学校週5日制と学力低下について

ファンさんの投稿

 今、学校が大きく変わろうとしている。今年度から始
まった完全学校週五日制はその代表的なもののひとつだ。
しかし、新聞やインターネットによると、必ずしもスム
ーズに動き出してはいないようである。私立ではほとん
どの学校が土曜日も授業を行い、以前にも増して学力重
視の傾向が強まっているらしい。公立学校でも7時間授
業や土曜日の補習を実施している学校が多く、生徒や保
護者たちの中には以前よりゆとりがなくなったと学校運
営に批判的な意見も少なくない。
 様々な意見があるが、私は学校週五日制や、ゆとり教
育などの教育改革の方針はすばらしいものだと思う。し
かし、これだけ大きな改革に各学校や親、現場の教師ら
は戸惑っているように感じる。特に問題になっているの
はやはり学力低下であろう。確かに、学校や親が五日制
によって学力低下への懸念を持つのは、教科書内容の削
減率から単純に考えても当然であるといえる。だが、制
度がいくら変わっても教育者の意識が変わらないと改革
は張子の虎となってしまいそうだ。学校が変わろうとし
ている今だからこそ、各学校、教師は、もう一度学力の
意味、評価制度、大学高校受験を考え直し、「新しい学
力感」を教育全体が持ち、暗記や学習量重視の教育から、
考える力や個性的な発想力を重視する教育に転換してい
くべきではないだろうか。教科書内容や授業時数が減っ
ても、総合学習やゆとり教育が、一人ひとりの生徒に生
きる力を育むものになれば、本当の意味での学力はむし
ろ上がるのではないか。もちろん、総合学習の具体的内
容や、ゆとりの活用方法、削減された授業の効率的な運
用法は、各学校や教師一人ひとりが試行錯誤しながら、
よく話し合いじっくり考えていかなければならない。
 現場の教師や、教師を目指す私たちにとって改革を否
定することは簡単だ。しかし、変わろうとする意思の中
により良い教育への道があると私は信じている。

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