この再現を読まれた方はおわかりのように、AさんBさん、Fさんの発言がほぼありません。それぞれ2回、2回、1回なのです。これは、はじめて討論なるものをやった方がいらっしゃる関係上、致し方ないところではあります。6人で集団討論をしているのに、討論後半は3人でやっている印象でした。また、討論終了後、この点について問題にした方がいらっしゃいました。Cさん、Dさんは、「討論の最中、どうしようか迷っていた」とあとでおっしゃっていました。まあ、この問題は、討論実践の回数を重ねるごとに解消していく類のものでしょう。ただし、個々の参加者にあっては、発言をしっかりできるように準備しておかなければなりません。それが、今後の勉強するべきこととなります。
 また、今週末ですね。ご参加のみなさま、よろしくお願いします。
(10/8)

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それでは、集団討論の模様を再現してみます。テーマは、昨日紹介しましたように、「みなさんは、どのような教員をめざしていますか。議論してください」でした。討論時間は20分間です。討論参加者は6名、仮にA〜Fさんといたします。
 最初に発言されたのは、Dさんでした。Dさんは、テーマの「めざすところ」をまずは一人ひとり報告しましょうと音頭をとり、学校で児童生徒は学習の出来不出来に悩んでいたり、生活の問題や人間関係に悩んでいたりしているもので、それに対して高いところからではなく、児童生徒の立場に立ってアドヴァイスができる教員がめざすところであると述べられました。Cさんも、同様のニュアンスがありました。児童生徒一人ひとりに寄り添うことのできる教員です。これは児童生徒から信頼を得るということを意味しており、そうだとすれば一人ひとりの個性を尊重しなければならない、となります。こうした意識から、「寄り添う」との言葉がCさんから出されています。10年後も、「先生〜」というところをめざされています。Eさんは、「あの先生やったら、わかってくれる」といってくれるような教員を提示されました。Eさんご自身、個々の児童生徒の家庭環境の把握に努め、何でも相談できる信頼関係を形成したいと抱負を述べられました。
 Aさんは、児童生徒のいいところをみつけて伸ばすことのできる教員を挙げられました。自分自身を振り返ってみて、ピアノの表現方法をめぐり、自分の心を表現するよう指導を受けたことが、このように教師像を提示する根拠になっているようです。Bさんも、信頼される教員でした。学習面において、わからないところを素直にたずねてくれるような存在になりたいと発言されました。Fさんは、一人ひとりの児童生徒に誠実に接することを挙げられました。そして、児童生徒が抱えている悩みの解決に向けて指導を持続する教員をめざしているといわれます。
 ここで、発言が一巡し、では、クラス担任として、どのようなクラスを作っていきたいか話し合いましょうとDさんが提示され、安心できるクラスを作りたいとめざすところを掲げられました。お互いに励ましあえて、助け合えるクラスへと導きたい意欲がありました。その際、教員だけがそうしたクラス作りに参与するのではなく、クラスの児童生徒にも協力を求めてクラスを作っていくと主張されます。これがめざす教員のクラスの作り方のひとつであるということです。このご意見を引き継ぎ、Cさんは、児童生徒に協力を求めたり、助けあったりするほか、クラスの輪にはいってくる工夫をするべきであるといわれます。「みんな遊び」を展開して、遊びを通して輪を作るということです。たとえクラスがグループ化しても、それぞれのグループに声かけをし、集団形成に努めると発言されました。
 Fさんは、この「遊び」に関連し、積極的に外遊びに誘う姿勢を教員として持ちたいと述べられます。元気に1年間一緒に生活を送っていく仲間たちとの意識を、外でみんなで遊ぶことによって形成しようとするわけです。一緒に遊ぶことを通して、児童生徒がお互いによいところも見出せるし、よいところを益々発展させるような人間関係を作っていくこともできると主張されました。それは、Aさんのいわれる「心をひとつにするクラス」ですね。学級開き直後のいわばぎこちない児童生徒の関係性をどのようにして解消するか。Aさんは、お得意のピアノ演奏でみんなで歌をうたって輪を作っていくと抱負を語られました。
 ここで観点が変わり、信頼関係ということが議論に登場してきたけれども、それをどのようにして作り上げるのか具体的な方法に討論が推移しました。Dさんは、約束を守ること、えこひいきしないことを挙げられ、信頼を勝ち取っていくと述べられます。これは基本的な教員としての姿勢ですね。
(以下、次回更新)
(10/7)

