日々旁午

2011



■はやいもので、もう2月も下旬ですね。みなさん、一所懸命、対策を立て、勉強を継続していることでしょう。
 ワタクシたちの勉強会も、離陸の過程を終え、そろそろジャンプアップの時期を迎えるにいたりました。秋からためてきた力を実践的に鍛えていく時期になったかと思います。
 19、20日の両日に申し上げましたが、1次試験のマークシートでは、大阪府の場合、30点はとっていただきたいと思っています。その際、重要なのは一般教養です。昨年、教職教養は8問に減りました。今年もこれと同じ出題数か、もっと減るかもしれません。大阪府限定で申し上げますと、試験という限定された「知識確認審査」でいえば、教育心理学や教育史は、まったくやらなくていいようになりました。府の出題担当者には強く反省してほしいのですけど、こんなんで、本当にいいのですか?いってみれば、大阪府の試験は、教育原理と教育法規だけでいい状況です。机上の教職教養的知識は無駄なものと捉えられているというほかありません。こうした状況は、奈良や神戸市などとはかなりちがいます。
 奈良や神戸市の教職教養は骨が折れる問題です。また、香川や広島、宮城などもそうでしょう。教員の資質能力を高めるのは、教職教養は奈良や神戸市くらいの問題が解けるくらい必要ではないかと思うのです。
 大阪府は、さらに、一般教養の比重を高めています。この点、「兵庫化」していると表面上感じられます。しかし、実態はまったくちがう。兵庫の一般教養は練られています。大阪府は年がら年中同じような調子で、際物的試験内容といっていいでしょう。大量の受験生をさばくことや、問題を作ることの面倒くささが、毎年の試験内容を手にしてみてとれるところです。これじゃあ、いい教員が集まってくることはないのではないでしょうか。
 大阪府には、もう少し採用のことについて考え直してほしいです。
 一方、大阪市も同じです。大阪市は、大阪府より、さらに悪い状況といえるかもしれません。なにしろ、大阪市の先生のなり手が、全国的にみても低すぎる。これは、大阪市の最終倍率をみればわかります。中学校など2倍でしょう。これではちょっと…。こんな低倍率になるのはなぜなのでしょうか。
 府もそうですけど、人気がないんですよね。私は思うのですけど、今後10年、給料は下がることはあっても、上がることはない。ここにまず魅力を感じないのでしょう。そして、それに見合うだけの充実感がない。楽しい授業をしにきたつもりが、雑用ばかり…。理想と現実は違うということを職業選択の際にすでに察知している人が多いということです。
 給料のことをいうのは下卑たことだと思っているこのコーナーの閲覧者もいるでしょう。しかし、数年前の実績で、大阪府と神奈川県の初任の給料において5万円近くちがっているわけで、年間60万円ちがえば、考え込みたくもなるでしょう。県費負担教職員の国庫負担が減って苦しい台所事情はわかりますが、若い教員志望者に、将来を期待できる体制を財政的に再構築していただきたいわけです。たとえば、大阪府の知事は、USJの入場料を下げるとかなんとか一時期いって人気取りのようでしたが、そういうようなことはやめて、教員給与を充実させることを求めたいです。今後、地方行政における教育行政の独立が無視され、大阪府知事の政治構想にあると思われるところの、教育の一般行政への解消が実現するとすれば、現状の7割に給与が低下するのではないでしょうか。いま、大学入試で教育学部の倍率が高いそうですが、それが安定志向のあれわれとすれば、高校生たちは可哀想です。
 金持ちになりたいという教員はいないでしょう。金持ちになりたいならば、もっと確かな別の道があるからです。わざわざ頭打ちの自治体の教員になりたい考えるわけがありません。とすれば、なぜ、教員になりたいのか。それは、自己実現というほかありません。ただその自己実現を達成するまでに、日々の授業以外の雑務に忙殺され、気が付けば、「オレッて、先生なの?」との疑問が生まれるわけです。
 こんな疑問をもっている教員の多さは、教育水準の低下をもたらします。いま、シリアスな反省がないと、大阪府の学力向上など、絵に描いた餅というほかありません。
 いろいろ書いてしまいました。
 それでも教員に憧れ、教員になりたいという若い人たちを相手に奮闘しているのが当サイトです。勉強会では、講義と集団面接と模擬授業、自己売り込みのツボの4本立てでこれまですすめてまいりました。
 この土日で、ワタクシからの講義を終了しました。イロイロと考えるところはありましたが、このまま継続するよりも、もう少し参加者の出番を増やしたほうがいいと判断を下しました。この2回を使いまして、学習指導要領について解説いたしました。
 つづいて、自己売り込みのツボを報告いただきました。さいごに集団面接です。
(2/21)

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