日々旁午

2012


■つづいて当勉強会の名物コーナー、「自己売り込みのツボ」の報告と検討です。3分間で自分自身を見つめなおし、自分とは一体何者なのか、何をしてきたのか、何ができるのかをまとめるものです。さらには、どうして教員を目指すのか、目指した先には何があるのかまでを展望したものであれば、もっといいです。まあ、最後の問いは教員になってからでいいかもしれませんね。
 とにかくこの3分間をまとめるのは、たいへんに骨の折れる作業です。これまで20人くらいの方の報告を傍聴者と一緒に検討してまいりましたが、みなさん、よく考えられたものでしたし、個性をだそうと必死なものでした。教育委員会の面接官に「是非ほしい」と思われるには、どうすればいいのか。そういう資質能力をいままで培ってきたか。それを表現できているかが問われます。
 傍聴者の側も必死で聞いているしコメントも辛口が多いでしょう。ワタシもそうです。指摘を緩めないところに、最善のものが生まれることを期待しているからです。しかも報告者と傍聴者とのあいだに教育的愛情を同居させた切磋琢磨の精神がある。
 今回は、MさんとSさんのお2人が挑戦されました。「この段落いらない」とか、言葉の選択が悪いとか、イロイロ出ました。内容については、パーソナルな記述ゆえに、ここでは書きません。また、文面は回収し、ご本人に渡します。傍聴者からもらったコメントを読み返し、再構築してください。
 最後に集団面接の練習です。6名の方が20分ぐらいで集団面接に挑戦。最近は質問事項も繰り返しのものがあったりなどして応えやすくなっているのではないでしょうか。それはこちらとしては意識的にやっていることでして、「習熟」です。質問事項については右欄の質問集をみていただくとして、何度も繰り返している集団面接の際のポイントを忘れないでくださいね。
 師走も半ば。寒くなってきました。今年は例年にない寒さですね。体調を崩さないようにしないと、大病に発展しそうな感じです。みなさま、手洗い励行、うがい励行。ではまた。
Dec.10,2012
■きょうは、寒かったですね。そんな中、当サイト主宰勉強会を開催いたしました。ジングルベルが流れる大阪市内の生涯教育関連施設においてです。ご参加くださったみなさま、オツカレさまでした。今回、新しくご参加された方、いかがだったでしょうか。このような感じでいつも勉強しておりますので、、またご参加くださいね。
 昨日いいましたように、奈良の1次マークシート問題をてがかりに、教職教養の勉強をまずいたしました。今回は、2ページ進みました。快挙です。一つ目は、教育法規の実際的な問題でした。問題そのものは簡単なものです。しかしその法的根拠がどこにあるのかとたずねられれば、答えに詰まる問題でもあります。施設利用や校内放送、出席停止や臨時休業などなど、個別の法規を伝達しましたので、確認されることを期待します。
 また、「『生きる力』をはぐくむ学校での安全教育」を素材とした問題は、難問でした。選択肢があるものの、同意義の熟語のように感ぜられ、選ぶ根拠がみつからないからです。とりわけ、季節・時間・自然災害等のところは、なんともいえないものがあります。
 これで、奈良の1次試験マークシート解答解説は、「4/16」まで進みました。ちょっとホッとしています。ただ、予習をしてきた方が少なかったのは残念なことでした。なぜなら、予習をされる方は、おそらく、授業の教材研究もされる資質がすでにあると判断されるからです。
 今日の更新はこれまでにいたします。つづきは、あすの更新で。寒いですから、身体に気をつけられるように。
Dec.9,2012
■あしたは、当サイト主宰勉強会を開催いたします。ご参加のみなさま、よろしくお願いいたします。あすは、いつものメニューとかわりありません。しかし、内容を高めていきましょう。ならの1次試験マークシートの解答解説、自己売り込みのツボ、集団面接です。集団面接の挑戦者は挙手制で決定します。「前回と違う自分をみせる気合」を持って、参戦してくださいね。
 あすご参加が急に無理になった方や、現在風邪などで調子の悪い方、無理しないでくださいね。
Dec.8,2012
■あすは、土曜日。勉強会がないので、久々の土曜休みとなる。ちょっぴり、家で読書して、ちょっぴり、家でイヌと遊んでみよう。そうだ、近くのスーパー銭湯に行くのもいいな。1年の垢を落としに。湯冷めすると風邪ひきそうだから、ウワッパリをごついのにしよう。それにしても、急に寒くなったものですな。
 みなさん、体調管理をしっかりしましょう。
Dec.7,2012
■楽しいというよりもむしろ暗黒時代ではあったけれども、高校時代はそれなりに勉強もし、運動もした。高校のときのあるクラスメートとは、ひょんなことから付き合いがはじまった。Tとしておこう。友情は、落書きからはじまる。文化祭の日であった。Tも私も別々に、文化祭の展覧をみてまわっていたのである。
