日々旁午

2008



おしらせ今後、当サイト主宰勉強会にキャンセルがありましたら、この「旁午」欄においてアナウンスし、再募集をさせていただきます。再募集はの記号を用いまして表示いたします。開催日程はこちらです。ただし、キャンセルのあった当日朝にご連絡いただいても、連絡がとれません。ご了承ください。その意味では、極力キャンセルされる方は早めのご申告お願いします。
当サイト勉強会で使用している問題集や参考書ほかを、大阪駅前第2ビル地下2階で、いつでも購入することができるようになりました。地下2階にレンタルボックス・キャビン(06-6344-0509:営業時間/平日11:00〜19:30/土日祝11:00〜18:00)というお店に陳列しています。問題集のほか、しょうもない小物も置いていますのでご覧ください。合格お守りのキティちゃんも!
現在、「シート式B」、「シート式C」、「平成19年夏実施大阪府過去問解答解説集(教職教養部分のみです)」、「古本(各出版社のもの)」、「いじめ関係文書(資料集です)」、「新しい答申『幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について』の解説付資料集(答申そのものをワタクシの判断で精選し、縮減したものに解説を少しだけつけたもの)」、をおいています。
 なお、今年1月17日付の答申「子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体としての取組を進めるための方策について」も、近々おきます。こちらは、解説2枚を含め、15枚ほどに仕上げました。安価にて提供します。勉強会参加者には配布しますので、購入しないよう、ご注意ください。
レンタルボックス・キャビン店内に連絡掲示板が設置されています。連絡掲示板にご要望を記入いただければ対応しますので、必要な資料あるいは問題集について簡単にコメントくださいませ。たとえば、現在、「平成17年夏実施大阪府過去問解答解説集」、「平成18年夏実施大阪府過去問解答解説集」、「シート式A」はおいていませんが、コメントがあれば、おきたいと思っています。そのほかは、こちらのページ(日程の下に資料の一覧表があります)、および、こちらのページを、どうぞご覧ください。よろしくお願いします。

