日々旁午

2006


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うーむ。

 平日に開催します当サイト主宰勉強会「水曜会」も、多くのお申し込みをいただきありがとうございます。驚いております。平日は講師の方はちょっと無理ですし、大学生の方も授業やアルバイトあって、6〜7名でがんばろうと思っていましたら、もうすぐ満席になります。やはり、試験が近づいてきたことがあるのでしょう。この下の14日の記事のご参照をお願いします。

 なお、「水曜会」は突発的に開催される勉強会です。場所の確保が難しいからです。継続開催をめざしていま、奔走しています。週末に開催される勉強会と趣旨は同じです。「ご案内ページ」の確認をお願いしますね。
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第73回勉強会における、集団討論の模様をお伝えいたします。テーマは、「生徒から、卒業後の進路に関して保護者と意見が真っ向から対立して、悩んでいると相談を受けました。あなたは、その生徒にどのように対応しますか」でした。この課題に対し、小学校志望者2名を含めた5人の方に実践していただきました。残りの方は高校志望の方でした。今回、テーマが小学校志望の方にとっては「進路」ということで切り口が見当たりにくいながらも、個人的な経験を踏まえ、意欲的に発言され、十分に「討論参加者」であったと評価できるものでした。この難しいテーマにアプローチする一例をみせつけてくださったといえます。討論は5名の方に20分間でがんばっていただきました。

 まず、Cさんが口火を切りました。テーマにある保護者と生徒の間の進路に対する思いの違いはよくあることであると前置きされつつ、この真っ向から対立する保護者と生徒の間をどう取り持つか、そのクッション役になることが望ましいと述べられました。ただ、その際に、生徒にも、保護者が親身になって考えているということを客観的な立場から生徒に伝えると付け加えられました。

 Aさんは、小学校志望者ですが、このテーマから、小学生の進路についてテーマを尊重しつつご意見されました。つまり、私立中学に行くか公立中学にいくか、進学問題で保護者と児童が対立するケースを想定され、どのようにして両者の間にはいるかを述べられました。間にはいる教員の役割はCさんと共通です。そして、「児童を伸ばす」方針を基本に据え、その立場を貫くことが、両者の調停役になる可能性があるということでした。なかなかうまい発言です。Eさんも小学校志望者です。Eさんは、児童の適性を前提に話を進めたいとのことでした、該当の児童に寄り添うのはあくまで保護者であって、教員は学校に児童がいる間だけしか直接的な指導はできない。だから、最大限に保護者の意向を考慮しなければならない。教員としてできることは、未熟な段階にある児童に、情報面でのサポートをすることではないだろうかと述べられました。これまた、いい切り口であったと思います。

 Bさんが、保護者と生徒、身内であるからこそ対立が生まれているのかもしれないとのご意見があり、Dさんから、テーマの「生徒から相談」とあるのを指摘して、身内だからこそ冷静に判断できないのかもしれないとのご意見がありました。Dさんは、3者面談や家庭訪問で乗り切りたいと提案されました。これまでの議論を聞いていたCさんは、1巡したのを期に、子どもの気持ちや決意を受け止めるのが先決であると教えられたと述べられました。Bさんからは、クラス担任として、教科担任として、言葉のかけ方やアプローチの仕方が違うだろうし、進路部と協同し、手はずを整えることも必要であるとご指摘がありました。

 それは、言葉をかえて、Eさんからも述べられました。つまり、校内体制として、進路の問題にあかるい先生の協力を求めるということです。Aさんも、担任であるからといってすべてを抱え込む必要はなく、よりよい選択肢を学校そのものが示すのがよいと語られました。

 Cさんは、先のAさんのお話から、進路情報について言及されています。すなわち、有効な情報を与えることは大切で、たとえば経済的な面で進学が不可能とあきらめている場合などに、学生支援機構の存在を伝えることは生徒の方向性に光を与えるでしょうね。

 Dさんからは、具体的に進路の違いとはなにかという点から、保護者は進学、生徒は就職、というように展開され、保護者と話す機会を何度も持つことが問題解決の糸口ではないかと示されました。Eさんも、先にも述べられたとおり、保護者の意向を無視してはならないと述べつつ、最終的な決定は生徒にさせるべきではないかと指摘されました。一児の母としてのEさんは、自己の子育て経験を披露され、一途な思いで職に就きたい、あるいは職に直接する学校に進学したいという我が子と、普通科の高校に進学させたい自己の思いとぶつかった「想い出」を語られつつ、最終的には我が子が決定したということを示されたのです。このあたり、むりなく話されていたので好印象でした。というのは、参加者が自己経験を語るような場合は、ながながとなって、面接官にあまりよい顔をされないのが一般なんですけれども、今回は、嫌味なく伝わったと思われます。それは、あとで傍聴のみなさんからそうした指摘がなかったことからもわかります。「人生の先達としてのアドバイス」は強力ですね。

