日々旁午

2007



来年度をめざす方へ…◆ちょっとご案内が早いかもしれませんが、勉強会のご案内をさせていただきます。 9月8、15、22の各土曜日、13時〜17時、JR大阪駅前近辺にて、勉強会を開催します(10月も随時開催)。残り座席わずかになっています。
◆開催各日時は、集団討論、個人面接などを中心にいたします。この夏の2次試験受験者が集まります。来年をめざす方、オブザーブしませんか。
◆1年間、教採試験に向け、どのように「闘ってきたのか」を、先輩達の姿勢を通して、来年度をめざすみなさんに体感していただきたく、ご案内いたします。
◆教採に関する多様なアドヴァイスが受けられます。また、具体的に、各受験生が勉強してきたノートをご覧になることができます。
◆この7月に実施された、大阪、東京、神奈川、岐阜、愛知、奈良、和歌山、兵庫、神戸市、京都、などなどの、面接情報や1次マーク試験をご覧になれます。1次マーク試験のコピーもとっていただけます。コピー代@10円、はご負担くださいね。
◆予備校ではありませんので、「教員が教員を育てる」との立場に立ち、信頼関係で成立している勉強会です。しかし、1日参加あたり、1000円がどうしてもかかります。ご理解お願いします。
(7/31)

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昨日、特別開催7の勉強会にご参加いただいたみなさま、お疲れさまでした。結局、満席のご参加となり、ありがとうございました。本日は、集団討論を2題と、個人面接を4名の方に実施いたしました。
 集団討論のテーマは、「学力低下の問題について幅広く議論してください」と「保護者との信頼関係の作り方について議論してください」です。今回の更新では、前者の方の再現をしてまいります。なお、水曜会のほうで議論された内容を最後に補填し、広がりのある議論のタネにしていただければと思います。6名の方が15分間の討論に挑戦してくださいました。A〜Fさんとし、発言を追っていきましょう。
 まず、Eさんが、テーマを確認し、学力低下の状況を新聞の伝えているところから引用され、具体的に述べられました。たとえば、小学1年生が「八つ」を読めなかったり、高校生が拝啓の「啓」の字が書けなかったりしている現状を報告され、国語力の低下を示して、それが学力低下の実態をあらわしているというようにです。Aさんは、こうした例示をしたことを踏まえ、討論参加者のみなさんに、具体的に学力低下を感じるところはどういうところですかと提起されました。
 これを受け、Cさんは、学校ボランティアの経験を踏まえ、漢字テストのやり直しをみていると、確かにEさんが紹介されたような例があてはまるとし、小学校2年生で「黄色」を「気色」と書いているなどと指摘され、いわゆる学びんぐの経験をお持ちのAさんは、3年生において四則の計算でつまづき、くりあがりの計算ができていない現状を報告されました。Cさんも学童ボランティアの経験から、宿題をメンドウに感じる児童が多いことを嘆かれ、かつ、やる子はやるのだが、やらない子はまったくやらない、その結果、学力分布の2極化が進んでいると指摘されました。Dさんは、小学3年生で算数の文章題でつまづいているケースが多いと述べられ、とりわけ文意が捉えられないので、「なにをどうすればいいのかわからない」という問題文章の読解能力の低下を指摘されます。
 Fさんは、ご自分の娘さんのことを話題にし、大学生でも四字熟語がわからないケースがあると反省的に述べられつつ、児童生徒そして学生の本離れ、読書離れが国語力の低下をもたらしていると述べられました。
 ここで参加者全員が発言したことになります。そして、Eさんが、読解力が落ちていることは、すなわち国語力の低下であり、語彙も少なくなっている現状から言葉の力の復権を主張されました。それが、学力低下の一断面を捉えていることは確かです。このように、まずは、参加者が学力低下の現実をいやみなく出していくことは、討論をしやすくすると思われます。次に、ではどのようにしてこうした国語力なら国語力の低下を回復するかに議論が移るでしょう。
 それに答えるような形で、Aさんはご自身の実習経験を語られます。朝読書のことを話題にし、15分間、「なんでもいいから本を持ってきて読む」活動であったらしいですが、こうした実践が、Fさんの指摘する本離れを喰い止める一方策となるとの対応です。Cさんもこの朝読書について言及し、広く学校で実践されていることをいわれます。それに加え、こうした学校の教育活動を家庭にも浸透させるような連携をすることが、児童生徒の国語力低下を阻止する方策となるとまとめられました。一方、Dさんは、Cさんの家庭との連携に対し、地域との連携において国語力低下に歯止めをかける方法として、お話しボランティア活動について触れられ、豊かな読書環境の提供が国語力の向上に寄与すると主張されました。
 Bさんは、ご自身が小学校の頃の思い出として、学級文庫で1冊だけ誰も読まなかった本の話をされました。その残った1冊は、相当分厚く、クラスのみんなが敬遠していた本だったそうです。その厚い本を読むことにチャレンジしたBさんは、読後の感想をクラスメートに聞かれ、それに答えているうちに、友人達もその厚い本にチャレンジするようになったということです。このエピソードから、Bさんは、友人同士で読書後に感想カードを書き、それを使って本の紹介をしていくことが、読書意欲を向上させると主張されます。