各種資料ほかをご購入いただいた方々、ありがとうございました。お礼申し上げます。

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(承前)多様な校種をめざす方々が集まって議論するむつかしさと面白さがここまでの討論でよくあらわれています。Aさんの意見が出て1巡し、Eさんがここまでの議論から、表現力育成の観点が言語活動、コミュニケーション能力、体育の創作活動という3点が出たことを確認したあと、このほかになにか表現力育成の構成要素はありますかと振られました。これに応じ、Aさんが、表現力の育成は各教科の特性にもよるけれども、それだけではなく、クラス全体で表現力が試される場合があると述べられます。それはAさんによれば、文化祭や体育祭のときに試される表現力であると発言され、他者と団結して表現する観点を提出されました。
 Dさんは、全体の中の個人というAさんの提出された観点に刺激され、集団における個人の表現力ということを語られます。Dさんはピアノ歴が長く、ピアノを通してどのように個性を表現するか苦心されていたことを話されました。
 Fさんは議論をテーマに引き戻し、教員の使命は、学校を卒業してからも生きていく力を児童生徒に身に付けさせることにあると述べられ、表現力も人生を生きる力であると規定されます。だからこそ、Aさん、Dさんの提出された集団の中の個性の表現が大切になってくると発言されました。Aさんはこの発言を受け、それをどう評価するかという新しい観点を議論に登場させ、教員側の課題であると指摘されます。そしてこうした表現力の評価について、児童生徒の聞く姿勢を高く評価するべきであると持論を述べられました。ここから国語的能力ではありますが、「読む」、「聞く」、「話す」、「書く」について議論を推し進めて下さったらもっとよかったですね。この聞く姿勢の評価ということに関連し、Fさんはディスカッションにおける問題と捉え返し、ディスカッションにおける聞く姿勢とともに、意見を積極的にいう態度をどのようにして形成するかとの問題を出されました。これはディスカッションに慣れているかどうかということにも関連するとFさんは議論をつづけ、グループセッションの面白さをもっと話されたいようでした。英語志望のFさんらしいご意見でした。
 意見を積極的にいえない児童生徒ということに関連し、Cさんは特別支援の立場からご意見されました。喜怒哀楽を言葉にして出しづらい児童生徒は存在するのであって、障がいのある児童生徒の場合、表情を持ってしてもそれが出せないケースがある。そのときにコミュニケーションツールとして機器を活用すると述べられます。VOCAという機器であるそうで、「うれしい」や「楽しい」などの感情表現をボタンを押すことによって表示し他者に伝えるというものです。
 Gさんは、なかなかなにも発言できない児童生徒に対する対処法をインターンシップ経験から学んだそうで、お友達の意見が自分と同じ意見であったとしても、それをまとめていってみることが大切であるとのことです。自発的に発言できなくても、こうして話したことを繰り返していわせてみることが、表現力の向上への第一歩であると捉えられています。Bさんも、人前に立って発言することが大変な児童生徒が当然存在することを前提し、少人数のクラスでやってみてはどうかと提案されます。発言の最中に詰まってしまう児童生徒がいても、それを辛抱強く待つ姿勢が求められていると教員としての自覚を持ったご意見でした。児童生徒の発言が一段落つけば補足すればよいとのことです。Eさんは、人前で話すことは大人でもむつかしいが、話すための前提作業としてワークシートを作り、発言したいことを書き発表するという段階を踏んだ指導をするのがよいと提案されます。CさんもGさんと似ていますが、おうむ返しでいいからひとことでも繰り返して言葉にしてみることが大切であると述べられます。そしてその表現された事実をほめ、自信を児童生徒に持たせて表現力の向上につなげていくと抱負を語られました。
 ほめるということでは、Aさんもそうで、表現しようとする意欲を持たせてやる指導を私たち教員は実践しなければならないと述べられました。Dさんもほめて育てることを念頭におき、児童生徒に寄り添って指導することが表現力の向上だけでないにしても重要な教員としての姿勢であると発言されました。Dさんは、そうした態度を間合いを詰めていくと表現されましたが、奈良の大仏を絵に描いてみようという時間に実践されたことを報告されました。「大仏は丸い?四角い?」といったイエス・ノーで答えられる質問をつなげていって「間合いを詰め」表現力育成の本質に接近していくと述べられました。
(つづく)
(2/20)