 この経験談のあと、Dさんがこれまたご自身の経験を踏まえた力強い発言がありました。保護者に進路について相談するということは、その生徒が大変迷っているときである。そして、保護者の気持ちもわかっているからこそ、先生にもこの生徒は相談したのであるとテーマの本質を解釈されたのです。こうした展開は慧眼であり、テーマを現実的な関心から捉えようとする発言でもあり、評価が高いといえるでしょう。後悔させない選択を示すこと、これが教員の役割であるという発言もいい得ているところです。

 Aさんは、生徒に進路を最終的に選ばせるべきというEさんのご意見に賛成しつつ、生徒が「これしかみえない」状態になるのを防ぐべきであろうと発言されました。なぜなら、「これしかみえない」は、視野が狭い状態であるかもしれないからですね。Aさんは将来、スポーツ選手になりたかったようで、しかし選手になるのは極めて狭い門であることも理解された過去を持っていらっしゃるようです。それゆえ、キャリア教育的に指導をし、職場体験を増やして多様な仕事があるということを示し選択肢を広げる進路指導をするべきと、また、そうするのであるといわれたのです。

 Cさんもこれに同意し、納得した進路決定がなにより大切であるといわれました。そして生徒が描いている夢を実現すべく支援するのが教員の仕事であるとくくられました。それはAさんによれば、自己の可能性の問題でもあり、その支援の具体的な方策は、目標設定シートの活用であると述べられました。自己の将来像を文章化することによって目的・目標が明確になります。有効な方法でしょう。

 Dさんからは、生徒の幸せを第一に考える立場から、そのためにはなにが必要なのか3者で考えると述べられ、夢を追うことも教育の役割であると発言されました。ただそれにつづく、そこで挫折しても「逃げ道のある生き方」といわれたのは疑問が残る表現でした。

 将来の選択肢を多く持つということが、議論のポイントになっていますが、Dさんは、高卒段階と大卒段階では4年間の違いがあり、進路に関しても考え方が変わるといわれました。すなわちいわゆる執行猶予期間、モラトリアムの4年間という考え方です。これは確かにそうですね。Bさんがいわれるように、多くの選択肢を知るべき期間が延長されるわけです。また、Eさんのいわれるように多くの選択肢を知った後、もし希望している方向と違う方向にいった場合の対応も考えなければいけません。

 Cさんが、時間が近づいてきたことを告げられ、なにかほかにいい残したことがないかどうか確認されました。Cさんご自身は、納得のいく将来像を提供することが教員の役割であると述べられました。Aさんは、児童生徒がどう伸びるかに指導の中心をおき、未来をともに切り拓くよりそい方を考えたいと発言され、Eさんは、テーマに立ち返って、対立している現状に関し、生徒を安心させるため、「心配しなくていいよ、あなたのことを一番考えているのは保護者なんだから」と伝えること、そして、進路は自己決定であることを強調されました。

 これが20分間の内容でした。実りのある討論であったと思います。みなさんと討論終了後、反省的な視点から、多様なご意見をいただきました。ワタクシからも若干のコメントをいたしました。そこでは、姿勢や声など形式的な側面の指摘とともに、内容的なことにもご指摘がありました。ワタクシからは、たとえば他者の発言に対し、感心ばかりしていてはいけないとちょっと厳しい指摘もいたしました。まあ、「感心するよりも感心される意見をいえ」ということなんですが、本番ではやはりそうして感心される発言者が合格するのは当然でありまして、ここを伸ばすためにも勉強会の意義があるわけですね。あと、個別にコメントし、言葉のいい回しに関する簡単な批判的指摘にとどめました。

 恒例となりました「集団討論の点数化」ですけど、みなさん辛いですね。上にまとめた討論、半分以上の方は60点をつけました。残りの6名の方は80点をつけられました。今回、テーマが掘り下げにくかったこと、テーマの「その生徒にどのように対応しますか」が具体的に語られきれていないのではないかという点からこうした評価になったのでしょう。みなさん、それだけいい討論を渇望しているということの裏返しでしょう。