 Fさんは小学校低学年を想定して、読み聞かせも活動として取り入れたい旨の発言をされました。本を身近な存在にすることは大切ですね。さらにFさんは、書く、についても問題提起されます。それは、どんなことでもいいから、気楽に日記を書いてみることでした。ここで、「読む」から「書く」ということに話題が転換し、討論に広がりが出てきましたね。これを受け、Eさんは作文教育について、恩師からの教えを紹介しつつ、議論を膨らませようとしました。作文を書かせて、それにコメントを付け、さらにいい作文をクラスで読む。互いに講評しあう活動です。もちろん恩師の指導を踏まえ、Eさんもこれを継承する意欲が言葉の端々にあらわれていました。
 Dさんは、書くことと関わって語彙力の向上のためにはなにをするべきかと提起し、わからない言葉が登場すれば、すぐに調べる習慣を付けさせたいと述べられました。辞書を手から離さないようにし、継続的に自分で何でも調べるクセを付けることが、学習には大切ですからね。いい指摘でした。このご意見に同意したAさんは、さらに議論を発展させ、語彙力の向上はコミュニケーション能力の向上にも役立つと付け加えられました。Bさんは、外発的な動機付けですけれども、本を1冊読めばシールを貼るというように、学習成果が目にみえれば、子どもたちの学習意欲も伸張すると指摘されました。
 ここで、話題転換。これまでの議論を踏まえながらも、Cさんは、今一度テーマに立ち返り、学力低下の問題は、ゆとり教育にあったし、そこからの脱却があの教育再生会議でも議論されている、そして具体的に授業時間の10パーセントの増加にあることを指摘され、国語力の低下に議論が収束しそうな雰囲気をいい意味で壊し、新しい方向を模索されました。Aさんはこれに応じて土曜開放のことについて触れられ、寺子屋教室の実践を紹介されましたし、Fさんは算数や理科の学力低下について語られました。Eさんは、理解の及ばない子どもにも興味を持たせるための教材研究ということを語られ、わかる授業とはなにかということを提示されました。最後に、Aさんは、声かけの奨励、学習状況のチェック、つまづいているところの発見というように、具体的な学習環境整備について語られ、15分間が終了しました。
 15分間で全21発言でした。かなりスピード感のある討論ではなかったでしょうか。
 討論終了後の反省的議論では、つまるところ今回の討論をまとめると、国語力の低下に中心がおかれ過ぎの感があるということでした。そこで、学力低下といった場合に、どういう観点があるのだろうかということを全員で出し合ったところ、@国語力、A数理的な処理能力、Bグラフ作成及びグラフ読取能力、ということに結論が出ました。学力低下の実態を、国語力の低下だけで議論すると、場合によっては議論に奥行きがなくなってしまうケースもあるので、議論のふくらましに役に立つキーワードを、このように提出しておきました。
 このほか、なぜ、問題解決能力のことが議論に出なかったのか不思議であるという貴重なご意見もありました。確かに、生きる力が云々されている昨今、問題解決能力が話題に出なかったのは不自然です。しかしその一方で、問題解決能力という学力は、それだけ定着し難い、そして具体的に議論しにくい学力であるということも判明しました。結局、テーマの学力低下の「学力」を従来型の学力と捉えるか、いわゆる「新しい学力観」以来の、総合学習を通して身に付けることが期待されている「学力」であるのか、その捉え方によって議論の方向が異なってくるんだなぁと感じました。
 さらには、学習意欲の増進のためになにをするべきなのか、基礎基本の確実な定着は、今回のテーマの中でどのように位置付けるべきなのか、体験学習によって得られる学力は、といったご指摘がありました。
 さて、水曜会の議論を簡単に紹介します。水曜会の議論は、出だしが異なります。水曜会の問題提起は、OECDでした。すなわち、PISAやTIMSSの評価を最初に出して、学力低下の実態を報告するというところからはじまったのです。こうしたアプローチも有効ですね。ただ、OECD報告を最初に持ってくると、それを知っているものはよろしいのですけど、知らない方がついていけなくなる可能性はあります。すなわち、他の受験生において、「なにそれ」となってしまうと、議論に空白が生じてしまう可能性もあるということです。また、塾に通っている、通っていないで、学力格差が生じるとの問題、授業の導入おける工夫、習熟度別クラスの問題、などが議論されました。
 こうして比較してきますと、学習内容、学習方法のそれぞれにおいて、どういうふうに議論を組み立てるかが、討論の行方を左右するということがわかります。
 ということはすなわち、各自がどれだけ「教育的引き出し」を持っているかということに最終的には担保され、議論が充実したものになるということでしょう。
 次の更新では、もう一つの課題について再現しますね。保護者との信頼関係の議論です。
(7/30)

