「フレッシュはいる?ぼくは砂糖はいらないよ。まっ、飲みながらさっきのつづきを話そうか。2次には当然面接や集団討論、模擬授業があるから、いまのうちからやっておこうよ。受けるところによっては、1次に面接があるかもしれないしね。まずは、面接対策用のノートを作る。

ぶっつけ本番で面接を受けるなんて、愚の骨頂だよ。来たるべき日に備えて練習しておく。そうして身に付いた力、それが実力というもんなんだよ。なんの準備もしないで受けにいったって、そんなのは勉強してないだけ。いいたいこと、伝えたいことは、紙に何度も書いて、完全に自分のものにしなくちゃね。面接対策も含め、広くいって人物対策は、これも1日1題は必ずする。

たとえば、「制服の必要性」とか、「朝の挨拶」とか、「保護者に学校の方針をつたえなさい」とか、そういう面接で聞かれるような質問項目がたくさんあるよね。それらについて、1分間でしゃべりきれる用の文章、3分間用の文章というように、さっき用意した面接対策用ノートに書き連ねておくんだ。これは集団討論の発言力、表現力の基礎になるよ。自分で書いたものを何度も何度も読んで、さらに自分の考えを練りあげていくんだ。気付いたこと、友達や大学なんかの先生から指摘されたことをどんどんどんどんそのノートに書きこんでいく。だから、ノートは見開き右側は開けておくんだよ。そこに書きこむ。

あとは、自治体ごとの特殊な質問があるから、それに対応するような文章も書いておかなくちゃね。たとえば、きみは大阪の人間なのに、なぜ東京を受験するのですか、とか、東京独自の取り組みを知っていますか、だとか、その手の質問に関しても、まとめておく。ものを書くには自分の考えを整理整頓しなくちゃいけない。これがほんとうの勉強になるんだよ。

そういえば、数年前に合格した子はボロボロになった面接対策ノートをいまでも大事にもっていたよ。受験の1年間は、ほんと、がんばってたなぁ、っていってたなあ。今度、kou君が質問事項を精選してサイトにアップするってウワサ、ほんとうかなあ。もしほんとなら参考にすればどうかな。さあ、これで、1日にやるべきことがちょっと見えてきたね。問題集の全国行脚1年度分と面接ノート1枚。必ずやりつづけること。「継続は力なり」っていうでしょ。これにあとは、教職教養、集団討論や論作文、それにきみの専門だね。

まずは教職教養から話そうか。教職は、幅広いといっても、基本を押さえることだね。原理と心理と法規と答申。まず、こういうことに関する本を読む。いっておくけど、眺めるんじゃないよ、読むんだよ。やるべきことは多いけど、けどね、1から100まできっちりノートにまとめるとか、そういうのは効率が悪いんじゃないかな。たとえば2、3度通読した後は、原理や心理の参考書などは、ほんとに参考として使うだけでいい。いわば、辞典として使うような感じ。それから、原理や心理のノートを作りたいのなら、都道府県によって違うけれど、それぞれの傾向を踏まえて実践的に作っていくべきだね。

まあ、実践的っていってもわかりにくいかな。いいたいことは、たとえば高校のときとか、古典の授業で本文写して、横に訳を書いて、品詞分けして、赤ペン青ペン駆使して完璧を期すようにノートを作っていた子がいたでしょ。あんなふうにやるのはちょっとマズイっていうこと。なぜなら、教育学の全体像をつかんでから、個別の問題に対応できるようにするのがベストだけれど、もうあと半年しかないし、なかなか難しいと思うからだよ。でも、設計図がないと家を立てられないように、教育学の骨格をつかんでいないと、たとえ教採といえど、空しい勉強になるかもしれないね。そのあたり、自分でうまくやっていくしかないね。

基本は『まとめノート』を作ることじゃなくって、問題を解いていくことだと思うよ。そしてそこに出てきた教育術語を調べて関連事項をまとめる。そういうノートを作ればいいんじゃないかな。あっ、授業がはじまっちゃう。次の昼休み時間あるかい?そうか、じゃ、一緒にメシでも食いながら話そうか。ただしワリカンだよ」





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