わが愛車
kawasaki ZXR400
整備中の写真8
旧車は整備が大変です。
今回の整備目的は、サーキット・ランを目前にして、エアクリーナーフィルターの清掃です。エアクリーナーフィルター清掃は、年に6〜8回は行ないます。整備7からつづく今回の作業は、時間に余裕がありましたので、キャブレターの取りはずし⇒清掃、それからサイレンサーの検分も実施しました。タンクの取りはずしからはじめます。
まずはシート、サイドカウルを取りはずします。横から見ますと、こういうふうな状態になります。フューエルタップノブにプラスドライバーを突っ込んで、取りはずします。もちろんノブは「off」に設定するのを忘れません。シートカウルを取り付けるとき、このノブを装着するのを忘れると、あとで泣きをみます。カウルの上からは設置できませんから。
←前方  後方→
FUELなど、文字のインクがはがれています。
取りはずされたフューエルタップノブです。これも、それなりに清掃してやります。
すると、こんな状態になります。タンクを車体に固定しているボルト類をはずし、タンク取りはずしの準備をします。タンクをはずすだけの作業なら、アッパーカウルをはずす必要はありません。しかし、当然のことながら、サージタンク、および、2本のフレッシュエアインテークダクトは抜いておきます。
前方から見て左側です。
ちょこん。
よっこらしょっと、持ち上げます。そしてフューエルタップをシャーシにちょこんと乗せるような感覚で一息つきます。ふぅ。
アップして前方から撮ると、こんな感じです。なんだか、苦しそうですね。そして、プライヤーやラジオペンチをつかって、フューエルホースをタンクにつなぎ止めているクランプをずらします。最初のうちはこのクランプをずらす作業に悪戦苦闘しましたがいまでは手馴れたものです。
ぎゅ〜
ホース
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こうした状態になります。もう、何度タンクを降ろしたことでしょうか。ゴムホースがいたいたしいです。いつ限界がきてゴムが割れ、ガソリンが噴出しても処置できるように、予備のホースを買ってあります。備えあれば憂い無しです。キズがあるからといって、フューエルホースを切るのはご法度だと思います。いらぬストレスをホースに与えるからです。
フューエルホースを抜きます。この作業は、手元を見ることができません。いまでは「ぎゅっ、ぎゅっ、えい、やっ」という感じでしょうか、タンクを抱きかかえ、タンクにアゴをつけるような姿勢で作業します。単車を買ってすぐのときは、硬くてかなりてこずりました。マイナスドライバーで削ぐといいますか、こじるといいますか、フューエルコックとホースの境目にドライバをいれて「きゅっ、きゅっ」とずらしたものです。力まかせにずらすと、勢いあまってタンクを車体から落してしまう恐れがあります。
フューエルコック
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詰め物
フューエルホースから、少量ガソリンがでてきます。気を付けなくてはなりません。フューエルポンプ側に残されたフューエルホースに詰め物をします。タバコを吸いながらの作業は厳禁です。
エアクリーナーハウジングが見えます。上の2つのボタンをとります。すると、ボルトが見えます。
マイナスドライバーで取ります。
ボルトをハウジング内に落とさないように注意します。
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このボルトを含め、キャブレターとハウジングを密着させているボルトをT字レンチをつかって取りはずします。実は、もう、ハウジングとキャブレターを密着させるガスケットがへなへなで、ちぎれています。ハウジング内を密閉化するためのガスケットです。シールといった方がよいのかもしれませんね。次回、交換できるよう、部品を購入してあります。
単車そのものは、こんな感じになっています。この写真をみると、金もないのに「マフラー換えてやる」と、沸沸とします。
2003年秋、ついにマフラー換えました!