 集団面接の方は、かなりよかったです。これはなかなか再現できません。なぜなら、ワタクシ自身が面接官役で、質問するだけでふうふういっているからです。それでもなにがしかのコメントはさせていただきました。このシートを再構成しちょっと手を加えたものを使用していますが、コメントを各参加者が書いた後、シートを切ってそれぞれの方にお渡しするという方法をとっています。こうすれば、いい点、悪い点が伝わりますしね。あるいは参加者としてそのシートを10人の方からいただけますし、あるいは参加者を評価し反省点を提供することでご自身の「反省点」の発見にもなる、ということで一石二鳥なわけです。
 22日もよろしくお願いいたします。

 なお、勉強会はただいま満席状態で、折角メールいただいているのも関わらず、参加が厳しい状況がつづいております。今後、開催をなんとか増やしていきますので、よろしくご理解下さい。そして、6月7日の「水曜会」もよろしくです。こちらはすでに受付開始しています。ただいま半分座席が埋まっています。詳しくは、「お知らせページ」をご覧下さい。
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昨日は当サイト主宰教育学勉強会に多数ご参加いただき、ありがとうございました。今回も新規の方を含め、多様な議論があり、実に充実した時間となりました。4時間があっという間に過ぎ去りました。後のコーヒー会での情報交換も楽しく進められました。

 さて、今回も、資料講読、自己売り込みのツボ、集団討論、集団面接を実施し、新たに「大阪文化歴史問題対策」をいたしました。今回ご報告いただいた、Iさん、Hさん、ありがとうございました。次回担当の方々、よろしくお願いいたします。これは、前回も説明させていただきましたが、大阪府・市の1次試験が専門教科の5問から、この手の問題に変更されるに伴い、大阪に関する様々な事柄を調べようというコーナーです。週に2人づつ報告していただき、それをみなさんで共有しあうという試みです。これに加え、ワタクシの方からは、もう少したちましたら、教委の「義務教育活性化推進方策」のまとめのプリントを配布したいと考えております。しばらくお待ち下さい。今後、勉強会にご参加される方々に、蓄積された大阪歴史文化問題対策資料をコピーしていただくようにいたします。

 自己売り込みのツボは、Yさんに報告いただきました。内容的に訴える価値ある発表でした。あとは、それをいかに2分にまとめ直すかですね。是非、いただいたご意見を参照されながらがんばってください。数学の教員として、生徒の教科のつまずきにどう対応するか、精神論ばかりではないなにか具体的な声掛けをどうするか考えられればよいと思われます。でも、報告自体の出来はすばらしく、教採に賭ける意気込みが伝わる内容でした。

 集団討論の模様は、次回にいたします。

 今回、時間の配分がうまくいき、集団面接に時間をいままでよりも多く取れたのは、よかったです。15分間、多様な質問を5名の方にいたしました。1次の集団面接では、時間の関係で、それほど波状攻撃的な質問はないと思われます。今回のような受け答えで、十分ではないかと思います。みなさま持ち味を生かして、各質問になんとか答えきられていました。私見では、「A君のことをB君がいじめているということをC君が報告してくれました。これについてどう対処しますか}の質問について、2名の方がとても明晰にしっかり答えていただけたのが、強く印象に残っています。こうした受け答えができるようでしたら、まったく心配ないといえるでしょう。

 さて、もうあと3ヶ月になりました。勉強会での緊張感をひとつのバネとして、日常の勉強に意欲をみせてください。勉強会はその一里塚として活用してくださいね。情報交換の場としても、機能しているのがいいですね。みなさん、ライバルでありながら、将来の同僚です。がんばりましょう。あなたの合否はワタクシの合否です。そんな心構えで、あと3ヶ月そして2次の最終合格まで、そしてそして、秋の「卒業旅行」まで、歩調をあわせていくつもりです。
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昨日は、広島県教職員組合主宰教員採用試験対策学習会に多数ご参加いただき、ありがとうございました。教室はほぼ満席、60人近い方と一緒に勉強することができました。開催にあたり、ご準備いただいた広教組の先生方、ありがとうございました。

 レジュメはご自身で自習できるように編集しておりますので、ご自宅で穴埋め問題をしながら復習しておいてください。また、わからないところがあれば、ご遠慮なくメールでご質問ください。学習会の開催が月に1回ですので、ずいぶん間が空きますが、その間、復習と第3回の論作文に力を入れてくださいね。

 お預かりした論作文の添削はできるだけ早いうちにいたします。次回は5月20日です。予想問題の解答解説レジュメを用意し、みなさんと一緒に学んでいきましょう。

 大阪の勉強会「水曜会」のお申し込みありがとうございます。現在、10名近い方々からお申し込みいただいております。少人数でも開催いたしますのでご安心ください。
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−お知らせ−6月7日に、下記に説明しております「水曜会」を開催いたします。6月7日が水曜会の初日になります。平日開催ゆえ、ご参加も少なく思われますので、6月7日の水曜会のみ、本日よりお申し込みを受け付けます。みなさま、奮ってご参加下さい。上の「申し込みページより」受付いたします。

