日々旁午

2006


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今年もあと10日あまり。ワタクシの目からみた教育界10大ニュースを選定しよう。

 @高校必修科目未履修問題(校長自殺含む)
 A児童生徒の自殺問題(いじめ問題含む)
 B教育基本法の改正
 Cクラブ活動における教員の引率代アップ
 D京大アメフト部の学生の集団強姦事件およびビデオ鑑賞事件
 E大阪府教委問題(裏金、上宮前理事長有罪判決、民間校長辞職など)
 F児童虐待多発(上半期128人)
 G教育再生会議の設置
 H高槻市中学校教室「不法占拠」問題
 I大阪大学助手自殺問題(教授論文剽窃問題)

 上記10項目について、順位は付けられないことをお断りしておく。教育基本法の改正は教育行政上、最大のニュースだし、「命の大切さ」からすれば、児童生徒の自殺および自殺予告文問題はトップになるだろうからである。

 個別の事件では、このほかにも山梨の教員刺殺事件などがあるし、児童生徒の非行事件も多発していた。米沢の男女着替え同室問題もある。

 大学問題では、筑波大学と筑波学院大学のホームページ「盗用」問題が挙げられるし、都教委と教職大学院の連携問題もある。

 このほか、「部落地名総監」のネット流出事件、夜回り先生の講演直前中止事件、鳥取の教採試験丸写し事件、京都教師塾の設置、犬山市の全国学力テスト離脱宣言もある。

 今年の教育界のニュースは、一般的な10大ニュースと重なる重大なニュースが多いのが特徴といえよう。
(12/20)
再掲折角、勉強会にお申し込みになられながら、ご返信のない方もいらっしゃいます。おそらく、勤務先の学校からメールされたのでしょうが、メール受信設定で、ドメイン選択受信あるいは受信拒否になっている可能性があります。当方のアドレスが特殊なため、「バルクメール処理」あるいは「ゴミ箱直行」となっているのでしょう。当方からご連絡差し上げましたが、返信がない場合には、なんともできません。申し訳ない。残念です。

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集団討論のテーマは、「豊かな人間性を育むための担任としての方策を5つ挙げよ。また、その5つに優先順位をつけよ」でした。これがなかなか難しいというか、まとめるのが大変というか、どういう意味合いで順位をつければいいか悩みがあるというか、討論参加者のみなさんは悪戦苦闘されていたようです。そしてそれをみていた傍聴者も、その苦しみをよく理解していたようでした。

 討論時間は25分、参加者は6名です。A〜Fさんといたします。

 最近、討論では「頭をとる」ことに挑戦しており、勉強会そのものでも刺激的な発言をしてくださるFさん。今回も、先陣を切りました。まずテーマを確認するべくテーマを読み上げ、「担任としての方策」という語句に注意を喚起しつつ、ご自身では読書が豊かな人間性を育むひとつの方策になるとされました。すなわちFさんは、他人の気持ちを理解する心情形成の上で、読書から得られるものは大きいし、自分の気持ちを伝える表現力の養成にもなると、読書の有効性を訴えられます。朝の10分間読書運動の推進、教員からオススメ本を児童生徒に紹介するなど、質の高い「豊かな人間性」形成に、読書指導は有効に作用するとのご意見でした。

 Aさんは、小学校志望の立場から、「みんな遊び」を提唱されました。15分休みを活用して、協力する心、協調性を育むために、この「みんな遊び」は欠かせないとの主張です。Bさんは、異年齢交流が、人間としての幅を広げることを指摘し、同時にグループワークを尊重した学級運営が、「豊かな人間性」を育成するとお考えです。この先には、地域の大人との交流を見据えておられました。

 Eさんは、児童生徒が人間性を育むというときに、「なぜ」という疑問、問題意識を持って学校生活を送ることが何より大切であると主張されました。常に「なぜ」を意識する習慣形成が、見聞きするあらゆることどもに対する感性を育て、それが「豊かな人間性」形成を応援するとの考え方です。Dさんは、学習指導要領の文言である「自らを律しつつ、他人とともに協調し他人を思いやる心」が「生きる力」の内容をなすとしつつ、いじめを許さない意識形成が「豊かな人間性」の形成に必ず寄与すると実践的なご意見です。反「いじめ」の態度は、班作りにも、ルール作りにも貫徹させるべきでしょう。それはDさんのいわゆる「思いやる学級作り」の標語に集約されます。Cさんは、これと関連しながら、「聞く態度」と育てたいと述べられます。「相手の話を聞ける人間」、これが目指すべき児童生徒像であるとはっきり伝わってきました。