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先日実施した集団討論の模様をお伝えいたします。今回のテーマは、「表現力は学力を構成するものですが、具体的にどのような学習を通じて形成しますか。議論してください」でした。このテーマに、今回は7名の方が20分間でチャレンジしてくださいました。このテーマは、答申の議論とも絡むものです。そうした意味では、議論の中に、答申の思想を組み込み、それを解釈したご意見があってもよかったと感じております。まあ、しかしながら、いままさに勉強している答申ですから、なかなかそううまくは参りませんね。各参加者の教育実践が発言の基礎になっていました。これもいいと思います。
 まず、Cさんがテーマを確認する発言をされました。最近、Cさんは、トップバッターを買って出るケースが多いですね。リードオフマンの役割をどのように果たすか、むつかしいところですが、2次試験の対策として、特別支援の議論を持ち出すのはいいのではないでしょうか。本番では、特別支援をめざす方々といっしょになるわけですから。ただ、この勉強会では、ある種の違和感がありました。大切なことは、校種に捉われず現在の教育(行政)的背景を語る方がよろしいでしょう。そのあとで、ご自身の立場からのご意見を述べたほうが、議論内容に関する協調性という点ではよいと思われます。
 たとえば、「新聞遊び」ということを特別支援の立場から、表現力を育成する手段としてAさんは述べられたわけですが、それが、たとえば小学校志望者にどのように捉えられるかは考えておかなければなりません。新聞を使って、それを破ったり、丸めたり、くしゃくしゃにしたりし、作品を児童生徒に作らせることは、それはそれで特別支援の場面では大切なことですし、欠かせない実践であることは十分に理解できるところです。自由な表現を児童生徒に求める点でもいい実践でしょう。
 ただし、テーマの冒頭、「表現力は学力を構成するものですが…」となっているのを他の討論参加者がどのように意識しているかといえば、まさに「学力としての表現力」であって、とすると、「新聞遊び」の「遊び」は学力なのかな?となるわけです。あくまで学力との関連で新聞「遊び」を説明する姿勢が求められるでしょう。そうすれば、校種を超えた議論の土俵の広範化を期待できます。また、この例示とご意見を受けて、次の発言者はどのように意見をいえばいいか、かなりむつかしくなります。せいぜい新聞をキーワードに、新聞を使った学習法から表現力を高めていく、といった発言を引き出すことができるぐらいでしょうか。
 このむつかしい役割を引き受けたのがDさんでした。しかし、Dさんは、Cさんのご意見を引き継ぐというよりむしろ、表現力の意味規定をするという方向に水路付けられました。表現力を、自分の考えを伝える能力であるとDさんは規定し、それは言語を媒介して達成されると述べられます。小学校低学年でひらがな、成長に応じて漢字を学んでいきますが、それらを使い、いわゆる「せんせいあのねノート」を作らせたいと抱負を語られました。児童生徒が日常を描写し、語り、書くことを練習するのが、表現力を育成する前提となるとの考え方です。
 ここでわかるように、特別支援、とりわけCさんの場合、言語能力に障がいのある児童生徒を担当されているようですから、Dさんの述べられた言語を媒介とする表現力の育成とは話が噛み合いません。これはこの勉強会だから起こりうるいい点でもあり、悪い点でもあり、勉強会の特色と理解していただけると幸いです。それに、「特別支援教育は教育の原点」なのですから、特別支援の内容や教育方法論を学ぶことは大切です。
 Bさんも、表現力とは児童生徒が感じたことを「外へ出す」ことである、自分を外へ出すことであると、それこそ「表現」され、それは国語科で養われるところが多いと捉えられているようです。Bさんは、たとえば小学校低学年において、国語の物語文を読み、児童生徒にどのように感じたかを意見発表させるところから表現力育成を手がけようとお考えでした。
 Eさんもほぼ同様に、自分の考えを他人に伝えることが表現そのものであり、その力をつけてやることが教員の使命であると位置付けられています。そして、他人に自分の考えを伝えるときに、「理由付ける力」が必要と付け加えられます。まさに、why-because関係なわけですね。そうした理由あるいは回答における意味、意図を含めた理性的な反応を表現力に込められたところに、Eさんのご意見の新鮮さがありました。Fさんは、表現力をほぼコミュニケーション能力と捉えられていたみたいです。相手にわかってもらうことが大切であるとの発言に、Eさんのイイタイコトがありますね。そこから、第1に、個性を伸ばすための表現力育成として作文教育などを、第2に、他者との調整能力を考えた表現力育成としてディスカッション、ディベートを現場に取り入れると発言されました。第2のほうは、要点をついた発言能力が必要になってきますね。高校を志望するEさんの立場がよくあらわれている発言です。
 Gさんは、いままでの議論を聞かれていて、表現力は言語活動だけではなく、身体で表現する場合もあることを指摘され、体育における創作ダンスを取り上げられました。このご意見も議論に広がりを持たせるものといっていいでしょう。創作ダンスにおいて自己の感情を表現するということを述べられたとき、あまりストレスの発散などマイナスの説明はする必要ありません。むしろ、いい意味で自己表現をしている例示をするといいですよ。
 1巡目の最後に、Aさんが発言されました。言語活動の前提として知識や技能の育成は避けられないとの立場からのご意見です。すなわち、基本的な知識がなければ、表現しようとしても言葉にならないわけであり、社会の仕組みを理解していないと社会科などでは表現するにもできないわけであり、そうした基礎基本をまず授業で定着させることが先決ではないだろうかとの問題提起でした。ここには、レポート作成という高度な学習が前提されています。自ら調べてそれをまとめ言語化する表現力は、これまたAさんの志望する高校において育成したい表現力ですね。
 とすると、さまざまな校種において、「学力としての表現力」に多様性があるということが理解されます。そして、それを育成する教員側の方法論にも多様性がある。このあたりの共通理解を求めるのは、先のCさんの提出された特別支援の議論でも触れましたけれどもむつかしい問題です。しかし、校種間連携や交流教育が期待されている学校現場において、こうした問題を避けることもまたできないでしょう。
(つづく)
(2/19)

