集団討論についての覚書・4

人物重視試験のおおきな壁

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どうすれば「しゃべれる」のか

  “教員は口から生まれなければならない”。それは、大きな声を発することができると同時に、語るべき内容をもっているということを意味する。しかし、である。この「覚書」のコーナーで、集団討論試験のツボを分析してみても、討論に参加できない、しゃべれない、実際、受験場でおいてきぼりをくった、と嘆く受験生もいよう。話すべき内容がないと、なんともならないのである。ではどうすればよいのか。「学問に王道なし」である。ここで論作文の勉強がものをいう。なんと、「書いたことはしゃべれる」のである。これは真理である。はじめてあったとき、なんにもようしゃべることのできなかった学生が、800字に自分のイイタイコトを、とにかくまとめてきた。一月に数枚づつ、まとめてきた。すると、2次試験の直前には、討論の他のメンバーを引っ張っていくまでに変身したのである!「信じるものは救われる」。とすれば、書いて書いて書きまくるほかない。自分が話したいことをまとめておくのである。ここで、過去に実際に出題された集団討論のテーマをアトランダムに紹介しよう。

例題@ 高校中退・高卒者の離職について。
・中高一貫教育を実施するとしたら、どのような計画をたてるか。
例題A 「読書離れ・活字離れ」が進んでいるが、どうしてそのようなことが起こったか、また、どうすれば防げるか。
・よりよいクラスづくりをするため、どのような働きをすればいいか。
例題B 「知識を与える」授業にならないようにするにはどうすればよいか。
・障害児教育において「豊かな心」を育てるためには具体的にどのような教材を使って指導すればよいか。
例題C 部活動の指導は地域の人びとが行なうのがよいか、教師が行なうのがよいか。
例題E 子どもが教室で犬を飼いたいといったときどのように指導するか。
・実験中、子どもがケガをしたら、保護者への連絡の経路をどのようにし、どう対応するか。
・教師としてどのような研修に参加したいと思うか。
・電話が輸入されて120年余りになるが、最近では携帯電話が大変普及している。電話の利用について議論せよ。
・ある保護者懇談会で親が先生に「うちの子をもっとしつけてください」といい、先生が親に「もっと家で勉強させてください」といったという。この話から学校と家庭の役割について議論せよ。
例題D 親から「子どもがゲームセンターに行くので学校で校則をつくれ」といわれたら、担任としてどのように対処するか議論せよ。
・創造性、感性を育てるにはどのような指導をすればよいか議論せよ。
・ある生徒が「いつも掃除をサボって遊んでいる」と学級会で集中攻撃を受けているとき、担任としてどのように指導するか。

 受験生には、こうしたテーマについて3分間程度自分でアピールできる「作文」を作っておくことが要求されるわけである。それを覚えこむのである。これを実行しないかぎり合格はないといわざるをえない。上に挙げた15問、考えて、書いてみること。また、「問題」ではなく、たんに「自己アピール・自己紹介」でも要領はいっしょである。そしてさらに一歩突っ込んで、それぞれのテーマを自分の受ける都道府県にあわせて、800字〜2000字でまとめてみる。このように、集団討論対策は論作文対策と切っても切れない関係にあるのである。合格への近道などない。しかしそれでは一体、何枚書けばよいのだろうと心配する向きもある。たしかに問題の数は星の数ほどにあるが、パターンはある程度絞れてくる。そのパターンを踏まえれば対策は立てやすい。ではその「パターン」とはどんなものか。それを探るためにも、次回からの「覚書」のコーナーで、簡単に上述の課題を検討していこう 。

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