 Fさんは、「人をできるだけ好きになれる人」とおっしゃいまして、では具体的にそうした「人間好き」の「人間」を学校においてどのような方法で育成するかという議論を提供し、それに答えて日記をつけることを推奨されます。日記を媒介に、一人ひとりの児童生徒の長所を見出したいという抱負も語ってくださいました。Eさんが、このFさんのご意見を受け、日記を書くことによってその児童生徒は意欲的になるとし、かつ、できるなら日記をクラスで発表することでクラスの他の児童生徒が該当児童生徒の長所を知ることができるとされました。そして、これとは別に、体育も「豊かな人間性」を育成する上で重要なのではないかと問題提起されました。Eさんのよいところは、前者のご意見を受け継ぎ、その上でご自身のご意見をいおうとする態度です。他の討論参加者も概ねこうした発言態度をとられていましたが、これは「集団討論における協調性」、「他人の意見をしっかり聞いている」ということを面接官に印象付ける点で有効です。

 Aさんは、このEさんの体育面における人間形成について具体的に議論を継承されます。それは、協調性を養うことができるスポーツの採用ということになります。ドッジボールやバスケットなど、いわゆるチームワークが必須のスポーツをすることにより、「豊かな人間性」が育まれると述べられ、さらに、そこではいい意味での競争心も芽生え、また勝ち負けがついた後の他人の気持ちも理解することができるとご意見されました。そして、体育的人間形成とは別に、自己紹介と他己紹介をすることも、一つの手段ではないかと指摘されました。Aさんのご意見を受けて、もうひとりDさんは、体育とはいえないとしても、行事(スポーツ大会)の練習をするときにも、児童生徒一人ひとりの協調性が試されるとし、行事後の学級レクリエーションの重要性についても語られました。Bさんは、この行事に関連し、教員が余り関与しすぎないことが児童生徒の自主性を育成することにもなり、自主性尊重が学級によい影響をもたらし、「豊かな人間性」形成を助けるとの論旨を展開されます。

 Cさんは、討論参加者が出された多様なご意見から、「豊かな人間性」形成はひとつの方策だけではないことを確認され、それぞれの方策を積み上げ経験値を稼いでいくことが学校現場に求められていると述べられます。その中に、ボランティア活動も含まれると話題提供されました。また、Aさんは、忍耐力を取り上げられました。すわってちゃんと授業を受ける力を指しているわけです。こうした忍耐力も「豊かな人間性」のひとつの要素でしょう。そしてこの忍耐力を育ませるに必要な教材研究について触れられました。Eさんはこの忍耐力ということについて、ゲームを素材に「勝ち負け」について述べられました。

 ここでDさんが、道徳教育に関する話題を提供されました。「豊かな人間性」形成に道徳教育は欠かせませんが、伝えたいこと、教えたいことをストレートにいうのではなく、伝えるべき道徳的価値を児童生徒に理解しやすいようわかりやすくする工夫をすべきであるとご意見されました。具体的には、たとえば松井選手のことを話されまして、「松井は他の選手の悪口を絶対いわない」などとのメッセージを伝えるとのことです。世界中で誇りに思えるような人の紹介ということで切り出されたのですが、これは人物主義的道徳教育批判の立場からは、もう少し考えてもよさそうです。

 さてここで、テーマの課題である優先順位についての発言がありました。Cさんが、どういった部分の豊かさで順位を決めるのか、実践のしやすさで順位を決めるのかと訴えかけられました。これに応じEさんが対応しきれない発言をされましたが、責めることはできないでしょう。この優先順位をつける作業は難しいもので、討論の後でAさんがいわれたように、果たして優先順位をつけるべき問題なのだろうか、ということもあります。テーマが優先順位を求めているので、このジレンマに受験生は苦しむことになります。調和的人間を育成する立場からいえば、優先順位などつけられないのが本音です。でもそれを要求される…。そこでDさんが、優先順位については捉え方がそれぞれであり、まずはポイントを挙げていくのがいいと判断され、Dさんご自身は、相手を思いやる力がつきそうな実践を一番にしたいと述べられました。この発言では、優先順位の付け方を「実践可能性」に限定している様子がうかがえます。その意図が他の討論参加者にうまく伝わったかどうかというと、そうではありませんでした。よくも悪くも、ここから討論そのものが混迷していきます。混迷というよりはむしろ、意見提出された項目が多くて、どう順位をつければいいか困惑している状況です。それは、下記の記述にあらわれます。