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昨日は、当サイト主宰勉強会に多数ご参加いただき、ありがとうございました。
 答申の講読もすすみ、ようやく学力形成と学習指導要領の関係性もみえてきましたね。ただいま、13ページまですすんでおります。参加していらっしゃらない方も、是非、読了しておいてくださいね。答申の解説の前には、必ず前回学習事項のポイントをお伝えいたしますので、そこで自己学習の成果と照らし合わせてくださいね。「生きる力」の理念の共有、基礎基本の定着からそれを活用する学力、具体的に思考力・判断力・表現力を身に付けるというスタンスでしたね。もうあと4回ほど、つまり3月の半ばにはこの答申は終了し、「子どもの心身の健康を守り、安全・安心を確保するために学校全体としての取組を進めるための方策について」にすすみたいと計画しています。こちらの答申は、15枚程度です。
 さて、次に自己売り込みのツボを実施いたしました。緊張感漂う中、Hさんががんばってくださいました。エビちゃん似のHさん、いままでの持てる力を発揮され、3回生らしい元気よさで挑んでくださいました。
 結果は… かなり反省点がありました。兎に角は、姿勢、ですね。ピシッといたしましょう。これは、当日も申し上げたことですけど、「カッと、ひたいをみせましょう。そして光合成しましょう(笑」でありました。自信のなさが姿勢にあらわれ、うつむき加減にいたします。是非とも前を向き、微笑んで乗り切ってください。当日みなさんからもらったコメントを振り返り、また、用紙に記入いただいたコメントに何度も目を通し、完成版をしあげてください。これが後に自分の武器になります。まあしかし、イイタイコトを確実にしそれが面接官にちゃんとそのまま伝わるかどうか、それをまずは念頭においてがんばってください。
 最後に集団討論でした。こちらは、今回は7名の方が挑戦されました。なかなか面白い議論になりました。ここまで細かにテーマを設定することは、本番ではあまりないでしょうが、だからこそポイントが多々あがってよかったです。この模様は、次回更新にいたします。
(2/18)

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あすは、第161回当サイト主宰勉強会を開催いたします。ご参加のみなさま、よろしくお願いします。あすのプログラムは、答申の講読、自己売り込みのツボ、集団討論となります。討論のテーマは、「表現力は学力を構成するものですが、具体的にどのような学習を通じて形成しますか。議論してください」といたします。
 大阪1次対策ご当地資料、70枚程度があります。勉強会の先輩たちが手分けして調べ、残していってくださったものです。勉強会のメンバーには、課題を出し、協力いただいた方にコピー代のみで、つまり700円程度で配布いたします。ご応募お待ちしています。
 香川における教採対策講座が3月から、広島における教採対策学習会が4月からはじまります。こちらもよろしくお願いします。
(2/16)

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みなさま、当サイト主宰勉強会に、多数お申し込みくださり、ありがとうございます。日程と申し込み状況をご覧になられればお分かりのように、満席状態がつづき、ご迷惑おかけしております。何分、小さな教室で実施している関係上、募集人数は限定されてしまいます。どうかご容赦ください。
 こうした問題を解決するため、この4月からは、水曜日も開催いたします。水曜日の午後、大阪市内までご足労いただける方、是非、一緒に勉強しましょう。当サイト主宰の勉強会は、何かを売りつけたり、宗教団体であったり、政治団体であったりではまったくありません。ただ、開催にあたって是非とも必要な経費から、参加1回あたり1000円〜1200円は必要となりますのでご理解ください。1回あたり、参加者は上記の1000円と、ご案内のペーパーや資料あわせてコピー代20円〜500円くらいが必要になってまいります。500円というのは、資料が50枚ということを意味します。
 いずれの曜日の開催も、どちらかといえば女性が多い状態です。おそらく、サイト経由で勉強会に行きたいなとお考えの方でも、とりわけ女性の方は、怖くて二の足を踏んでおられる方もいらっしゃると思います。そこは、当サイトの運営姿勢から、判断いただくほかありません。最近では、口コミで、当サイトの勉強会の存在が静かに広まっています。また、多数の合格者を輩出し、その合格者からのご紹介などによりまして、今年は参加者が急激に増えています。多様な要望にすべて応えることはなかなかむつかしいですが、継続的なご参加を可能とする制度も用意いたしました。
 しかし、はじめてご参加の方も、すんなり勉強会に参加いただけるように配慮しております。みなさまからのお申し込み、とりわけ、比較的すいている状態の水曜日午後へのお申し込み、お待ちしています。
 水曜日は、土日開催の内容のほか、少し考えるところありまして、初回は簡単に、採用試験の概要などをお伝えしたいと考えております。これまで当サイトにて紹介したこと、卒業生が残していってくださった受験報告、そのほかを活用し、いわば、教員採用試験の「ツボ」をお話したいと思います。なお、「まだ、勉強をはじめたばかりなんだけど」とか、「まったく勉強法がわからない」とか、「いまからで大丈夫なのかな」などといった疑問や心情をお持ちの方にも、少しはお答えできると思っています。
 みなさま、よろしくお願いします。
(2/15)

