足元からの環境教育

狸の里さんの投稿

 環境教育を足元のレベルから考え、実践していくとい
うのは、次世代を担う子どもたちにとって不可欠の学習
である。なぜならば環境教育とは、環境を守るための学
習活動であると同時に、結局は環境によって生かされて
いる私たちのためのものだからだ。
 環境問題自体は、非常に壮大で悲観論に陥りがちであ
る。しかし、教育の現場において環境教育についての何
らかの行動が求められている今、教員あるいは学校は環
境保全につなげられる、生徒たちにとって自発的で継続
可能な学習課題を提案する必要があるだろう。
 積極的にとらえやすい課題設定として、「食べ物につ
いて考える」というのはどうだろうか。生徒たちが毎日
の食卓で何を食べているのかを調べることにはじまり、
産地を確認することで国産食品と輸入食品の流通につい
て知ることができる。農産物や海産物の農薬の使用や薬
物使用、有機栽培や減農薬栽培の取り組みについてつな
げることもできるだろう。また、地域の郷土料理や独特
の調理法について調べることで、古来よりどのような理
由で何が食されてきたのかという地域学習を設定するこ
ともできる。調理実習を通して、実際に食べ物のどれく
らいの部分が食され、捨てられてしまうのかを計量して
確認してみることも一策である。さらにそこから廃棄さ
れる食品部分の有効利用について考えてみることや、な
ぜ廃棄されなければならないのかという理由、残留農薬
の心配といった課題につなげることもできる。
 このように、環境教育を行う上で指導者は、生徒たち
も自発的に楽しむことができ、発想を発展的にとらえら
れる学習の切り口を提示することが求められているので
はないか。さらに、足元からの環境教育を通して、教員
は生徒らに自らの生きる環境を積極的にとらえなおす機
会を与え、学校は活動を通して地域と家庭とをつなげる
立場を担うことができると考えている。

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