 Fさんは、イロイロ登場した「豊かな人間性」形成の手立てで似通っている内容を組み合わせて提起するといいとし、他学年との交流とスポーツとボランティアをひとつにまとめ、順位をつける対象にしようと述べられました。するとEさんは組み合わせられないものとして読書の効果を挙げられ、Bさんはうなずき、さらに、教員自身の豊かな心育成も大切と主張、Eさんがこれに同意、そしてBさんが異学年交流を再度取り上げ、Eさんが異学年によるボランティア活動という…。Bさんはまた読書と日記もといわれる…。自己紹介、他己紹介もとEさんが指摘。長所の指摘、相手を尊重する授業実践…。Aさんからは掃除。Fさんはそれに対しなぜと問いかけられ、勤労の精神と答え返すAさん…。するとFさんは、掃除をすることによって感謝の心も生まれると返す…。さらにFさん持論の日記が「ありがとう日記」として主張され…、感謝の心を紙に書いてみるという実践はどうだろうかと述べられる。Cさんが道徳の問題は優先順位に必ずはいるといえば、Dさんは掃除の勤労精神も含めて道徳教育の充実ではないかと「組み合わせ」理論を再提出。Eさんはでは5つ確認しましょうといって教員の資質問題が一番とし、自己他己紹介は2番だという…。人という観点からは云々とDさんがいったところでタイムアップ。

 ということで、収拾がつかないまま討論時間がなくなってしまいました。これをどう評価するべきか。おそらく、同じテーマでどのグループが討論しようとも、混乱はあると思われます。また、他人の意見を聞く姿勢が大事であると感覚しているみなさんですから、他者がどういう意見をいったのかをいわずばなるまいと思っている。これが上のような混乱状況を生んでしまったといえます。

 結論的にグループに対する評価をいえば、「これはこれで構わない」ということになるでしょう。優先順位をつける作業ができなかったとしても、それをなんとグループで作り上げようとするプロセスが確認できれば、そこが評価されるからです。ただ、もう少しスマートに議論すれば、テーマを消化できたので、それが心残りでした。たとえば、一人ひとつだけ「豊かな人間性」に関してポイントを挙げるなど、項目を少なくする努力をすれば、順位をつけるにしても混走がなくなったかもしれません。結局、討論時間の終了後、改めて討論参加者に順位を聞いてみれば、@教員の資質、A自己他己紹介、B異学年交流、C道徳教育の充実、D読書・日記、とのようでした。

 ここで討論傍聴者も交えて議論がはじまります。反省点の指摘、足りない項目の指摘、@は資質でいいのかどうか、などでてきました。また、異学年交流といっても、それは担任としてできる仕事なのかどうか、そうでなければテーマから逸脱するとの指摘もありました。また、クラスで人間関係ができていないなら、優先順位も変わるという指摘もあり、春の学級開きのときの「豊かな人間性」形成の手段と、3学期末の手段とでは異なってくるとの指摘もありました。討論ではなかったが、「あいさつ」も「豊かな人間性」を育む最初のものだとの指摘もありました。

 やはり、このテーマは予告したように難しいものでありました。でも、みなさんが混乱しながらも何とかまとめようとしていた姿勢は、みていて微笑ましいものでした。

 キーワードを挙げておきましょう。カウンセリングの充実、人権、ゆとり、体験学習、もっとあるでしょうが、考える端緒になるでしょう。もちろん第16期中教審答申の「美しいものや自然に感動する心などの柔らかな感性/正義感や公正さを重んじる心/生命を大切にし、人権を尊重する心などの基本的な倫理観/他人を思いやる心や社会貢献の精神/自立心、自己抑制力、責任感/他者との共生や異質なものへの寛容」は、いつもながら参照されるべきポイントでしょう。