エアインテークアッシ
エアクリーナーハウジングに差し込まれているエアインテークアッシです。ウェスで軽くキレイにしてやります。
(アッシ=アッセンブリー、以下、同じく略します。ワタクシの理解では、アッシとは、数種類のパーツで構成され、一つにまとまった形態のパーツと思っています)
エアインテークアッシをはずせば、このような状態になります。何度もフィルターエレメントを清掃している効果か、93年式にもかかわらず、フィルターエレメントを新品に交換したのは1回だけです。
フィルターは定期的に洗浄すれば長持ちします。
フィルターエレメントとサポート
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2本のボルトで取り付けられたエレメントサポートを最初に取りはずします。この作業は、オープンエンドスパナをつかって行ないますが、これまた手元が見えません。ようやく写真のように、フィルターエレメントを抜き取ります。取るのは簡単ですが、付けるのに若干苦労します。
フィルターエレメントサポートの方は、拭き清掃のみします。フィルターエレメントは、下端の灰色の部分を、料理でいえば「かぶるくらい」の灯油に漬け、もむように、しかし雑巾を絞るようには強く絞らず、汚れを落し、洗浄します。
洗います。
振ったりもします。
丁寧に洗浄した後、新聞紙で灯油をもみだします。けっこう灯油を吸っていますから、何度も何度も、もみだします。
形を整えて、ワタクシの場合、一晩乾かします。
長時間置きっぱなしです。
カワサキ純正2サイクルオイル
2サイクルエンジンオイルを適量塗布します。専用のフィルターオイルがありますが、ワタクシの場合、さらのエンジンオイルを使用しています。そういえば、もうこのオイルを10年使用していることになります。エアクリーナー潤滑にしか用途がないので、なくなりません。10年モノですからそろそろ捨てて、新しいオイルを買ったほうがいいでしょうね。あまりエンジンオイルをつけ過ぎると、エアクリーナーハウジングの中に垂れてきます。ワタクシは、よく清掃しますので、そんなにオイルをつけません。
取りはずしたエアクリーナーハウジングです。本当は、2つに分割して中までキレイに拭いてやります。前回やりましたので、今回の作業では省略です。
エアクリーナーハウジング
トンボの死骸です。
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おやおや、トンボの死骸ですねェ。ナムナム・・・
高速走行すると、残念ながら無数に昆虫類が紛れ込んできます。ヘルメットに甲虫類が「カツーン」とあたった経験をお持ちの方も多いでしょう。同じことですね。このトンボは、おそらく前面のフレッシュエアインテークダクトから侵入してきたのでしょう。
プラグホースを1本づつはずしてプラグをチェックします。このホースも交換してもいいかもしれません。将来の課題です。プラグラインは結構単価が高いですね。
プラグホース
CR9EK
あらららら、ずいぶん汚れています。エンジン内部から、もれでてきたのではなく、エンジントップのパッキン、ガスケットが悪いのでしょう。焼け具合はいい感じですので、ワイヤーブラシで磨いてやります。
CR9EKプラグがキレイになりました。後は、電極の間隔を調整します。0,7mmです。4本とも同様の作業をします。プラグを見比べるために4本イッペンにとる方もいますが、今回の作業はプラグそのものの交換ではありません。同じ気筒には、その気筒に使用していたプラグを、そのまま連続して使用してやりたいので、1本づつ取りはずし、清掃、チェック作業をしました。プラグを取り付けるとき、ネジ部にモリブデングリスをほんの少量塗り込みました。
モリブデンでグリスアップ
取りはずす前のキャブレター
キャブレターを取りはずす作業にはいります。チョークケーブル、スロットルケーブル、フューエルホースをはずします。写真は、取りはずす前のものです。
スロットルケーブルのはずれ防止のためのケーブルクランプをはずします。実はドロドロでした。CRCを吹き、磨いてやりました。
ケーブルクランプ
スロットルワイヤー
上のクランプをとると、このようになります。スロットルワイヤーに油を注すべきでしょう。これは次回にまわします。
こちらは、スロットルケーブルを支え、位置付けているクランプです。上の写真のように付いていました。これも、CRCを吹きつけ、磨いてやりました。
単車とは、極めて多くの部品から成り立っているのだなと、いまさらながら驚きますね。ジグゾーパズルの1ピースのようです。あるいは、フィリピンの「BIG−K」みたいですね。
スロットルケーブルクランプ
チョークスプリング
チョークケーブルの先端は、このようにバネになっています。チョークレバーと連動するわけですな。このスプリングもとりはずして、磨いてやりました。取り付けの方向など間違えないようにするためにも、デジカメは有効ですね。最初の取り付けを確認しながら作業できますから。
この部品がチョークケーブルのクランプです。キャブレターにボルト留めしてあります。
チョークケーブルクランプ
詰め物
キャブレター中央のホースを引き抜きます。詰め物をします。
これで、キャブレターをごっそりとる下準備が完了です。
準備完了!
