足元からの環境教育

水香さんの投稿へのコメント

 現在、世界規模での環境破壊が深刻な問題となってい
る。温暖化、オゾン層破壊、砂漠化などといった問題が
山積みである。しかしながら、国民全体がそれほど危機
感を感じていないのが現状ではないか。それは依然とし
                 ⇒この文章はもう少し穏やかに書いたほうがいいでしょう。たとえば、「しかし、日々、意識しつつ、私たちの生活改善からこの問題を少しでも解決していこうとすべきであろう」でどうでしょうか。「危機感」が希薄であるのは現実です。そこに、「私たち」とこの文章の主語を複数にすることによって「自分」も「国民」のひとりであることを明示し、、反省を共有する姿勢をあらわすわけです。
てなくならない、煙草や空缶の投げ捨て、使い捨てされる割ばしといっ
た使い捨ての物
の利用などに象徴されている。
 そこで私は、環境教育を通して、児童一人ひとりに、
心から自然を大切にし、今、自分に何ができるかを考え
させたい。そのための取り組みを以下に述べる。 第一
                      ⇒ここは、段落の設定でしょうね。本番では間違わないでしょうが、気を付けてください。
に、地球規模で起こっている環境問題について理解させ
ることである。例えば、新聞記事やインターネットを用
      ⇒こうした地球規模での環境認識を自覚させることは大切ですが、論作文の主題が「足元からの」となっているので、簡単に示すにとどめたいところです。
いて、現在起こっている環境問題について調べたり、近
くのゴミ処理場を見学させたりする活動を実践するしようと
思う
。また、社会科、理科、家庭科などの各教科や特別
  ⇒こうした「見学」を「地球規模」と結びつけず、「足元」の問題として児童に確認させればいいのではないでしょうか。
活動など、教育活動全体を通して、今、どこでどのよう
な問題があり、原因は何のかを真剣に考えさせたい。
⇒ここをもっと具体的に書いてほしい。社会科、理科、家庭科で実際どのように環境教育を教材化するのか、その提案を示すべきです。そうすれば説得力が高まります。上の「地球規模」云々の記述や、あるいは、出だしの大上段に構えた文章を削ってでも、こちらを書きましょう。
 第二に、このような問題を解決するための取り組みを
児童一人ひとりのレベルで考え、実行させることである。
問題について理解することは大切であるが、解決するた
めに、一人ひとりが自覚を持ち、身近なところから活動しな
くてなならない。
⇒ここも具体性に欠ける記述です。「身近なところから」の活動とはなにをやるのですか。
 最後に、何よりも教師である私自身が、まず環境問題
を解決するための行動をしていなければならないと思う
私は、自分にできることはするようにしている。例えば、
米のとぎ水は水道に流さず、鉢にかけたり、買い物にい
くときは、自分の買い物バックを持って行ったりしてい
る。これらのことを、児童に伝え、小さなことでも、環
境問題のためにできることはたくさんあることを気付か
せたい。そして、児童とともに環境問題について学び、活
   ⇒ひょっとすれば、この、自分自身の環境保全に対する努力を記述した段落もいらないかもしれません。こうしたことは、授業実践のなかで語られるはずなので、「最後に」述べてもポイントにならないでしょう。教員自身の行動よりも、どのように児童を支援する環境教育ができるのかを考えてください。水香さんが努力するのは、いわば「当然」です。
動していく中で、環境保護に貢献していきたい。
⇒全体を通して、具体的な記述が求められます。厳しいいい方をすると、この程度では、受験生ならだれでも思いつきます。一般論だからです。ここに、水香さんの経験に根差した具体的実践が描ければ、ぐっと「目を引く」論作文になりますよ。「足元からの」というのは、授業でなにをするのか、ということを聞かれているのであると見抜いてください。ねじれた文、意味不明の文がなく、文章をしっかり書いていますね。こうした意欲は今後も心掛けてください。Jan.14,2003

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