 次回は年内最終となります。楽しくやりましょ!
(12/19)

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昨日、当サイト主宰勉強会にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。また、今回は第100回ということで、下の写真のようにお花をいただきまして、感無量です。ほんとうにありがとう!ワタクシはいい学生たちに囲まれて、幸せです。

 昨日のメニューもいつも通りでした。まず、「議論の叩き台となる教育学講義」です。そこでは、教育基本法改正確定、防衛省昇格確定、国民投票法案3年凍結といったこの国の大きな舵きりに対するワタクシたちの認識を出し合い、議論の端緒といたしました。こうした右傾化を国是不在に根拠を見出すわけなのですが、エスタブリッシュメントの暴走をどういうように喰い止められるのか、それとも、このまま数の横暴を許可し、「いくところまでいく」のか、そこのところを考えてみました。個別の議論では、教育基本法の改正において、生涯学習の位置付けについて話し合いがありました。レジュメをベースとした議論では、これは面白かったのですけれど、情報化社会とはいつはじまったのか、何に代わってこのようにいわれ出したのかといった現代史的関心、また、国際化社会とはいわれるものの、ワタクシたちが国際化感覚を肌で知れる場面というのはどういう場面であるのか、こうしたことが話題になりました。バブル崩壊後の時代をキャッチフレースから考察したということになります。

 次に、大阪府の過去問の解答解説です。今回は、食に関する指導答申についての問題でした。現在、ノロウイルスに苦しまれている方々がいらっしゃる中、食の自己管理能力について議論しました。これと併せて、給食、給食費の問題、そこから修学旅行の話に飛び火しましたね。実際的レベルで講師の方々からお話をいただき、大学生の参加者の方もイメージしやすかったでしょう。

 最後に、集団討論でした。この模様については、例によって、次回の更新とさせていただきます。

 お花、ありがとう。うれしいよ〜
(12/18)

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さてさて、これは、ちょっと、どういうわけ?こういう人たちに選ばれているわけ?どうなん?と、府教委にケンカを売ってみる。当サイト、教委にみられているからヤバイね。そんなハラハラドキドキの師走だね。

 裏金で忘年会するんかな。とダメ押ししてみる。
(12/16)

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昨日は、赤穂浪士の討ち入りに急遽参加しておりまして、更新できませんでした。すいません。所期の目的を達成いたしましたことを伊予松山藩松平隠岐守中屋敷から、蔵之助に代わりご報告します。

 この日曜日は、第100回当サイト主宰勉強会の開催になります。細々とつづけてまいりました当勉強会も、100回を数えるまでになりました。合格して卒業したみんな、どうしてるかな。がんばっているかな。そんな感慨とともに、いまワタクシなどを慕って集ってきてくださるみなさんを、全員教育界に送り込みたい気持ちでイッパイです。いっしょに勉強し、こういう奴こそ教員にしてやってほしい、そうした人材を育てたい。そんな気持ちです。教員の指導力不足とかなんとか、不適格教員とか、知ったかぶりの安倍はいってますけど、そんなんはほっといたらいい。少なくともこうして一生懸命勉強している先生のたまごがいるのですから。

 さて、日曜日は、いつものように、「議論の叩き台となる教育学講義」を最初にいたします。自由に発言してくださいね。お渡ししているレジュメ10枚くらいをお忘れにならないようお願いいたします。次に、大阪府過去問解答解説です。こちらもレジュメをお忘れにならないようにお願いします。ようやくこの解答解説集の勉強も、終わりそうですね。今年のうちか、1月8日開催で終了です。レジュメは全部で80枚近くありますし、同類の問題に対応できるように資料を厳選し組み込んでいますから、1次対策のため万全にしてくださいね。年明けから、この時間の代わりに、「自己売り込みのツボ」を実施していきます。みなさん、是非ともがんばってください。「合格者の声」にあるように、本番よりもこちらの方が大変です。これを 乗り越えたら、へっちゃらになります。

 ただ、個別の指導になりますので、時間を喰います。そこで、3月期以降、開催回数を増やして対応します。「ご案内ページ」にて日程をご確認ください。新規の方も多数申し込まれています。だれにでも開かれた勉強会の姿勢を保ち、今後も楽しく、厳しく勉強しましょう。なお、珈琲会には、今秋合格の方が立ち寄っていただけるようにご案内しております。是非、後輩たちにお話を聞かせてやってください。