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天神祭の喧騒の中、昨日、水曜会にご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。各地の受験報告をまずしていただきまして、大阪、愛知、岐阜、神奈川、川アなど、その様子がうかがえました。
 大阪のマークシート1次試験についてコメントいたします。まず感じたのは、これは業者が作成したのではないか、ということです。出題がキレイな形になり過ぎているのでそう感じています。出題にミスがないのも大阪らしくない(笑)ただ、出題の順番が変な感じ、つまりご当地問題が4題しかなく(と思っているのですが)、連続配置されていないことはご愛嬌でしょうか。
 教職教養についてのみ、簡単な感想を。
 27番は、当サイトの「簡単な学習指導要領解説」をみれば、誰でもできる問題。とりわけ、平成元年と10年の生活と総合の設置年を知らないひとはいないから、全員が正解します。正解は、5。
 28番は、勉強会メンバーに渡した資料そのものといえます。いじめの新定義はみなさんとともに最終チェックしましたしね。学校内外を問わないから、正解は、1。
 29番は、基本。出るべくして出た教基法第2条。まず間違えないはず。正解は、4。
 30番は心理学の基本問題。予想問題配布の心理学のところを学習し、『スコープ』で補っているでしょうから、大丈夫。ピグマリオンでかなり絞れますしね。正解は、1。
 31番。これは難問かも。しかし、シート式にほぼ同じ問題がありましたから、熟読されていればできるかと。むつかしいが、正解は、2。
 32番は、予想問題にも類例を載せましたし、ノープロブレムでしょう。正解は、3。
 33番も、必ずできる。特別支援は必須です。この問題はとりわけ簡単でした。予想問題が功を奏しています。正解は、3。
 34番。基本的なキャリア教育の問題。これも予想問題からなんとか正答を導けるでしょう。小学校からやるんです。正解は、2。
 35番は、難問の部類でしょうが、シート式のトップにある読書関係の問題をやっているでしょうから大丈夫。学校図書館についての記述もどこかでしているはずです。消去法で1〜4は全部正しいんで、正解は、5。
 36番の環境問題は、出題されると思って詳しく予想問題で解説したものの、尋ねられ方が違いましたね。しかしまあ、常識的問題といえます。最後のマークなどは、昨年の京都府の問題をやっていれば知っているはず。正解は、5。
 37番の著作権の問題は、少々考えなければなりませんが常識的判断でしょう。お金を徴収するのはあかんと考えれば、あとは簡単。正解は、1。
 38番は法規の基本問題ですね。選択肢ABCは○です。ここは間違えようがない。Dは国家公務員法の適用の関係を考える。Eはイロイロ考え方があるのですけど、たとえ証人になったとしても、発表しなければならないと、いい切れるかどうか、を判断。ただ、ABCが○なので、そこで4が選ばれるしね。正解は、4。
 39番はご当地問題。ちょっと難しいけど、勉強会で配った大阪資料集が役に立ちました。勉強会の先輩達に感謝ですね。正解は、2。
 40番は、前述の通り。紹介したリンクをたどらなくても、自力でできる問題でした。直前にこのサイトで案内した「こころの再生」の簡単な問題でしたしね。これは誰でもできる問題といえるでしょう。正解は、3。
 勉強会参加者の中には、34点のツワモノがいますし、ほぼ受験された方は30点前後で一安心です。教職教養とご当地問題が満点の方もいますしね。
 きわめて手前味噌ですが、シート式と予想問題、および、ご当地資料集をやっていれば、一般教養以外は満点ですね。
 さてさて、みなさまからの1次合格報告を聞き、喜んでいます。7人聞いて、全員合格(神奈川)。よかったよ。受けに行った人数は、10人くらいでしょうが、まだ報告を受けていない方もいて、最終確認数ではありませんが、かなりの健闘と感じています。
 水曜会の報告なのに、前置きが長くなりました。昨日は、上のように、各地の受験報告、個人面接、模擬授業、集団討論2題でした。討論は、週末もいたしますので、伏せておきますね。
(7/26)