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先週の土曜日は、今季初の勉強会にみなさまご参加いただきまして、ありがとうございました。まずは、お忙しい中、勉強の方法や参考書についてお話くださったM先生、ありがとうございました。この教室を卒業されて、楽しく、一所懸命がんばっていいらっしゃる姿をみて、安心しました。教員生活のイロイロをお聞きする時間がとれず、申し訳ありません。
 それから、珈琲会には、S先生とF先生にご参加いただきました。S先生、ご無沙汰しています。一昨年のいまごろは、発表前でドキドキしていましたね。いまは楽しそうに日々の生活を送られているご様子で、安堵しました。また、いつでも珈琲会にお越しください。それからF先生。F先生は、下のライバル関係に登場するF先生です。F先生も、お忙しい中、ご参加いただき、ありがとうございました。修学旅行のお土産までいただいて、ありがたいことです。来春からのシゴトに備え、英気を養ってください。といっても、現在、講師でいらっしゃいますね。高校生の指導は大変でしょうが、期末までがんばってくださいね。
 さて、第1回の勉強会では、まずM先生にレジュメを配布いただき、受験生時代にどのように勉強していたかを簡単にお話いただき、その後、質疑応答となりました。さすがにはじめて参加される方が多く、ほどよい緊張感もあって、活発とまでにはいかない質疑応答ではありましたが、参考にはしていただけたと思っております。スイミングスクールまで通っていらっしゃったんですね。合格された方は、努力されているということを、実感しました。
 次に、今年の夏に実施された大阪府・市1次試験の最初の問題についてレジュメを配布しつつ解説いたしました。ここでは、各教科と教育領域とのちがいを中心に、各選択肢の詳細な解説を加えました。また、大阪府における教育行政事情について、時事的な議論もありました。教育と家庭環境、経済環境との関数についての議論も、わかってはいながらナマナマしく伝わってきました。厳しくツライ家庭環境が子どもを通してワタクシたちに伝わってくるわけで、そこに希望をどのようにして灯せるのか。教員個々人の力でそれを灯せるかどうか、ちょっと難しいながらも、それでは行政がどこまで手を尽くしてくれるのか。イロイロと考えるべきポイントが出てまいりました。
 過去問の検討につづいて、ワタクシの方から、講義を行ないました。時間的な問題から、今回は半ページだけでした。すいません。まあ、じっくり時間をかけて、教育時事的なことと教育原理的なこととを擦り合わせて勉強してまいりたいと思っております。みなさまよろしくお願いします。
 最後は集団討論です。討論のテーマは、「みなさんは、どのような教員をめざしていますか。議論してください」でした。この模様につきましては、次回の更新とさせていただきます。今回の討論は、集団討論に慣れている方といない方との差があったようで、発言回数に隔たりがありましたね。もっと積極的に手を挙げていただきたい討論でした。
(10/6)