 最後に、集団討論を実施いたします。前回は「簡単すぎて難しい」テーマでしたが、今回はちょいと難しいかも。昨年ある自治体で出題されたテーマです。「豊かな人間性を育むための担任としての方策を5つ挙げよ。また、その5つに優先順位をつけよ」です。さあ、どんな討論になるでしょうか。期待しています。

 日教組の抗議声明「参議院での教育基本法『政府法案』の強行採決に対する抗議声明」を最後にリンクします。ご覧ください。
(12/15)

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フィー、「情報教育と『内容問題』」をアップしました。興味ある方は、右欄からどうぞ。
(12/13)

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(メールからの転載)
<緊急の呼びかけ>

教育基本法の改悪をとめよう!12・12国会前集会に、今度こそ一万人の結集を!                           2006/12/10 大内裕和

 「教育基本法の改悪をとめよう!12・5国会前集会」は、これまでで最多の2000人以上の人々が参加し、教育基本法改悪阻止を訴える集会として大成功しました。この集会の成功によって政府・与党による12月7日〜8日の参議院での採決を阻止することができました。

 12月11日(月)から臨時国会最終週となり、政府・与党は今週中の採決を狙っています。教育基本法「改正」が安倍政権の「最重要課題」である以上、政権の命運をかけて採決を行おうとするに違いありません。これまで以上の闘いがなければ、改悪を阻止することは容易ではないでしょう。

 安倍首相は急遽外遊予定を変更し、12月10日(日)に帰国しました。11日(月)に参考人質疑が行われ、12日(火)に中央公聴会が行わることから、13日(水)にも特別委員会での採決が行われる危険性があります。よって12日(火)の院内集会と国会前集会は最も重大な時期に行われます。

 私は12日(火)の午後、参議院での中央公聴会に公述人として参加し、この12・12院内集会と国会前集会にも参加します。全国の皆さんに、「教育基本法の改悪をとめよう!12・12国会前集会に今度こそ1万人の結集を!」呼びかけます。

 教育基本法改悪に反対するすべての労働者・市民の皆さん!「教育基本法の改悪をとめよう!12・12国会前集会」への参加をぜひともよろしくお願いします。ここを乗り切って12・14国会前集会につなぎましょう。

 今日(12月10日)、「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」呼びかけ人は「12・12&12・14国会行動参加の呼びかけ」を発表しました。一人でも多くの方、一つでも多くの労働組合・市民団体への連絡をどうぞよろしくお願いします。

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教育基本法改悪に反対するすべての皆さんへ
12・12&12・14国会行動参加の呼びかけ
「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」呼びかけ人
大内裕和、小森陽一、高橋哲哉、三宅晶子
 http://www.kyokiren.net
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 12月7日(木)〜8日(金)に政府・与党による教育基本法「改正」法案の採決が行われる可能性が高いというマスコミ報道がありましたが、政府「改正」法案の採決はまだなされていません。それは国会内における野党の抵抗とともに、全国各地で広範に展開された教育基本法改悪反対運動の盛り上がりによるものです。 

 「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」が12月3日(日)から呼びかけた「子どもたちは見ている!!全国ツツウラウラ同時行動」によって、教育基本法改悪反対運動は活気づいています。特に全国連絡会が主催した12月3日(日)の「教育基本法『改正』法案を廃案にしよう!12・3 PEACE&FAIRパレード」と12月5日(火)の「教育基本法の改悪をとめよう!12・5国会前集会」は、この間の運動を大きく活性化させる意味をもちました。

 「12・3 PEACE&FAIRパレード」は、現在社会や政治に関わる活動を行うことが容易ではない若い世代によって行われたものでした。パレードには注目が集まり、マスコミでも大きく報道されました。

 また「12・5国会前集会」は、これまでで最も多い2000人を超える人々が参加し、教育基本法改悪阻止を強く訴える、熱気ある集会として大成功しました。これらの運動は12月6日(水)〜8日(金)の国会前行動や全国各地の運動に大きな刺激を与えるものでした。 こうした運動の力によって、政府・与党が狙っていた12月7日(木)〜8日(金)の参議院での採決を阻止することができたのです。