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(承前)つづいてBさんが発言されました。Bさんは、ほめる指導に対し、厳しさもどこかで必要とのご意見をお持ちで、それが緊張を生み、指導のスパイスになると述べられました。やる気をもたせる結果にもなると付け加えられます。そして、Aさんのご意見に関連し、発達に即したほめ方ということに言及されました。次にFさんは、ノート点検を実施したときのほめ方について報告されました。授業で勉強したことをイラスト入りでノート化していた生徒をFさんはみつけてコメントを書き、ほめたところ、該当の生徒はより一層、そのノートつくりを工夫したそうです。また、同じく実践例として、あまり授業を聞いてくれず寝ているときもある生徒のノートをみたところ、意外にも丁寧できれいな字だったので、それをほめたそうです。すると、やる気が出てきた結果を、これまた生んだそうです。ほめて育てるの効果が、この具体的なお話の中にあらわれていますね。
 Eさんは、みなさんの発言を聞いていて、成長を促すという点においてほめる指導のよい点を確認されました。その上で、児童生徒同士が授業ほかにおいて助けあい、お互いによさを認めあうことが期待されると指摘されます。その結果、たとえばいじめなどがなくなっていくのではないかと発言されました。Dさんも、このご意見に賛同を示され、ほめ、認めあうことの相乗効果、クラスのまとまりということについて発言されました。
 Cさんは、ここで、児童生徒の立場に立ち、彼らはよく教員をみていると指摘され、接し方の問題を提起されました。このほか、心が通いあえるような児童生徒同士の人間関係形成について触れられました。
 Bさんは、こうしたほめる指導を学校だけではなく、家庭でもすすめてほしいとの願いから、学級通信に、ほめる指導の実践例を掲載するのはどうかと発言されます。これに同意しつつDさんは、ほめる指導はいまや常識的になっているが、ただほめるといっても、ほめる種を用意しておくことが必要ではないかと問題提起されました。すなわち、Dさんによれば、児童生徒個々人の特性を踏まえ、「この子のこういうところをほめるため、その要素をあらかじめみつけておく」ということになります。Aさんはこれに付け加え、リフレーミングの手法も取り入れたいと発言されます。物事の見方を変え、ほめる機会を増やそうという試みです。リフレーミングとは、たとえば、「落ち着きがない」は「元気である」ということ、「静か」は「やさしい」ということ、このように見方を変えるとほめるポイントが出てくるということです。
 最後にFさんが、個性をどのように捉えるかとの問題を提示されました。個性を欠点とせず、プラスに認め、いい角度から教員がみつめることが、よりよい指導を可能にするとのご意見でした。
 ここでタイムアップ。20分間でほぼ20発言機会でした。
 討論の中に登場しなかったことといたしましては、みんなの前でほめるのか、後でほめるのかというったことや、いつも同じ児童生徒をほめてしまうことの危惧、ひいては、えこひいきの問題をどう捉えるかといったことが傍聴者から指摘されました。また、9日の議論から拾えば、個人内評価とほめる指導の関係性、ほめるのは容易だが見守るのは粘りが教員に必要、ほめると叱るを対立的に捉えていいかどうか、ほめられない児童生徒にどのように光をあてるか、ナンバー1よりオンリー1、などといったことが話題としてあがりました。
 さて、もう2月も中盤。4月からは、水曜日もみなさんと一緒に勉強しようと計画しています。水曜日は、淀屋橋近辺で開催します。内容的にはほぼ土日開催と同じですが、基礎を振り返りつつすすめてまいります。勉強の方法についても、なにがしかのアドヴァイスができればいいと考えています。
 きょうはバレンタインデーですね〜 あ、チョコレートもらっちゃいました。ありがとうございました。
(2/14)

