私の目指す教師像

泰輔さんの投稿へのコメント

 10年後、20年後、社会で力強く生きていくことの
 ⇒数字は一マスあたり、2字記入するのが基本です。横書きでは算用数字、縦書きでは漢数字と憶えておきましょう。
できる人間を育てられる教師。これが私の目指す教師像
           ⇒体言止はやめたほうがいいでしょう。論作文の中盤で使うのならまだしも、最初の1行目から使用されるのは困りものです。多用は禁物です。
である。
 A中学時代の卒業文集に寄せられた国語教師の「急行に
乗って行くのもいいけど、たまには鈍行に乗って行くの
もいいものですよ」という1文を思い出したことがこ
の教師像を目指すきっかけである。
 B民間企業に就職し、多くの仕事が私に集まり、急いで
仕事をこなそうとするあまりミスを重ねた。その結果、余計
に仕事がたまり苦しんでいたのである。そのとき、この
1文言葉を思い出し、気が楽になり、仕事をこなしていける
ようになった。そして私も、生徒が将来社会人として生
       ⇒こうした体験から、
きていく上で心の支えになる言葉を授けてやりたいとい
う考えを持つようになったのである。
⇒想像するに、民間企業での仕事の大変さが先生の言葉を思い出させたのであって、その次にこれを教師像に設定したのではないですか。構成上、順番が逆だと思いますよ。したがって、A段落とB段落とを筋が通るように書き直しましょう。
 この教師像に近づくためには、将来のために教育する
という信念を強く持つことである。私が中学時代を過ご
した町には電車が通っておらず、国語教師のこの1文を
読んだ当時はよく理解できなかった。しかし都会で生活
するようになり電車に乗ったとき、急行か鈍行かを実際に
               ⇒ここは地の文ですから、「鈍行」ではなく「普通」といいかえておきましょう。
迷うときがあった。私たちのそのような光景をこの教師は
          ⇒これは考え過ぎではないですか。たんにスピードも必要だけど着実に取り組むことも大切であるということをいいたかったのでしょう。
想像し比喩表現として用いたのだろう。自分の伝え、授
けたことが生徒にその場で理解してもらえないことは辛
いことだろう。だからこそ、その辛さをも上回る強い信
念が必要なのである。
⇒この信念というのは、教育的愛情ということでしょうか。
 今、いじめや不登校の問題がある。これは、早急に解
決すべき問題である。しかし、その場だけ問題を解決し
ても、将来当事者である生徒が、将来、社会人としてしっかりと
生きていなければ意味がない。そのためにも私自身、常
に生徒の将来を見据える広い視野を持っていたい。10
           ⇒「広い視野」とは、具体的にはどういうことですか。
年後、20年後、生徒たちが力強く生きていくために、
今現在してやれることを常に考えている。そのような、
⇒ここの、「今現在してやれること」とは具体的になんですか。
信念を持った教師として教壇に立ち続けたい。
⇒着実に物事をこなしていくことと、10年先を見据えることとは少し違うのではないでしょうか。「急いては事を仕損じる」のは事実です。民間企業での苦しい体験はそれをあらわしていますね。しかし、10年先を力強く生き抜くことは、なんらかの「生きる術」を生徒が育むよう指導することでしょう。そこで、具体的にどのようなことが泰輔さんにできるのかが問われています。その内容をしっかり書かないで、「信念」とか、「視野」とか、抽象的にあるいは精神論的に記述しても説得力に欠けます。論作文の構成としては、「問題提起(なにを以下で書くのかの提示)」→「具体例(泰輔さんの場合、民間企業経験)」→「抽象化(恩師や自己の経験を踏まえた教師像)」→「まとめ(その教師像に近づくためになにを具体的にやっているのか)」という順序になると思いますよ。もちろん、これは一例に過ぎません。「○○○という信念を持った教員像を追求している」と締めくくりを設けましょう。Jan.11,2003

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