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マニホールド
左の写真の用に、クランプ+ビスでエンジンにキャブレターが接続されています。このビスを緩めます。4箇所とも緩めます。そして、キャブレターをじわじわ「ひねる」ように上に抜いていきます。思ったより簡単に、「スポッ」と抜けます。
キャブレター取り外し後です。
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テーピング
キャブレターをとりはずせば、上の写真のような状態になります。すぐにテープで上フタします。作業中、異物がはいらないように防護するわけですね。
のぞいてみました。
ブタバナ
ブヒッ
こんな感じでバルブが見えます。
無事、キャブレターがとりはずせました。今回も、調整しません。エンジンに不満がないからです。ちなみにグリーンのテープは、チョークケーブルのクランプの設置位置です。
そんなに重くありません。
清掃します。
着地しました。
キャブレター キャブレター
キレイなものです。日頃の整備の賜物です。
キャブレター
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キャブレター
テープをとって、キャブレターをもとに戻し、ケーブル類を元どおりにとりつけます。はがしたテープには、さすがに汚れが沈着しています。
テープに汚れが付着。
忘れないようにします。
エアクリーナーハウジングに2本のホースをつけるのを忘れてはなりません。ワタクシの場合、ハウジング内部の水蒸気を吐き出すこちらのホースをとりつけ忘れることが多いです。自戒のため写真を載せます。
タンクをもとに戻して・・・終了です。
逆手順です。
熱で固着がはげしいです。
次は、サイレンサー検分です。ボルトを2本緩めます。
見るからに、「もう寿命やんか」という様相です。
まっかっか。
死んでますね。
言葉がありません。
おおお。悲しい現実ですな。
吹けないはずです。
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2003年秋、交換しました。
これを見て、決意しました。マフラー換えてやる!!BEETに換えてやる!!金はなんとかする!嫁はんの文句は無視する!!!
と、思い立ったところで、サイレンサーがなければ走れません。いい状態ではないけれど、トホホ感覚で元に戻します。
重いです。
ご苦労様でした。
ヘタっているようです。直線の吹けが悪いのは、マフラーのせいですな。
いままで、自分なりに、素人ながら整備してきましたが、我がZXR400は、93年式・48000km走行ですから、どこに「爆弾」を抱えているかわかりません。この2003年冬季オフシーズンに、プロに単車全体を見てもらう予定です。エンジン腰上オーバーホールのほか、シャーシ各部点検、ステアリングベアリング、リアショックも交換すれば、30万はかかるでしょう。マフラーも換えます。累計すれば、欲しいと思っているKSRが余裕で買えます。しかし、ZXRはカワサキスーパースポーツの中でも、名車中の名車と思っています。ZUなどの「味わい」を求めるカスタムと違い、「タイム」を求めるカスタムであれば、カスタム自体をせず、ZX−6Rを購入した方が話が早いでしょう。しかし、ZXRだからこそ、400cc排気量だからこそという、もうこれは愛着です。ここまで腹をくくるのですから、お金をつぎ込む価値があると自分に言い聞かせています。欲をいえば、BEETの441ccボアアップキットも組み付けたいのですが、排気量へのこだわりと矛盾しますし、そこまで資金をかけられず、断念してます。
Oct.15,2003
再生させますね。

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