 私は、なにを油断したのか、おそらくは文化祭の雰囲気に酔っていたのだろう、とある教室に、黄色い表紙のノートを置き忘れていた。万年筆も置いていったのであった。
 そのノートには、米粒のような大きさの文字で、その当時の私のいろんな思いをつづっていたものだった。たとえていえば、きわめて丁寧に、手書きでボーリングのスコアをつけているような書き方で、日常の出来事を綴っていた、とっても大切にしていたノートだった。
 お察しの通り、落書きされたのは、私が大切にしていた黄色い表紙のノートであり、落書きに使われたのは私のお気に入りの万年筆だった。落書きしたのは、まだそれほど仲がよくなっていなかった頃の、Tである。
 ノートを大切にするだなんて、思春期の男の話としては、あまりないことであろう。ふつうはバスケットボールかバット、あるいはグローブだろう。だが、継続的に2年近くいろんなことを書き綴っていたノートであり、私にとってはなくてはならないものだった。
 手垢もつけずに丁寧に扱っていた。まさに、「幸せの黄色いノート」である。センターを糸でしばったよくあるタイプの大学ノートではなく、グルグル一本のリンクで背中を帳尻したスケッチブックタイプであった。いま、こう書けば、懐かしさが甦る。いまはもう、この手のタイプのノートは、売ってないのではないか。
 私は一通り文化祭を流して、ノートの置いてある教室に、憂いも何もまったくなく、楽しい気持ちで戻った。だが、黄色いノートを前にして、顔は青黒くなった。手に取ることもなく呆然としていた。黄色いノートの表紙に、私がみたこともない、子どもっぽい、絵ともいえぬ絵があった。
 なにか漫画の主人公であったのだろうか、描く才能のまったくない人間が、ブルーブラックの万年筆で、しかもギリギリとノートを切り裂くばかりの筆圧で、人間とも動物ともはっきりしないくだらん「図」を描いていたのであった。後日、落書きされた表紙を修正しようと策を凝らしたのであるが、溝ができるほど強くギリギリと描かれていたことがネックとなって、断念した。だからよく憶えている。
 Tが呆然と立っている私のいる教室にやってきた。Tはまだその頃、めぐりあわせで同じクラスになっただけの存在に過ぎない。そのTが、机の上に置かれた黄色いノートを指差して、「この絵、うまいやろ。ちょっと描いたってん」。
 絵心がないだけではない。今流でいえば、KYであることはいうまでもない。寂しそうにため息をついて、無二の黄色いノートをみている私に、そういうように接触してきたのであるから。ただただ2年書いているノートだから、残念な思いが顔ににじみ出ていたはずだ。それなのに、「ちょっと描いたってん」。
 怒る気力もなくして、「これは俺のノートや」といい放つしかなかった。Tの態度はさすがに豹変した。それから、偶然クラスが一緒だっただけのTと私は、友人になった。あまりにもすまなさそうにしているTに、「まあ、知らんかったんやから、しゃーないな」といったのが、死ぬまでつづくであろう友情を作った最初の会話だった。
 そのあとはよくつるんだ。焼肉屋で私の大学合格を祝ってくれたのもTだった。「にいちゃんら、牛一頭喰うんか!」と、よくあるセリフを店の主人からいわれた。
 私はパチンコとは縁がまったくない。おもしろいわけがない、といったので、無理やりTは「やらへんぞ!」とぎゃーぎゃーいっている私をパチンコ屋に連行した。私は、Tの金がなくなっていくのをだまって見守っていた。タバコを買う金もなくなって、私がTに一本めぐんでやった。
 Tの結婚式では、友人代表として挨拶をまかされた。祝福だけだった。復讐心は頭の片隅にもなかった。黄色いノートの復讐をいつかしてやろうと思っていた気持ちを、実現できたんじゃないか。そう思ったのは、彼から「結婚しました」のお約束ハガキが来たときであった。式場で花嫁のドレスが何色だったか思い出せない。黄色であったと思いたい。
 毎年、年賀状だけの関係になったのは、Tに子どもができたからである。さすがに子育て期間だから、時間のやりくりがたいへんだっただろう。私とTと会う時間はどんどん減っていき、しかも私が引越しをして地元を離れたことも手伝って、ついには年賀状だけになってしまったのである。しかしそうしたつながりが、これまた長い期間継続しているのは、いいことだと思っている。
 年賀状を昨年出さなかった。祖父を亡くされたのが理由で、先に喪中の案内がきていたからである。そして今年、Tから年賀状が来た。絵心のないウサギが書いてある。子どもの描いた絵だろう。血はつながっているといわざるをえない。
 私は今年、Tに年賀状をだしていなかった。年賀状は、前年に来た分を出すことにしているので、喪中のはがきを別にしておいた関係で、出し忘れてしまったのである。
 友人であれ、先輩であれ、一端途切れると出さなくなるのが年賀状だろう。相手方の喪中が現実の人間関係を切断してしまうことがあるということに、少々の驚きをもっている。しかし黄色いノートに落書きされた敵を討つまでは、Tと切れるわけにはいかない。