 あすは、広島県教職員組合主宰教員採用試験対策学習会が開催されます。ご参加のみなさま、よろしくお願いいたします。広教組の先生方、お世話になります。新幹線、寝坊して博多までいかないように注意いたします。今回、レジュメが40枚を越えてしまい、印刷などお手数おかけいたしました。先生方のご尽力を心に留め、この学習会をよりよいものに育てていくべく微力ながらお手伝いさせていただきます。

 あさっては、大阪で第73回の勉強会を開催いたします。国際教育検討報告の読み合わせ、集団討論、集団面接をいたします。また、自己売り込みのツボ、今回担当のYさん、よろしくお願いいたします。
 各種新聞が教育基本法改正について記事を掲載しております。みなさまはどのようなお考えをお持ちでしょうか。こちらこちらをリンクいたします。

 当サイト主宰の勉強会におきまして、試験的に水曜日に開催をしようと検討しているのは、前回更新でお伝えしましたとおりです。これを「水曜会」と命名し、やっていけたらいいなと思っています。こんなオヤジの顔を週に2度みるのがイヤでなければ、もちろん週末開催の「勉強会」と両方のご参加も歓迎いたします。「水曜会」では、「勉強会」におきまして今期実施しておりませんでした個人面接をやろうと思っています。昨期はよくやっていたのですが、今期は時間の関係もあってお留守になっていました。2次試験対策として、一人当たり15分程度の時間を使い、突っ込み満載の面接をしようという試みです。ワタクシと、ご参加のみなさんの中から2名が輪番で面接官役となり、評価する方針で実施する予定です。このほか、怖れながら、ワタクシの教育原理や教育史の講義をしようかなと思っておりますが、これはみなさまからのご意見をお聞きしました上で、やるかやらないか決定したいと思っております。といいますのは、講義はどうしても受身になりますし、みなさまの主体的な発言を遮ることにもなるからです。

 詳しくは、あさっての勉強会の席上で、「水曜会」について再度申し上げますが、いまのところ、5月17、24日を予定しております。場所の手配もしなければなりません。もし、会場が空いていないとすれば、この試みがお流れになることはご理解下さい。ということで、是非一緒に勉強してみたいとお考えの方は、メールいただけますか。すでに1名の方からご連絡いただいております。10名以上集まれば、17日を初日といたします。なお、「来るもの拒まず、去るものちょっと追う」のスタンスは変わりません。この告知をはじめてご覧になり、「申し込もうかな〜、どうしようかな〜」とそわそわしているあなた、あなたからのメールも大歓迎です。よろしくお願いいたします。
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更新が途絶えていました。失礼いたしました。第72回、当サイト勉強会における集団討論の模様をお伝えいたします。

 集団討論のテーマは、「男女相互の理解と協力の意識を高めるために、どのような指導が可能でしょうか。具体的な場面を設定して議論してください」としました。このテーマについて、新しくご参加された方も含めた5名で果敢に挑んでくだいました。5名ですので、20分間です。今週も広島からわざわざご参加された方もいらっしゃり、お疲れさまです。

 まず、男女相互の理解と協力の意識を高めるには、教科指導では難しく、総合学習や特別活動で考えてみましょうという提案が、Aさんからありました。Dさんは、それに同意しつつも、「理解」、「協力」という言葉に着目し、男女相互の理解ということでは、ジェンダー、性別役割分業ということも議論すべきではないかと述べられ、児童生徒が父母の実際的な生活シーンを観察することから「理解」が進むのではないかと発言されました。Eさんは、父母の様子から男女の役割分業を知るのは小学生対象であればよいと思われるが、中学校以上では授業の中でそれを具体的に確認していけるのではないかとの考えから、理科の観察・実験において、児童生徒がどのように協調し実験していくかが例になると述べられました。その際、実験するのは男子、記録をとるのは女子、といったステレオタイプの分担作業は避けたいと念を押されました。

 Cさんは、総合学習や特別活動において「男女の相互の理解と協力」を深めていくのは最もであると前置きしつつ、学校を卒業し児童生徒はそれぞれの性を自覚し社会に巣立っていくものであるといい、そこに偏見があってはならないと発言されました。たとえ家庭科であっても、料理は女子が率先するのではなく、男女分け隔てなく活動をし、われわれは指導するべきであると指摘されました。この指摘を受け、Bさんは、テーマに対するイメージが湧いたと評価されました。