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今回の集団討論の模様再現は、第160回に実践していただいたほうを取り上げます。テーマは、「『ほめて育てる』といいますが、そのいい点と悪い点とあると思います。それらはどのようなものでしょうか。議論してください」でした。このテーマに、6名の方が20分間で議論されました。仮にA〜Fさんとして、それを文字起こししてみましょう。
 まず、Aさんがテーマを確認され、各々テーマに即し、よい点と悪い点を出しあいましょうと提案されました。Aさんご自身は、よい点として、ほめることで自尊感情が湧き、「できるんだ」との感情が定着することであるとされ、悪い点は、けじめがつかないことと述べられました。すなわち、学校では、必ずしもほめる場面ばかりではないので、叱るときもある、だからそのメリハリをつけることが教員にとっては課題となるということです。Bさんもほぼ同様に、ほめることによって学習意欲が増進するので、小さなことでもほめれば、次のステップにどんどんすすんでいけるというのがいい点であるとされ、悪い点は、ほめるという優しい行為が甘やかしになっていないかどうか、その判断がむつかしく、児童生徒の将来を見通さずに安易にほめれば、まやかしになることもある、という点でした。この問題も、教員の立場に立った際に起こる問題点ですね。
 つづいてDさんは、児童生徒の指導において、否定的な接し方ではなく肯定的に向き合い指導することがよく、その点、ほめる指導は基本となるといわれます。ただほめる際に、どこまでほめるのか、どういう点をほめるのかその目標設定が議論されるべきであると主張されました。小学生でも低学年と高学年ではできることは違います。高学年の児童に「ちゃんと服が着れてえらいね」とほめても、どれほどの効果があるのか、ということでした。Eさんもよい点は学ぶ意欲が増進することにほめる指導の意味があると捉えられています。しかし、問題点として、たとえば作文を書く時間において、作文そのものの文章技術などの方法・技術を習得させるためにほめる指導を展開するのもよいが、実は教員として実現したいことは、いかに作文に熱中させるかというところにあるのであって、「ほめる指導」によって児童生徒をそこまで連れて行くことができるかどうかにあるとお考えです。Fさんは、自己肯定感を育むためにほめる指導は効果的で、認められた、満たされたとの感覚が、学習の飛躍と向上をもたらすとまとめられました。クラスでも、「構われていない」という児童生徒が多い場合、ほめることが存在、自己有用感をもたらせ、児童生徒は何事にも自覚的に取り組んでいく姿勢になるとのご見解です。その一方で、なんでもほめてしまえば、「からかわれている」「当然のことなのに」といった意識も発生させてしまう可能性もあるのが悪い点であるとされます。また、ほめる指導は、児童生徒に「ほめられたからこれでいいんだ」というように、自分から到達点にきたと考えてしまい、次のステップへの移行を堰きとめてしまうこともあると指摘されました。Cさんは、このFさんのご意見を受け、学力面で現状維持にとどめてしまう危険性がほめる指導にはあるのかもしれないと発言されました。また、ほめるばかりでは、本音を伝えられない場合もあるので、表面的に当たり障りがない指導とはなっても、真実の指導にならない場合があるとご意見されました。もちろん、認められてうれしいとの反応が児童生徒にあるわけで、これが他の討論参加者も指摘されたようにほめる指導のよい点であると考えておられます。
 ここで、Dさんは、ほめる指導のマイナス効果について言及されました。学習意欲のみえない児童生徒にあえてほめるといけないかもしれないとのことです。このご意見は、Fさんのご意見と響きあうところがあります。安易に「上手にできたね」と声をかけてしまい、実はその声をかけられた児童生徒が「ぼくは上手にやってない」との自覚があるとき逆効果の指導となるのではないかとのことです。がんばっていない児童生徒には、叱る方がよい場面がありますね。
 Eさんも同様に、ほめるときはほめるが、何もないときにほめてはいけないと述べられます。ただ、中1ギャップについて指摘されたのはよかったですね。ほめるにあたり、要求が高くなるとほめられなくなって児童生徒の方では混乱が生じることもありますからね。
 これまでの議論を束ねてAさんは、ほめて育てる指導は、発達段階に即したほめ言葉が用意されるべきであるとまとめられました。Aさんは、特別支援学校をめざす立場から、作業に苦しんでいる児童生徒をなかなか待つことができず、ついつい手助けがはやいときがあって、「やあ、よくできたね」と声をかけても児童生徒は怪訝な顔のときがあったと反省の言葉を述べられました。
(つづく)
(2/13)