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1次は終了しました。もうあまり振り返ることはよしましょう。それよりも、2次に向けて力を注ぎましょう。
 最近、バタバタし過ぎで更新が滞っています。せっかく閲覧にきてくださっているのに申し訳ないです。
 ところで、広島の採用試験は、最後に配った4回目のレジュメがなんとかお役に立ったみたいですね。食育の問題はこれで完答できたでしょう。また、レジュメの最後に付録したいじめの資料は、最後の論作文的問題を書くのに適当したのではないかと思っています。七夕に出てきてくださった方には、いじめの新定義も板書しましたし、これを書くだけでも点数いただけると思いますよ。
 それにしても併せて800字とは、書くのも疲れたでしょう。広島は大変な問題を出しますね。
 さらには、特別支援教育の記述は、昨年のレジュメをお持ちの方ですと、ほぼできたと思いますし、キャリア教育もそうでしょう。総合学習のねらいも、学習指導要領の問題でカバーできたのではないかと思われます。ということで、広島の問題は、ワタクシの作成した2、3年分のレジュメを学習すれば、今年度も8割くらいは得点できたのではないでしょうか。広島の問題は同じ傾向の出題がつづき過ぎのような感がありますね。
 大阪府、市についてのコメントは次回にします。
 みなさまから、多くのメール報告いただいております。神奈川の1次合格の報もいただきました。おめでとう!2次に向けてがんばりましょう!
 あすは、水曜会を開催します。市内各所で、天神祭のため交通規制されます。車、バイクは避けたほうがいいですよ。よろしくお願いします。
 しかし、懲りないですな。もう、なんでもありというか、よくわからん。
(7/24)

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あすは、大阪府・市の教員採用試験マークシート式の実施日ですね。みなさん、いままでやってきたことを総動員し、チャレンジしてください。ワタクシといたしましては、良質の問題が出題されることを祈るばかりです。
 大阪の問題の特徴は、教職教養に限れば、微妙ないいまわしの選択肢が紛れているというところにあり、おり、それを看破できるかどうかでしょう。じっくり読む、と、すばやく判断する、のアンヴィヴァレントが要求されます。問題を解くヒントはすべて選択肢の文章にあります。断言調、いい過ぎの感あり、は、すばやく検知してくださいね。
 今年は、ことのほかマークシート出題の予想を立てるのが難しい年でした。なんとか上に案内しましたような問題を提供できましたが、予測がつきがたいのは事実です。神奈川のように、教育基本法や教育再生会議にまったく触れない自治体もありました。しかし、これは特異な例でしょう。大阪は出ると思うんですがね。
 ご当地問題では、「こころの再生」府民運動については、みなさんすでにご存知でしょうが、ちょっとだけみておいてくださいね。昨年、「あかんもんはあかん」が出ましたが。多様な分野で「百人衆」がいるんです。それと、世界陸上でしょうか。気休めかもしれませんが、こちらをどうぞ。
 昨年は、関空関係や産業など、あまりに細かいところまで出題され、対策が立てにくいですね。なんといいますか、「常識的判断」というほかありません。完全に解答をわかってマークした方はいるのでしょうか。極端な「知っているかどうか」の問題は、困ったもんです。しかしその一方で、「大阪を愛してほしい」の意図がにじんでいますので、やたらと批判はできませんね。
 すでにご覧になられた方もいらっしゃると思いますが、最近、ミクシイの「コミュ主」を拝命されました。みなさま、そちらでも、よろしくお願いします。
(7/21)

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