2005年夏・教採
「あたるも八卦あたらぬも八卦予想キーワード」D

@性教育…白書からですが、「学校における性教育は、人間尊重の精神を基盤として、児童生徒の発達段階に応じて性に関する科学的知識を理解させるとともに、自ら考え判断する能力を身に付け、これに基づいた望ましい行動が取れるようにすることを目標としています。性教育の推進に当たっては、
@発達段階に即した内容であること、
A教育的に価値のある内容であること、
B家庭・地域の理解が得られる内容であることなどに留意する必要があります」。
 このように白書は語り、小学校体育科4学年から保健の領域において発達成長の指導をし、中学校の保健体育科でエイズ、性感染症を取り上げます。感染症一般としては、結核(歯科医がばら撒いて問題になっていました)、O157(大阪大学で最近発生しましたね)、インフルエンザ、SARSに注意です。

A経団連『わが国の基本問題を考える』…経済界の教育要求がどのようなものであるか、これは出題されるかどうか微妙なところです。しかし、勉強しておいていただきたいと思って掲げます。さらりと読んでおいてください。
 「第Y章政策別の重要課題」からです。「わが国の戦後の教育は、国民に平等な機会を提供し、全国共通の内容を教えることで、基礎的な学力水準の高い国民を産み出し、わが国の成長を支え続けてきた。しかし、21世紀は、異なる価値観や文化、伝統などを有するさまざまな国や人々との間で、国際的な競争を展開する時代であり、多様な価値を創造する力が求められる。
 こうした時代の変化に的確に応え、均質な人材の育成を目標とする教育から脱却し、学力面では世界のトップクラスを目指すとともに、個人の個性や能力を伸ばす教育へ、『多様性』『競争』『評価』を基本とした大胆な改革を行う必要がある。
 戦後の教育の成功体験に安住した結果、国は、時代の変化に対応した大胆な改革に踏み出していない。公教育は公立学校が担うという考え方のもと、私立学校は補完的存在とされ、学校経営や教育ノウハウのある者の参入を拒んでいる。また、教育の質にかかわらず教育予算が配分されるため、社会のニーズに対応しないまま学校が存続している。OECDの学習到達度調査結果などから明らかなように、わが国の子どもたちの学力は低下傾向にあり、教える力(教育力)の低下も顕著である。子どもたちの塾通いも常態化しており、塾や予備校の存在なしには、学校の授業が成立しないような状況に立ち至っている。
 また、日本人として備えておくべき基本的な教養に関する教育も不十分である。グローバル化の進展により、諸外国の人々と交流する機会が増える中、自国の伝統・文化・歴史を学ぶことを通じて国を愛しむ心を持つことは、国際人として不可欠の要件であるが、戦後、これらの教育は遠ざけられてきた。
 さらに、いじめや学級崩壊、青少年の生活態度の乱れなどに見られる通り、人間としての基本的な倫理観や道徳観が低下している。学校教育以前の問題として、基本的なしつけや生活習慣、倫理観を身につけることが必要であるが、家庭や地域社会がこれらを学校任せにしてきた点も大きな問題である」。
 つづいて、大事だと思われるところは、「優れた人材の育成には学校の教育力の向上が不可欠であるが、何を子どもたちに教えるかという問題も極めて重要である。21世紀のグローバル社会において、日本人はこれまで以上に国際社会において積極的に役割を担っていくことが求められる。国際社会で活躍するためには、国際人である前に日本人としての素養をしっかりと身につけていることが必要である。
 こうした観点から教育内容を見直す上で、教育基本法の見直しが求められる。
 第一に、戦後の教育で不十分であった日本の伝統・文化・歴史に係わる教育を充実させることである。郷土や国を誇り、他国の人にも魅力ある国にしようという気持ちを育むための教育である。また、戦後の教育では個人の権利の尊重に重きが置かれてきたが、その結果、権利のみを主張する無責任な利己主義の弊害も見られることから、権利と義務は表裏一体であることを教育の中でも強調していく必要がある。こうした点を、教育基本法に示された教育理念の中に盛り込むべきである。
 第二に、政治に関する教育である。現在の教育では、有権者としての権利を行使することなどの重要性を十分教えていない。従って、教育基本法に、政治に関する教育の重要性を追記すべきである。
 第三に、宗教に関する教育である。自然や生命に対する畏敬の念を育むことや、異文化理解の素地となる宗教に関する知見を深めることの必要性が高まっている。しかしながら、公立学校の教育現場では特定の宗教のための教育を行わないとする教育基本法の規定に基づき、宗教に関係するあらゆる行為を排除するという極端な運用がなされるケースがある。従って、教育基本法の中で、社会生活における宗教の持つ意味を理解することの重要性をより明確に示すべきである。このほか、国が、教育内容の方向を示すことについての正当性を明らかにすることが必要であり、条文解釈をめぐる教育現場での混乱を解消することが望まれる」の部分であろう。教基法に対する財界の姿勢がみられて、批判したくなるが、それはここではやめておきます。

B生涯教育…平成16年3月29日の中教審生涯学習分科会、審議経過の報告からです。「生涯学習社会は、
@教育・学習に対する個人の需要と社会の要請のバランスを保ち、
A人間的価値の追求と職業的知識・技術の習得の調和を図りながら、
Bこれまでの優れた知識、技術や知恵を継承して、それを生かした新たな創造により、絶えざる発展を目指す社会である」の定義が重要です。「個人の需要」、「社会の要請のバランス」、「人間的価値」、「職業的知識・技術」、「継承」、「創造」などが穴埋めとして予想されるところです。

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