聾 浩の教室 聾
−掠-mode版−

力麗再選

 今後の大阪の4年間を太田氏に託した結果になった。次点に88万票以上の差をつけ当選し、険しい財政再建への道を歩む彼女にエールを送りたい。

 通産官僚としての経歴は、商都大阪の水に合うかどうか心配であったが、府民からの批判の眼に耐え、府議会を向こうに回し、過去4年間、辛くもつとめあげたと評価できよう。

 今回、彼女に対する批判は、多々あった。ビックリする造語、「オール大阪」の意味するところの相乗りもそうだし、いわば敵対勢力であってもおかしくない労働組合まで根回しうまく味方につけた。その政治能力は、江本氏にはないものである。

 ブルドック冬柴とキュウリ安倍を手なづけているようにさえみえた街頭演説も、アピール満点であった。駐車禁止を咎められ、「ワタシだけちゃうやろ」といい張る大阪の「おばちゃん」の心をつかんだのも大きい。

 結果が出たいま、オール大阪は、ワタクシなどのプロレタリアを含めたオール府民という立場からの舵取りと捉えたい。職業政治家としての才能を成長させた女性政治家と、元プロ野球選手で知名度抜群ではあったけれど、旧知の野球人や芸能関係者を呼ぶほかオルグの力量をもちあわせていなかった参議院議員との相違は、ことのほか大きかったといわなければならない。

 さらには、阪神優勝に酔いしれた府民は、「ベンチがあほやから」の捨てセリフを忘れていなかったのかもしれない。

 もうすぐファンが多数飛びこんだあの通称ひっかけ橋も、公募アイデアの線にそって建てかえられる。螺旋階段を降りる日もそう遠くはない。また、革新行政をのぞむ土壌は伝統的に耕されてない。

 京都と違い大阪では残念ながら共産思想は根付かないのであろう。弁護士の主張は正しい。だが、国政レベルでない選挙戦で、憲法擁護を訴えた政治姿勢は受け容れられなかったといえる。

 40lそこそこの低投票率に加え、最大の挑戦者、羽柴正三秀吉氏が出馬していなかったことも、助かった要因に数えよう。

 大阪の台所は厳しく、赤字転落自治体と予想されて久しい。いつ政府の管轄下にはいっても不思議ではない状況にある。そんな中で公約したのであるから、「小学校1、2年の35人学級実現」について、「4年間かかりますわ」なんていわず、是非とも任期前半に実現してほしい。

 文科省の教員増員抑制の態度と真っ向から反する少人数学級化である。それなりの成算があっての政治的主張であろうからである。

 また、安全の街づくりも強調しておられるが、交番に常駐する警官の数も増やしてほしい。この注文は関係各方面と協議しなければならないけれども、いつのぞいても、近所の交番に誰もいないのは、不安を増加させるに余りある。まあ、政策的注文は多いと思うが、最後の注文も聞き入れてくれたまえ、あなたの身体を気遣ってのことである。

 ダイエットコカコーラでも飲んで、大阪も、ご自身も、シェイプアップに励んでほしい。


i-topもくじ