 12月11日(月)から、臨時国会の会期最終週の審議が始まります。12月11日(月)には参考人質疑、12月12日(火)には中央公聴会が行われ、参議院での採決の危険性が最も高まることとなります。教育基本法改悪反対運動を一層盛り上げ、改悪阻止のための最大の行動を起こすべき時です。

 「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」は、12月12日(火)には恒例の国会前集会を行うとともに、教育基本法改悪阻止の声を直接国会内に届けるために院内集会を行います。そして参議院での採決のヤマ場となることが予想される12月14日(木)に、緊急国会前集会を行います。 教育基本法改悪を阻止できるかどうかは、「教育基本法「改正」 法案成立確実」というマスコミ報道に惑わされたり、決してあきらめたりすることなく、私たちがここでどれだけ力を合わせられるかにかかっています。今週の闘いが決定的に重要です。

 「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」が主催する12・12&12・14国会行動に、全国からのご参加をぜひともよろしくお願いします。

<全国連絡会 今週のスケジュール>
■教育基本法の改悪をとめよう!12・12院内集会
日 時:2006年12月12日(火) 16時半〜17時半
場 所:参議院議員会館第1 会議室(地下鉄「国会議事堂前」「永田町」すぐ)
発 言:国会議員のみなさん 全国連絡会呼びかけ人 大内裕和(中央公聴会公述報告) 小森陽一、高橋哲哉、三宅晶子 全国各地から

■教育基本法の改悪をとめよう!12・12国会前集会
日 時:2006年12月12日(火) 18時〜19時
場 所:衆参両議員会館前(地下鉄「国会議事堂前」「永田町」すぐ)
発 言:国会議員のみなさん 全国連絡会呼びかけ人 全国各地から

■教育基本法の改悪をとめよう!12・14国会前集会
日 時:2006年12月14日(火) 18時〜19時
場 所:衆参両議員会館前(地下鉄「国会議事堂前」「永田町」すぐ)
発 言:国会議員のみなさん 全国連絡会呼びかけ人 全国各地から

■廃案においこもう!座り込み
日 時:2006年12月14日・15日 9時〜17時
場 所:参議院議員会館前
参 加:どなたでも参加できます。全国連絡会呼びかけ人も、可能な限り参加します。

●その他、くわしいスケジュールや緊急行動、全国のうごきは、ホームページ「あんころ」をご覧ください。http://www.kyokiren.net 教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会
(12/12)

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第99回勉強会における集団討論の模様をお伝えします。テーマは「生徒の身だしなみを自由にしろと保護者数名から苦情が来た。あなた方はどう対応しますか。議論してください」、参加者は、今回はみなさん遠慮してか、5名、20分でした。発言者をA〜Eさんとしましょう。

 ポイントは、昨日少し書きましたけれども、トピックの立てにくいテーマにおいて、いかに議論の軸を提供できるかというところにあります。このテーマ、テーマ自体が簡単だからこそ、議論の凝集点が形成しにくいということです。幅の広げ方が問題なわけですね。

 まず、Eさんがテーマを読み上げて確認し、苦情とはどのようなものか具体的に取り上げました。冬にセーターを着るか着ないか。いつ着るか。そうした衣替えあるいは暖をとるのに自由がないとすれば、これは保護者が苦情をいいにくるのもわかる。こうした具体的なケースについて問題提起ありませんかと議論の方向を示されました。Dさんがこれを受け、「身だしなみ」の一部に髪型もはいると捉え、茶髪やパーマを自由にしてほしいとの「苦情」のケースを挙げられます。Aさんは、女生徒あるいは女子児童(このケースは少ないでしょうけれども)なら、化粧や髪飾りの「身だしなみ」問題があると指摘、また、男女ともにピアスのことも「苦情」内容になるかもしれないと指摘されました。Cさんは、制服の廃止にまで踏み込んで「苦情」内容を捉えられます。

 Dさんは、いろんな「苦情」内容が登場したところで、ではその対応をどうすべきか、学校としての取り組みを打ち出すべきで、「身だしなみ」に関する共同体制をとるべきであると述べられました。Bさんも同様の観点から、担任が自分だけで問題処理するのではなく、職員会議で共通の指導認識を持つべきであるとご意見され、同時に学校方針を確定させることが大切であるとご意見されました。Cさんも、校内の全教員に共通の指導認識ができあがるまで、即答を避けるべきであると述べられました。保護者からの「苦情」一般には、教員個人で答えてよいかどうか注意しなければならず、できれば学校全体として苦情に応ずる相談を持つべきであると慎重なご意見です。