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この連休に、当サイト主宰勉強会を2回開催いたしました。昨日で第160回を迎えました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。両日とも、ほぼ同じ内容となりました。まず、答申の検討です。例の「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について」を読みすすめています。だいぶんページ数が多いので、土曜と日曜と同一の説明をするのではなく、継続した形で読みすすめています。昨日までに、第3章まで検討終了しました。まだ少し時間をかけて、背景的説明を加えつつ講読してまいりますので、みなさま、お付き合いください。
 次に、「自己売り込みのツボ」でした。両日ともお一人づつ報告担当していただきました。まず、Hさん。Hさんは大学3年生。これまでの経験を書き綴り、売り込もうとされていましたが、経歴談になってしまったところが残念です。「こういう経験をして、こういうことを学んだ」から一歩すすめ、「だからこういうことができる」というようにまとめなければなりません。是非、「河内の河童」で売り込んでくださいね。昨日はFさん。Fさんも、もう少し売り込みの意識を強く持ちましょう。すばらしい経験と経歴の持ち主であるのに、それを披露するにとどまっています。もう少し力強く主張を展開してもいいと思われます。大学時代のボランティアの経験、インターンシップの経験ほか、そこから学んだことを、将来にどのように生かせるのか、生かせるものとして結晶化しているのか。そうしたところを面接官にぶつける必要があります。結構、押し強くいってもいいと思うのです。そして、Hさんも、Fさんも、「つかみ」を工夫することですね。自己紹介でもPRでも、また、ワタクシたちの「ツボ」でも、最初の数行が勝負です。前にもいいましたように、野球で1回の表に10点取られたら、ほぼ負けです。マージャンでいえば、東1局にハネ満を振り込んでしまえば、それで終わりに近い。さらには、将棋で序盤に歩を2つも3つも丸損すればおおよそ勝ちはありません。そういうわけですから、最初が肝心。全精力を注ぎましょう。それは論作文でも同じです。ちなみに、Fさんの「ツボ」は、その点、心得られていてよかったです。
 最後に集団討論です。こちらの再現は次回更新にていたします。
 うーん、風邪がはやっています。インフルエンザも。体調を整えられて、学習をすすめてくださいね。ワタクシも、自らを愛します。
 珈琲会には、久しぶりにKさんが登場。お土産もいただきまして、ありがとうございます。春からの教員生活、がんばってくださいね。理科離れを食い止める人材を、「浩の教室」から送り出すことができてウレシイです。あなたを採用しなかった京都は、見る目がないよ。
(2/12)

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2月17日(土)、24日(土)に、それぞれキャンセルがありました。JR大阪近辺開催、13時よりです。それぞれ先着1名の募集となります。右上のメールフォームより、みなさまからのご連絡お待ちしています。ドコモほか、携帯からのお申し込みは、ご遠慮ください。ブロックされて返信のメールが届かない可能性が高いからです(2月10日、15時20分現在、締め切りました。ご応募ありがとうございました。メールにてお申し込みされた方にはご返信しています。ご確認ください)。

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