学校週5日制と学力低下について

みかリンさんの投稿へのコメント

 平成14年度から学校週五日制が導入され、学習内容も
三割削減された。これによりゆとりのある教育をねらい
⇒ここの表記は、統一を求めた方がいいでしょう。「平成14年」、「学校週5日制」、「3割」というようにです。基本的に横書の指定にあっては算用数字でいいでしょう。
としたが、実際には学力低下という問題が起こってしま
った。
⇒「〜削減された。本来ゆとりを設けるねらいから実施された教育政策が、現実には学力低下をもたらしているといえる」でどうでしょうか。ワタクシの感想に過ぎませんが、この「道場」をはじめて以来、みかリンさんのような問題意識をもって立論する論作文は皆無といっていいほどでした。それが、このような論作文に出会い、「ああ、この『論作文道場』も時を経たなあ」と、感慨深いものがあります。みなさま、一度他のこのテーマの論作文と対比して読んでみてくださいね。
 そもそも、ゆとりのある教育とはどういうものなのか
⇒ここは1行に切ってしまいましょう。「そもそも、ゆとり教育とはどのような性格であっただろうか」、疑問形で表現しましょう。そして、「それは〜である(あろう)」とするといいですよ。
というと、自然体験やボランティア活動のどの体験学習
を行ったりして、自ら学び、自ら考え、判断する力を養
い、確かな学力を培うことである。実際に体を使って体
   ⇒まあ、これは「生きる力」ですね。ゆとりを設けて得る教育内容ですね。
験することは、それだけ感動も大きいし、自分で確認す
ることができるので、「わかる」を実感できると思う
                      @
だから、体で触れて実感する体験学習は、とても大切で
    ⇒手に触れて」、「体を使って」または「作業を通して」といういい方もあります。
あると思う
   A
 私は、音楽を専門としているし、だから子どもに音楽の素
晴らしさを伝えたい。だから、体験学習の一例として、まずは
森や公園に行き、どんな音があるか、みんなで探してみ
ようと思う。そうすることでれば、身の回りにはたくさん
   B
があることに溢れている自然の豊かさに気付き、音に対する興味を持たせることが
                      ⇒「音に敏感になり、興味が湧くのではなかろうか」でどうでしょうか。
できると思う。音に興味を持てたら、図書館やインター
    C
ネットで楽器について調べたりする学習を行おうと思う
                       D
いずれにしても、子どもが主体的に学習や活動できる形
態を取りたいと考えている。子どもに真の学力をつける
⇒主体的活動は結構ですが、公園で探した音と楽器の音とはどのように関連するのでしょうか。
ためには、子どもが主体的に活動しないといけない。子
どもが主体的に活動できるためには、いかに興味を持た
⇒このあたりの記述には、ちょっとイイタイコトが重複しているような感があります。スッキリさせましょう。
せるかということが大切だと思う
             E
 しかし、このように主体的に学習して真の学力を身に
⇒ここは主題の転換があって、唐突です。以下はカットするか、もしくは他人を思いやる心をこの論作文上に切り出す複線をどこかに張りましょう。そうでなければ、論旨の分裂を引き起こします。
つけることももちろん大切であるが、他人を思いやる心
の方がもっと大切であると思う。社会で生きていくため
            F
には、自分を主張する力も必要だが、協調性もないとい
                 ⇒たとえば、この「協調性」は音楽でも大切なことでしょう。そうした視点をどこかで組み込んでみたらどうでしょうか。しかもそれと公園の音とも関連させなければならない…難しいですね。
けない。だから、他人を思いやる心、つまりは、相手の
立場に立って物事を考えることができる力を身につけさ
せていきたいと思う。これを身につけさせる点において
       G
も教師が一方的に教え込むのではなく、子どもが考える
場を設け、自然に身に付くようにしていきたいと思う
                      H
⇒論旨の一貫性がない点に、この論作文の物足りなさがあります。なんでも羅列して書くのではなく、段落ごとの内容の関連を考えてまとめるクセをつけましょう。そのためには構想力が必要です。小論文であっても書くべき順番や順序があります。それが文の柱になります。つねにそれを念頭において、イイタイコトを精選しましょう。あと、「と思う」は極力使わないようにしましょう。Jan.6,2005

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