 こうした諸説に対し、Aさんは、テーマの「あなた方」というところを再確認し、教員複数がこの「苦情」問題に対応すべきであるとテーマの本質を捉えられ、職員会議で議論するのはもちろんのことながら、校則の存在を保護者に伝える必要があるということを指摘されました。Eさんがいわれたように、どうみても学校側が融通を利かせてくれればいいのにと思われる規則もあれば、ご自身がいわれた化粧の問題もあるので、個別のケースに応じて「苦情」取扱いをしなければなりませんね。ところで「あなた方」の方も複数なら、「保護者数名」も当然複数です。複数で保護者が苦情をいいにくるのは、めったにありません。あるとすれば、学校に対する「いちゃもんつけ」ではなく、学校側がかなりの程度妥協すれば丸くおさまる内容の「苦情」であると考えられます。ここに気付くかどうかも、このテーマの1つのポイントといえるでしょう。しかし、そうだからといって、制服廃止や茶髪、ピアス、化粧などの、学校として「ふさわしくない」と判断すべき「苦情」のことを議論しないでいいわけではありません。テーマの本質を理解しつつ、それを広げ掘り下げるトピックとして、こうした点に関する討論も必要です。

 つづいてBさんは、Aさんもいわれた校則について議論を深めようとされました。学校において継続的な集団教育を実施していくには是非ともルールが必要で、「身だしなみ」の問題は勉学に取り組む姿勢にも影響を与えるものであると指摘されます。そして、校則・ルールを保護者会で伝えるなり、学校通信で確認的に伝えるなりし、いわば「予防線を張る」のも一案であると述べられます。それでも「苦情」が出てきた場合に、相談体制を整えて保護者に対応する計画を立てるべきとのお考えでした。Dさんは、このBさんの最後の点を補足し、校則で決まっているからの一点張りでは聞かない保護者も想定されるので、快適な学習環境の意義を強調して伝えると保護者の理解も得られるのではないかと述べられました。

 EさんもAさんに同意しつつ、保護者にどのように伝えるかは、一方的なものであってはならず、保護者の立場に立って考えるべきであると主張されます。また、セーターに関しては、セーターの価格もある、高価なセーター、安いセーターと、家庭の経済環境も視野に入れて「苦情」対応するべきであろうと述べられました。Dさんは、これに答え、学校でセーターを一括購入するのもいい、中学生らしい、高校生らしいセーターを選べば服装問題は解消されるのではないかと考えておられました。保護者数名は代表として学校に「苦情」申し立てているわけで、だとすればPTAにこの「苦情」内容をかけてみるのも問題解決の一助になるのではないかとDさんは指摘されます。セーターの価格については、討論の中でもありましたけれども、数千円ではなく5万、6万円のセーターを着せてくる保護者もいるので、Eさん、Dさんのような「統一セーター」の話題が出てくるわけです。

 Bさんは違った観点からテーマを再考されようとし、「苦情」があるのは生徒が保護者に話している証拠であり、保護者の「苦情」としてあらわれる前に生徒理解をすすめておけばよいと指摘されました。Aさんは、この観点を逆転させて、生徒に対してきまりがあることの意味を考えさせ、それが保護者に伝わるように指導したいと話されました。なるほど、保護者と生徒が学校のあらゆることについて話をすることはよいことです。場合によっては生徒を介して保護者も啓蒙されますしね。

 ここでCさんは、校則は不動のものなのかと疑問を投げかけられました。これはいつかは出てくるご意見ですね。ルール、校則、規則、それを伝えるとなると、所与のルールが絶対であるとなります。生徒にそう捉えられる心配はないだろうかとの指摘です。校則は変える方法がある。生徒会活動でちゃんとした根拠があれば変えることができる。正式な話し合いを経た生徒の自主決定であれば、それを教員側は真摯に受けとめて校則改善の道もあることを保護者に伝えるべきだし、生徒にもそうした「やり方」を伝えることこそ民主的な態度ですね。Dさんも、生徒総会で生徒の要求が可決されれば職員会議で議論する余地があると述べられました。

