聾 浩の教室 聾
−掠-mode版−

曆轢ロイホニスト

 必要は発明の母である。PCを携帯し、外でキーボードを打つ時間が長いワタクシであるが、かつてこの旁午で書いたように、ロイヤルホストをよく利用している。近頃ドリンクバー形式になったので、たんにホットを注文したときより、料金は50円程度値上りしたけれども、梅昆布茶も含めヴァラエティーに富んだ飲みものを味わえるし、年齢層もガストなどと比べ若干上なので、無茶苦茶騒がしくなく、非常に重宝なスペースである。

 もちろんこの旁午はロイヤルホストで書いている。ワタクシのように日参するまでになれば、ロイホニストと命名されてもよかろう。ねらい目は、朝である。朝から行けば、ワタクシのようにPCに向かっている会社員も多く、静かだからである。

 用意されているコーヒーや紅茶を愛飲する。その際、コーヒーフレッシュを入れる。ここで問題発生である。なぜ、あの小さなフレッシュの容器をプチッと開くとき、爪にミルクが撥ねるのだろうか。カレーを食べたあと必ず服に茶色い点を発見する幼児の気持ちがよくわかる。3杯飲めば、3回とも爪に白い斑点がつく。プチッと開けた瞬間、ミルクがとび撥ねない細工ができないものであろうか。

 これは容器内圧と外温の関連性もあるのであろうか。それともたんに開けるのが下手だからであろうか。ある友人はペキッと容器の爪部分を上にあげ、あとはレモンやすだちを絞るような感覚で、容器を絞り、カップへ注いでいた。たしかにこれだととび撥ねない。しかし、これでは開ける瞬間を目視できないし、しかも容器をひしゃぐことになるので、つぶれた小さな容器をソーサーに添えられたスプーンの上に置かざるをえない。この方式はワタクシの美意識が許さない。こうした容器にまつわる欠点を科学者が解消するよう願ってやまない。

 ロイホニストも夜は家中の人となる。若者の友チキンラーメンは中年の友でもある。夜食に、絶妙に窪んだ麺の上に卵を上手に載せ湯を注ぐ。チキンラーメンの麺は、その形状、ボーリングの球を置けるくらいなだらかに湾曲している。この発明は青色発光ダイオードの発明ほどではないが、なるほど卵がラーメン鉢の底へ沈んでいかず、よい按配で麺上鎮座する。

 カップラーメン派の方も読者の中にはいらっしゃるであろうが、あれは品が悪い。というのは、湯を注ぐとき、同時に筒状の圧縮麺がフタに向かって上昇し、湯の分量が妥当であるのかどうか疑問をもってしまうからである。そこでである。あの円筒状の麺を上から見て凹状に加工できないであろうか。直径10cmくらいの断面積にストローを1本挿し込める穴を開けたような形状をとるよう日清食品に要求したい。そうすれば、麺がずりあがってくることもなく、カップの内壁に指示された目盛まで、安心して湯を注ぐことができよう。

 日常のちょっとした思いつきが特許を生む例は、たとえば「主婦の発明」といわれ、ときに莫大な利益を生む。「さすべえ」などはスーパーに通う主婦の自転車に100l装着されている。お肌を守る必需品である。さて、ストロー状の穴を円筒麺に掘ることによって、数g麺量を減少することもできる。定価据え置きなら、企業にとってもよい話であろう。

 しかし、この手の思いつきは相当程度企業で実験され、却下されているのであろう。


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