 Aさんは、ここで、それではなぜ男女の違いが出てくるのかと問いかけられ、性に基づく行動基準があるのか、何を優先して行動するのかに性差があるのかなど問題を出されました。そして、異性の価値観を知ることからはじまるのではないかと指摘されました。Dさんは、この問いかけに対し、男女の行動様式において、お互いに足りないところを助けてもらう点がある、つまり「協力」は性差による活動基準の相違があるからであろうとされ、かつ、その「協力」も競争的な「協力」にすれば、学校に活気が出るとし、家庭科における料理の大会を提案されました。

 Cさんは、小学校においても4年生くらいになればその発達段階から徒党集団が発生するものであると指摘し、男性女性のグループ化がクラス内で起こる、これを敵対的なグループにしないように教室運営するべきであると強調されました。敵対的でないようにするには、交流が必要であり、たとえばドッジボールなど遊びを通してクラスの所属員の相互理解を進めるとよいと考えられておられたようです。Bさんはこの「理解」ということについて、一日の課業が終了した後、どのような感情が生まれたのか考えてみる時間があればよいと提案されました。

 Aさんはそうした振り返りの場を設けることに賛成され、具体的に文化祭や体育祭などの男女が協力しやすい場を経てから話し合わせたり反省させたりすればいいと述べられました。教員として、「がんばっていたところはどこだろう?」といった質問を投げかけることが、その話し合いや反省を促進するということになります。Eさんからは、総合や特活のほか、掃除の時間もある。そうした教科外活動でも「男女相互の理解と協力」に対する指導が必要であろうと付け加えられました。Cさんも、普段からの相互理解は大切であり、たとえば給食において、おかわりは男子の専売ではなくて、女子もおかわりしてもいいのよと声を掛ける指導をするそうです。

 ここで議論が先の集団同士の対立が発生した場合にどのように解消するべきかの話題に戻りました。Bさんの提案です。Eさんはこれに対し、学校で多発するトラブルはイロイロある、それらを黒板に書かせ確認することが第一歩ではないかと方法論を述べられ、Aさんからは高3時代に実際に起こった集団間の対立の経験が語られました。そしてその原因は、集団にリーダーが確定していなかったところにあったようです。それゆえ、教員の立場から、Aさんは今後、リーダーになれる存在に目をつけておきたいと抱負を語られたのです。Bさんも同様のトラブルがあったようで、合唱コンクールにおいて男女の相互の理解と協力がうまくいかなかった例を示されました。

 最後にDさんが、日常的に男女間の垣根を低くし、できるだけ共同作業がしっくりいくように指導したいと小学校志望の立場からご意見されました。一つひとつの小さな共同作業が、男女間の「仲良く」を実現し、それが大きなイベント、たとえば運動会などを成功に導く小石になると述べられ、議論が終了しました。

 今回のテーマは、校種によって考え方に開きが出ますね。思春期といっても小学校高学年と高校ではかなりの違いがあります。そうした校種を貫徹する議論もしていただきたかったと思っております。児童生徒の成長発達段階に応じた議論は、われわれ自身の経験を素材に語れるわけでもありますから、難しすぎる方向に持っていく必要もありません。男女が性を意識し、どう対応してよいのかわからない疾風怒濤の時代が学齢期全般でしょう。

 次にワタクシの方から指摘したいことは、議論がグルグルまわっていた印象を回避することでしょう。なんだか同じところにとどまっていたような集団討論であったように思います。なにがしかの大胆な提案があってもよかったかなと思いました。やはり性教育のことが一言もでなかったのは不自然だし、討論に先立って述べましたけれども、「ジェンカ」があっていいわけです。男女交際にどのような識見を示すかを述べても構わなかったでしょう。

 このテーマは難しかったみたいですね。「男女の相互の理解と協力」のご経験が少なかったからでしょうか。

 集団討論に引きつづき、集団面接を実施しました。こちらは6名の方を対象に10分程度でした。今回の集団面接は、そんなに悪くなかった印象です。発言も長くなく、ピシッとしたところが全般に見受けられました。長くしゃべるのは禁物です。難しい質問もありました(PISAとはなにか、インクルーシブ教育とはなにか)けれども、なんとか応えようとする姿勢があってよかったです。

 気がつけば一週間経っています。ほんとに早いです。油断なく練習を積み重ねていきましょう。

 なお、現在、平日開催を検討しています。水曜日に人数が集まれば実施すべく準備しております。水曜でも一緒に勉強したい!という方、メールいただけませんか。
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