 実はここで与えられた討論時間の半分くらいだったのですけれど、議論が行き詰ったようでした。発展的な、あるいは掘り下げるような意見が出てこないような雰囲気になったのです。空白の時間、これを討論参加者は心配するわけです。

 Cさんは、思い切ってここで今までの議論をまとめましょうと発言されました。時間の半分くらいでこの「まとめましょう」という発言が出たことに、討論終了後「ものいい」が付きまして、ちょっと早いのではないか、もっと議論するポイントを探すべきではないかと反省点が出されました。実際、討論参加者の立場からいえば、お風呂に浮かべたオモチャの船が風呂釜にあたっている状況で、力一杯推進しているのであるけれども進めない状況ではなかったかと思われます。その意味では「ちょっと早いのではないか、もっと議論するポイントを探すべきではないか」は酷な指摘ではありました。ただ、Cさんは、なんとかこの状態から脱出したいと思っていたわけで、まとめましょうとなったわけですね。しかし、その前に、討論参加者に「他にご意見なにかありませんか」とワンクッションいれるとよかったと思います。そこで何も他の討論参加者からご意見が出なければ、そこでまとめをしましょうと発言されれば、討論傍聴者の印象が違ったことでしょう。

 「まとめ」の内容として、望ましい対応の仕方は、1即答を避ける、2職員会議にかける、3個人的対応を避け学校対応とする、4PTA活動に報告する、5通信で校則を再確認する、などが討論参加者から繰り返し的に述べられました。4については学校評議員や学校運営協議会のことを述べてみるのもよいでしょう。こうしてでてきた一つひとつに改めて議論の糸口を探ろうとし、Aさんは保護者と生徒が両者理解できうる校則の必要性について指摘され、Bさんは、規範意識を持たせるためのルールであるということ、「身だしなみ」もルールであるから集団を維持するため、ある程度の「取り締まり」は学校裁量であることを主張されました。

 Dさんは、校則の中でも絶対的な規定といい形で変更できる規定があるとし、その妥協点の発見についてご意見されました。ルールは「境界線」ですからね。Aさんは、学校の活動に生徒が集中できるかどうかが、「妥協点」になると考えておられるようで、装飾具が気になるなら勉強できないだろう、寒いと学業に集中できないなら、セーターは必要だろう、とこういうふうに合理的に話されました。Eさんは、妥協点に関連し、服装がだらしないとはよくいう注意の言葉であるけれども、シャツを出したままの服装が果たしていいのか悪いのか、大人の目線と生徒の目線では判断基準が異なる。こうした場合はどうすべきだろうかと問題点を出されます。Cさんがこの問題点に応じ、生徒の気持ちをくむのはいいが、校則ではくみすぎてはならないと述べられて「一線」の緊張感を重視し、シャツを出したら落ち着くとしても、これはあまりみていていいものではなく、合理性ある決定をするべきであると主張されました。いうまでもなくタバコなどは法律で未成年には禁止されているが、「身だしなみ」はグレーゾーンなので、難しい判断に迫られると付け加えられました。

 ここで時間がきました。苦しい20分間だったでしょうか。討論参加者からは、「ありがとうございました」の終わりのあいさつのあと、「うーん」というような反省のため息とでもいうのでしょうか、そうしたものがありました。

 しかし、立派な討論でしたよ。ワタクシは合格点あげてもいいと思っています。ワタクシが話し合ってほしいと思っていたトピックはすべて登場していたからです。その掘り下げ方を次回、同じようなテーマのときに再考すればいいのですから。「服装の乱れは生活の乱れ」などという古臭い、しかし今でも通用しそうな言葉をどう解釈するか、ということや、討論参加者が職員会議をしているつもりで具体的な対応策を構成してみるのもいいでしょう。また、保護者対応なのですから、家庭訪問の話題があってもいいですね。「身だしなみ」に関連して、体操服、給食のときの衣服も話題として微妙なところですがいいかもしれません。

 「身だしなみ」というように、微妙な表現でテーマが与えられているところに、切り口を見出してみてくださいね。

 ついに勉強会も第100回。もっといいものにしていきたい。そんな気持ちを忘れず、取り組んでいきます。
(12/11)

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