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きょうは、ふたりの「ライバル」について書こう。勉強会の場で、はじめて知り合った、そのふたりを焚き付けて、ワタクシが「ええライバルやなあ」とか、「火花散ってんなあ」とか、教採試験をめざすふたりを刺激しつづけたのである。だから、「せんせ、もう、勝手にライバルにせんといてよ」と、ふたりは思っていたかもしれない。だがワタクシは、是が非でも、ライバル関係に仕立てあげたかったのである。好敵手がお互いの能力を高めるものだからである。
 ふたりは、実は、すごい仲良しなのである。いまでも連絡を取り合っていると思う。そのうちのひとりは、もう、教員になって3年目、勉強会では本当によくがんばっていたよ。仮にTさんと呼ぼう。Tさんは、掃除をサボっている子どもを叱っているときも笑顔という、「ほんまに子どもが好きな子やなあ」がピッタリのイメージである。それでいて、芯が強い。とにかく前向きであった。
 大学2年生の秋から教採現役合格まで、ワタクシの勉強会に通いつづけ、目標を見据えたらそらさないその目は、ライオンの目である。しかし、子どもを叱っているときも笑顔で「コラァ〜」だから、いわばかわいい猫の姿に目だけライオンという感じだろうか。いや、ハムスターに狼の目という感じか。こんなことをここに書いたら、「コラァ〜」って叱られそうである。
 鋭く意見もいうし、他の勉強会参加者の意見も吸収する意欲に満ちていたTさん。ライバル関係にあったもう一人のここでの登場人物とも、勉強会ではよく議論をし、珈琲会では笑っていた。
 毎週のように集団討論の終了後、コメントをし、個人面接の後の検討でも、歯に衣着せぬ感じで、「コラァ〜」である。ニコニコしながら厳しいことをいう。疑問に感じたことがあれば、ドシドシ手を挙げていた。昨年の今頃、Tさんは勉強会に来てくれて、後輩達(つまり今秋の合格者)に合格者としてコメントをくださった。そこには、一回り大きくなったTさんがいた。来年をめざす参加者は、Tさんの報告を真剣に聞いていた。ニコニコしながら、受験報告をしてくれたTさん、今年も、是非、来てくださいね。
 Tさんが現役で採用試験を受けた年、ライバル関係にあるもうひとりも、当然、受験である。Fさんとしておこう。Fさんは、頭脳明晰、大学の単位もホトンド優という、ワタクシからみても恐るべき存在の学生であった。スマートな思考力を持つFさんもまた、討論終了後にコメントを求めると鋭く本質をつくばかりか、新しい議論の視点を提供してくれた。それに、ワタクシの講義のいたらぬところに、これまた助言をしてくれた。労働問題に関連して議論をしていたとき、いまは有名な本田さんの著書を読んでいたのも、ひょっとすればFさんだけであったかもしれない。
 大学4年生から勉強会に参加しだしたFさん、ズバ抜けた成績で大学を卒業したFさんであったが、この年の採用試験には受からなかった。1年間指導してきたワタクシとしては、泣くに泣けない。責任を感じた。
 採用試験の発表後は、ソワソワするものである。自分の合格や不合格はわかっても、一緒に勉強してきた相手の合格や不合格はわからないからである。気軽にメールをしあう間柄でも、このときばかりはメールがしにくい。受かっていればいいが、そうでなければとの思いがよぎるからである。ワタクシは、「合格しても、あかんかっても、連絡だけはしてこいよ」とみんなに告げている。ワタクシだけが、結果を知っているのである。その結果は、そう簡単にいうことはできないけれども、お互いに合格したら喜び合いたい気持ちが誰にでもあるし、TさんとFさんも、そういうライバル関係であったのである。
 言葉を失う、とはよくある表現であるが、Fさんのいない勉強会の教室で、じかにメールをすることのできないTさんに、「あかんかったらしいねん」と告げるのは、さみしい、とってもさみしい気持ちにさせるものであった。「コラァ〜」と笑顔で子どもを叱るTさんも、このときばかりはなんとも形容のしがたい顔であった。そればかりでなく、あのニコニコが信じられないくらい泣いていた。そりゃ、教室で、だから、おもちゃを取り上げられた子どものように、大声出して豪快に泣くわけではない。すすり泣くとの表現がもっとも合っている。一所懸命お互いに高めあった中だから、そしてお互いがお互いの力を認めていたから、その結果が信じられないのもわかる。ワタクシも気持ちは同じだったのである。
 Fさんは、めげずに次の年もワタクシの教室に通ってきた。すぐに立ち直ったというわけではないけれども、それでもすぐに始動した。あかんかった結果を分析し、自分に足りないところを見つめ直しす1年間であった。
 ここまで読めば、読者諸賢は、「ああ、Fさん、よかったなあ」との結末の記述がつづくのかと予想されていることだろう。だが、現実は違う。イロイロな事情がありつつも、Fさんは、次の年もダメだったのである。かける言葉が見つからない気持ちであった。
 Fさんを目標に、これまたTさんが卒業しFさんの2年目のシーズンの勉強会で同席し、がんばっていた新規加入のKさんは、信じられないと憤っていた。「Fさんのようになりたいねん」、Fさんと勉強会の教室で一緒であった度に、そういうようにいっていたKさんは、Fさんの先を越して、合格した。もちろんKさんも相当な努力家であったし、負けず嫌いを茶目っ気でふんわり包んでいる感じの受験生であった。この10月に報告に来てくださる現職の教員である。
 Fさんの苦悩は想像することができない。それでもFさんは、ワタクシの教室に通ってきた。大学3年生の頃から知っているワタクシにあっては、そしてその努力や学力からして、不合格が不思議であったし、教委を呪う気持ちでもあった。フシ穴かと。
 きょう、電話があって、泣けた。3年越しである。ほんとうによかった。肩の荷がひとつ降りた。ことあるごとにFさんにはすまないなあとの気持ちを持っていたから、余計に泣けた。ワタクシは、電話をしていてジンワリしていたし、「Tさんには連絡とった?」とすぐに聞き返した。ライバル関係にあったTさんとFさんは合格した年度は違うけれども、両者ともワタクシの勉強会の卒業生である。今後も教員同士として切磋琢磨してほしい。遅れてきたFさんの合格を、きっと、きっとTさんは、ニコニコしながら「ヤッタァ〜」と祝うにちがいない。
 別の参加者からもメールが到着している。そこには、「退路を断ってとにかく飛び込んでみよう」との決心が綴られていた。その意気よし、である。また、このほかにも責任を痛感する参加者がいる。小さな勉強会だから、それぞれの顔がよくわかるのである。いささかご無沙汰の参加者の顔もちゃんと覚えている。「あいつ、どうしてるかな」なのである。その、それぞれの顔が「ヤッタァ〜」となるまで、支援をつづける。
 また今年もワタクシの心の中では教委との闘いがはじまっている。今年こそ!
(10/2)

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和歌山、広島、神奈川、神戸市ほかから、多数、合格報告メールいただいています。本当におめでとう!なかでも、もう知り合って4年にもなろうとする広島合格者からのメールはウレシかったよ。また、「うしろのこくばん」にも投稿があったけれども、10年かけて合格した方もいる。大変だっただろうと思う。初志貫徹されて、そして幾許かこのサイトが役に立ってウレシイです。
 祝挑会でお会いしましょう!
 「平成19年夏実施大阪府過去問解答解説集(教職教養部分のみです)」と「シート式C」をレンタルボックス・キャビンにおいています。みなさまよろしくお願いします。
(10/1)

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