 今年は、喪中のはがきも年賀状といっしょに輪ゴムで束ねておこう。そうすれば、出し忘れることはないし、いつかは仇討ちもできるからである。
 今年も、頼んでおいた年賀状が100枚ほど届く。住所は手書きである。だが、あのときの万年筆ではなく、愛用の安物のブルーブラックペンで書く。いつも、勉強会で受講生の「悪口」を書くために持参しているやつである。
Dec.6,2012
■勉強会の最後の1時間ちょっとは、いつも集団面接の練習にあてています。この土日もそうでした。土日ともに、6名の方がチャレンジしてくださいました。時間は25分程度です。
 集団面接は、@面接官の質問の意図を間違いなく捉えているか。A発言内容に語るべきことがあるか。B発言の長さ。」の3点で決まります。これが基本です。
 この土日も、スタンダードな質問からはじめました。ただ、質問の意図を面接官役であるワタクシがはっきりいうことにして、挑戦者にちゃんと捉えてもらう工夫をほどこしました。
 質問事項としては、志望動機だとか、長所と短所だとか、一般的なものに過ぎません。それでも、端的に短く述べ切ることは、簡単なようでそうではないでしょう。このことは、やってみてはじめてわかることです。これを何度もこなせば、先輩たちのように、合格点に達します。
 何度もいいますが、まずは@を確実にしてください。その次に簡単でいいですからAですね。Aについて注意するとすれば、一般論や本に書いてあることではなく、自分の経験から述べるのがよいです。
 次は12月9日です。残り座席4つほどあります。迷っている方も、どうぞ、どうぞ。「ドアは、ノックするためにある」。
Dec.5,2012
■この土日は、当サイト主宰勉強会を開催いたしました。ご参加のみなさま、オツカレさまでした。ありがとうございました。土日ともに同一のプログラムとなりました。
 この土曜日の勉強会から、奈良の教員採用1次試験の問題を題材に、教職教養の勉強を進めることにいたしました。土曜日は、まず、1〜3の問題を解答解説いたしました。教育基本法と日本国憲法という最も知られた法規であるにもかかわらず間違っている方がいらっしゃいました。ここで点数を落とすとたまりません。必ず出題されるとわかっている法規ですから、全文を暗記する覚悟で取り組みましょう。ただし、法規特有の表現がありますから、その点に注意する必要があります。
 奈良の3番の問題は難問です。教育公務員特例法のの諸条文を借りてきて、条文そのものの文章ではないため、正確な条文理解と記憶が試されます。
 日曜日には、4〜6の問題を解説いたしました。4の地方公務員法は、優しい問題でしたが、この法規の特質を理解していれば、後々同様の問題が出題されても楽になります。そうしたところを解説いたしました。5番は学校教育法から、各校種に関する教育の目的を定めたところをたずねる出題でした。こちらは簡単だったようですね。6は、また難しい問題です。しっかり、法規とにらめっこしていなければできないでしょう。
 いずれにせよ、教育法規の正誤問題や穴埋の問題は、大阪圏と違って奈良の場合、正確な記憶が求められます。これを期に、がんばって正しく、精密に憶えてください。
 つづいて、3分間で自治体に自分を売り込む文面を披瀝するコーナーである「自己売り込みのツボ」を実施しました。Tさん、Aさん、Kさん、Yさん、オツカレさまでした。TさんやKさんは講師としてがんばっていらっしゃる方の報告でした。具体的な事例を紹介され、熱意が感ぜられました。ただ、全体の文章構造が完全でなく、段落のつながり具合がうまくいっていないですので、再考してください。Aさんも講師としてがんばっていらっしゃいます。Aさんのツボに対する議論は白熱しました。「客観的な日本語」の「客観的」に議論が集中してしまいました。全体としてうまく書けていたので、こうした細部の言葉の受け取り方に参加者の問題意識が集中したのでしょう。「イイタイコトはわかる」がしかし、「誤解される受けとめ方になる」といったところでしょうか。
 Yさんは、4名の報告者の中で唯一の大学4回生。4年生らしい理論的勉強を下敷きにした文面でした。日曜日に報告されたものです。KさんとYさんとを評してワタシは表裏といったのですけれども、その意味はおわかりになったと思います。4年生ですからどうしても教育の実務経験が少ないですね。そこから実務を文章化して経験談を語ることができていない報告となりました。ただし、これは、一長一短です。かちっと決まる文面も必要です。みなさんからのコメントを参照し、何パターンも作成してみてくださいね。
 最後に集団面接を実施しました。この模様については、明日の更新といたします。
Dec.2,2012

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